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バッハが「平均律」で用いた音律

(98/11/26掲載)


バッハの写真 前号では、「バッハはヴェルクマイスターの第3を用いたがこれ以上は判らないので追求はしないでくれ」と申し上げましたが、筆者の旺盛な知識欲とあくなき探求心は、この件をうやむやにすることを許しませんでした。
まず予備知識として、二つの音の間隔(音程)をあらわす二種類の方法について。ひとつは、それぞれの音の周波数の比(分数)を用いる方法です。たとえばオクターブは2/1、純正五度は3/2という具合。分数を構成している数が5以下の整数であれば、同時に鳴らしても濁らない純正音程となります。もうひとつの方法は、オクターブ間を1200の均等な単位(セント)で分割するもので、12平均律では半音が100セントになります。分数は対数計算によってセントに換算できますが、これを適用すると、オクターブ:2/1=1200セント、純正五度:3/2=702セント、純正四度:4/3=498セント、純正三度:5/4=386セントとなります。


以下の音律について詳しい説明があります。
各音律における音の位置


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