アイルランド旅行記 / 9 日目

Aran 観光編

週末ということでちょっと遠出をしてみました.まあ,お約束ということ で (^_^;),アイルランドということでアラン諸島に行くことにしました.


ダブリン〜ゴールウェイ〜 Rosaveal

さて,アラン諸島に行くにはとりあえず西に向かわないとだめだ,という わけで,車でゴールウェイに向かうことになりました.船が昼頃出発だという ことですし,朝早くから出発することにしました.ちょっと余裕を見て.この 余裕のおかげで後で助かることに.(^_^;)

ダブリンには M50 という環状の高速道路があって,ここを通ると各主要国 道に出ることができます.ここを通って N4 へ.途中で M6 へと道を変えて, アスローンなどを通ってゴールウェイへ到着.ひとまず駐車場に車を止めてツー リストインフォへ.中にはアランへ向かうフェリー会社のカウンターなどがあ りましたが,とりあえずカウンターで“アラン諸島に行きたいんですが”と言 うと,車で来たのかどうかを聞かれ,車と答えると,地図を出してきて, “Rosaveal から船に乗れ”と道を教えてくれました.“向うで切符が買える か”という質問も“買える”とのことだったので,時間の余裕もあったし車で Rosaveal へ向かうことにしました.

さて,ここからが一苦労.ツーリストインフォのおばさんは,とりあえず ゴールウェイを抜ける道を教えてくれて,“その後はこの道をまっすぐ行けば 着く”と教えてくれて,途中でガソリンを入れたガソリンスタンドのお兄さん も親切にもガソリンを入れてくれて (アイルランドはセルフサービス) ,道を 聞くと“この道をまっすぐだ”と教えてくれました.そこで二人で (親父と一 緒に行ったので) 安心して,ひたすら真っ直ぐ行きました.海岸線の道で景色 もきれいでした.

きれいだなぁ,なんて車を運転していると,そのうち景色は西の方特有の 少し赤い岩が一面に続く中殺風景なものになって,その一本道を走っていまし た.そのころになると人気もないあたりで車もほとんど通りません.そのうち 心配になってきて,“おい,大丈夫か”なんて言いながら,交差点にある看板 を見ると,な・なんと!!英語じゃあない〜.(-_-)

そのうち道をどう行ったか忘れましたが,道も行き止まりになってしまい ました.が,結構いい景色の所で,しばらく休憩しました.結構寒かったので すが,子供が海で泳いでいたりして,さむくないんかいな??

少し休んで,道を引き返すことにして,道で人がいる度に Rosaveal に行 くのはどう行くんだ? と聞きながら行きました.年輩の人は何を言っているの か良く分かりませんでしたが,なんとか到着.港にはかなりの広さの駐車場が あって,シーズンオフだからかガラガラで余裕で車を止めることが出来,時間 に余裕を持っていたからか,結構早く着いていたので,しばらくしてから人が 徐々に集まってくるような感じでした (ゴールウェイからのバス送迎もそのう ち着いていました) .

さて,待合所で軽い昼食を済ませ,来た船に乗っていよいよアランの Inishmore 島へ.


Inishmore 島

Inishmore Ireland

さて船が着くと観光馬車やら観光タクシー (ミニバスっていうのかな. 1box の車) の勧誘が寄ってきます.さすが観光の島ですが,とりあえずここ は色々な人の旅行記何かを読んでいて,お約束のレンタサイクルということに 決めていたので,それを借りることに.値段は…,忘れた.(^_^;)その後はと りあえずツーリストインフォで宿の確保をして (特に必要ないような気もしま すが) ,荷物を置いて自転車で Dun Aengus へ.

Dun Aengus
Dun Aengus

日本の観光地のように Dun Aengus まで何キロなんて看板もないので,ちょっ と不安になりながらも自転車で結構な距離を走ると,Dun Aengus への入り口 の門のような所へ到着.そこからは徒歩です.いや,すごいですね.これはやっ ぱり感動ものです.ここはひたすら岩の風景で,その先に岩を積み上げた要塞 のようなものがあります.この石積の細かさと美しさも見事です.この要塞が Dun Aengus で,アイルランドの先住民族 (ケルト以前) のもので,青銅器時 代のもののようです.ただ,この要塞は壁と反対側は切り立った崖で,誰が何 のために建てたのかが謎だそうです.“誰が何のためにこのように精密に石を 積み上げて作ったのだろう”なんて柄にもなく考えてしまったりしました.お もしろいのが,日本だったら崖に柵がありそうなものですが,それが全くない ことですね.反対に石を積み上げた壁の方に柵があったりして.:-)

Dun Aengus
Dun Aengus Dun Aengus

ここには日本人の女性 2 人組がいて,写真を撮りあったりしたあと,さら に西に行ってみよう,ということでしばらく自転車をこいで行きましたが,そ のうちオヤジさんが疲れてしまったので,この日は宿に帰ることにしました. 途中,島の真ん中の高台にも石積らしき建物が見え,興味をそそられましたが, 結局そこへは行かず.

宿で一休みした後,飯でも食おう,ということで島の中心部のほうへ.ど うやらそれらしいものが食えそうなところは一つしかなかったので,そこに入 ると Dun Aengus で出会った 2 人組もそこにいました.やっぱりシーフード でしょう,なんていいながらサーモンを食べました.ワインも多少あって,ま あ味もそれなりで,アイルランドで入った店のなかでは結構良い方でした.ま あ素材が良かったというのもあるのかも知れませんが,満足して店を出ました. レストランでたくさん飲んで,結構な酔っぱらいになったので,パブは遠慮し て,宿に帰って,シャワーを浴びて寝ました.

この島のこの日が一番日本人密度が高かったような感じでした.ゴールウェ イからの船で来た人もいたようで,日帰りの人がいたりして,この短い時間の 間で,狭い地域で,日本人に一番たくさん出会いました.

アラン島は全体がやっぱり岩の島という感じで,土地も岩に囲われた所に 貧弱な土 (?) が少しだけあるという感じで,良くこんなところに住んでいた なぁ,という所も感動的です.だから観光が重要な収入なのでしょうね.それ と神秘的というか,歴史を感じる謎の石積遺跡があって,もう自然と人間の何 もない所でもなんとかするという努力というか昔の人の苦労なんかを思ったり して,お約束というかみんな行くところではあるのですが,やっぱりみんな行 くだけのことはあって,アイルランドに行ったら一度は行くべき,と思わせる ところでした.Dun Aengus は,その特に大きい建造物でも何でもないのです が,その回りの風景とその建っている場所と石積の見事さで圧倒されて,感動 ものです.


アイルランド旅行記のページへ戻る
KATOH's Page へ戻る
ご意見・ご感想をよろしくお願い致します Last modified: Sun Mar 01 01:19:55 JST 1998