アイルランド旅行記 / 4 日目

ダブリン市内観光編 1

さて,いよいよダブリン市内を観光する日です.早速,Dart に乗って Tara Street 駅へと向かいました.その後は徒歩で.ダブリンは十分徒歩で廻れる広さです.


トリニティ・カレッジ

Trinity College

まずは,アイルランド最古の大学であるトリニティカレッジへ.こ の大学は,伝統を重んじているのか,単科大学ではないが,いまだにカレッジという名前 です.建物の中に入るように門をくぐると,広い中庭のような所にでて,周りを“さすが!!” と思わせるような,歴史を感じさせる,重厚感のある建物が立ち並んでいます.まあ,大 学の風景としては普通の自転車に乗った学生の姿がたくさん.学生に混じって観光客もた くさんいます.もちろん,観光客の目的は Old Library とその中にある“The Book of Kells”.

ここはちゃんと博物館のようになっていて,受け付けでお金を払って,パンフレット をもらって中に入ります.ここにはアイルランド旅行ではなかなかお目にかかる事のない 日本語パンフレットももらえます.

まず,この Old Library に入ると,ロングルームと呼ばれる,とてつもなく長く,と てつもなく天井の高い部屋に圧倒されます.中央が長い通路のようになっており,その両 側が天井まで書庫になっているのです (2 階建てで,通路は天井まで吹き抜け).歴史を 感じます.

そして,“The Book of Kells”です.この本は,豪華な装飾を施された福音書の写し で,800 ねんごろに修道僧によって書かれたものらしいです.その装飾がとにかく豪華で 美しく,当時のケルト文化の質の高さを感じます.まあ,当然ですが,文字の部分を見て もさっぱり分かりません.(^_^;).丁度,この本の所に行くと,丁度この本の説明をして いる所 (たしかこの大学の大学院生の人だとかいう話を何かで読んだような) でしたが, 英語なのでさっぱりわからず… (^_^;).


Grafton Street

さて,お昼でお腹も空いてきたので,天気もいいし,店で何か買って,公園で食べよ う,ということで,トリニティ・カレッジから,ダブリン一のショッピング・ストリート である,グラフトン・ストリートを抜けて,セント・スティーブンス・グリーンへ.ここ は,ダブリンの真ん中にある大きな公園で,時間が時間だけに,芝生やベンチで座って, 昼食を食べている人がたくさんいました.

ヨーロッパは大体こうなのでしょうが,街の中に大きな公園がいくつもあって,地元 の人が子供を連れて遊んだり,学生が本を読んだり,サラリーマンが昼飯を食べたりして いて,いいなぁ,と思いました.これが,どんな小さな街にもあるんですよねぇ.そうそ う,公園のベンチでノートパソコンで何か書いている人もいましたねぇ (ダブリンではな いですが).



さて,この後は方角が同じということで,国立美術館へ.何と言っても,ここの美術 館はタダなのがいいですね.:-)そのほか,博物館とかもほとんどタダですね.美術館の 近辺には他に,国立博物館や自然史博物館や図書館などが集まった文化ゾーンになってい ます.トリニティ・カレッジも近くだしね.この美術館は結構有名な画家の絵なんかもあっ たと思いますが,すでに何を見たか忘れてしまいました.(^_^;) もともと,人やら作品 名やら見ないで見学していましたから….(^_^;;;


ダブリン城

Dublin Castle
Bedford Tower

ここは,19 〜 20 世紀にかけての,歴代アイルランド総督が居城として使ったステー ト・アパートメントが見学できます.受付らしき所へ行くと,どうやら一定時間毎にガイ ドつきで案内してもらえるようで,15 分後に来い,とのことなので,ちょっとそこらを うろうろして,時間になったので中へ.

