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返却期限を過ぎているのに、まだ「返却済」でない人を強調したい

 

2つの条件による条件付き書式を設定します

条件付き書式では、指定した条件に合致するセルを強調することができます。

2つ以上の条件式を設定する場合には、それを乗算(掛け算)します。

条件式が真ならその論理値は1、偽なら0となるので、すべてが1(真)のときにしか乗算の結果は1(真)となりません。

一つでも条件式が偽の場合には、乗算の結果は0(偽)となるので、条件付き書式で指定した書式は適用されません。


Excel 2016/2013

 

@条件付き書式を適用したいセル範囲を選択してから、 「ホーム」タブの「条件付き書式」→「新しいルール」を実行します

テーブル化されている表では、Ctrl+Aキーで表全体を選択できます。

A「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選んで、 数式欄に一つ目の条件式を入力します

条件式の入力は、半角のイコールで始めます。

2つ以上の条件を使うときには、それぞれの条件式を括弧で囲んで指定します。

B該当するデータを含む行全体を強調したいときには、 条件式で指定するセルは列番号のみの絶対指定にします

作例では、一つ目の条件は、返却期限です。

その列の先頭セル番地をクリックで指定し、F4キーを2度押して、列番号のみの絶対指定に変えます。

C今日の日付は意味するTODAY関数を使って、返却期限を過ぎているかどうかを確認します

新しい日付ほど大きなシリアル値となるので、返却期限の日付が、今日の日付よりも小さいということは、 返却期限を過ぎていることになります。

D二つ目の条件式は、乗算の演算子「*」を挟んで指定します

作例では、「返却」列に「済」が入力されていないことが2つ目の条件となるので、 その先頭セルの番地を列番号のみの絶対指定で指定します。

E条件式の指定を終えたら、「書式」で適用するスタイルを設定して、「OK」をクリックします

作例では、「返却」列に何も入力されていないことが2つ目の条件なので、空セルであることを表す""と比較します。

F返却期限を過ぎていて、返却済みでない行が強調されます

作例では、今日の日付は2/3です。

ですから、それ以降の返却期限の行は、「返却」セルが空でも強調されません。