ま,私の英語力では,当然ガイドさんが何を言っているのかわかるはずもなく,なん となくついていって,部屋を見学して,出てくる,というものでした.それぞれの部屋は, テーマが決まっている感じで,色もそれなりに統一されていて,なんにしろ豪華でしたね. 今でも国際会議か何かには使われているらしい部屋もありました.最後に,一度外に出て, 地下室みたいなところに案内されて,築城当時の礎石か何かを見せてもらいました.確か, 写真のタワーの部分だったような… (忘れた ^_^;).あ,いや,このタワーの部分は一番 古い建造物です.13 世紀.

ステート・アパートメントの向かいの Bedford Tower とかいうのも印象的でした.



Christ Church Cathedral

さて,その後は,近くのクライスト・チャーチ大聖堂へ.入り口へ向かうと,あれれ,日 本人らしき女性が.いや,今回のアイルランド旅行で,日本人を見掛けたのは,10 人程 度で,それも見かけない日の方が多いという状況だったので,観光スポットに 2 人続け て入るなんていうことは,ここだけでした.大聖堂の人も,“連れか?”と聞きましたし. 珍しいのでしょうね.

この大聖堂は,めずらしく日本語パンフレットがありました.この大聖堂は,見どこ ろに番号が振ってあって,パンフレットにそれに沿った解説がなされている,という物で した.でも,どれのことを言っているのか結構分かりにくいものもありましたが.かなり 大きな建物で,入ると天井の高さからくるスケールの大きさと,そこからくるのか知りま せんが,荘厳さに圧倒されます.地下室もあり,ここには猫とねずみの死骸がありました. なんでも,パイプオルガンに仲よくはまって,ミイラ化したものだとか.



さて,この後は,クライスト・チャーチ大聖堂で知り合った T さんとちょっと散歩す ることにしました.その後,ちょっと店にでも入ろうということで,雰囲気のいい感じの パブを探してみよう,ということになり,とりあえずグラフトン・ストリートからちょっ と横にそれたところに,なかなかいい感じのパブがあったので,入ってみました.木の扉 に木のカウンターで,ちょっと天井が高い,そんなに新しくないパブでした.まだ夕方の 4 時ごろだったのですが,早速ギネスを注文.結構ねばりました.ゴクゴク飲まずに,ち びちび飲んでいたのですが,きめ細かい泡はなかなか消えず,結構長時間かけて飲めます.

Colorful Door

さんざんねばって,また散歩しよう,ということで,また美術館なんかの方へぶらぶ らと歩いていきました.今度は,セント・スティーブンス・グリーンではなく,国立美術 館の向かいにある公園へ.地球の歩き方なんかには名前は載っていませんが,Merrion Square という名前のようです.ここは,日曜日 (毎週かどうかは忘れた) には,画商が 周りの道端で絵を売っています.あんまり“これだ!!”という絵は見かけませんでしたが…. きちんとした画商で,ちゃんとカードも使えるようです.この公園も結構広くて,花壇な んかもきれいでした.かなりの時間うろうろしていると,公園の手入れをしている人が寄っ てきて,“この公園はもう閉ったよ”と言われました.(^_^;; そう,公園は 24 時間入 れるわけではないんですよねぇ.この人に門を開けてもらい,外へ.この人に見つけても らえなかったら,閉め出されていたところでした.(^_^;)

そうそう,この公園のまわりの建物のドアは,家ごとに違った色にカラフルに塗られ ていて,きれいです.カラフルなドアは結構名物のようで,色々なところにありました.


この後は,めしでも食おう,ということで,アートの発信基地で,飲食店が多いらし いというテンプルバー地区へ.さぞかし,色々な店があって,道ばたでは音楽なんかやっ ているのだろうな,と想像していったら,なんかそれほど人通りも多くなくて,店もそん なに多くなかったです.なぜか,この中のスペイン料理屋へ入って,メシを食って,この 日は終り.夜の 11 時頃まで店にいて,その後歩いてましたが,特に危険なこともなく, そんな雰囲気も受けませんでした.日本の繁華街の方が危険では? って感じで.表通りに 出たところで,T さんとはおやすみなさいと言って別れて,私は Dart で宿舎へ.


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