1999年の春からやっと聴き始めたブラジル音楽、以来出会った本当に美しい10枚です。是非、見つけて聴いてみて下さい。(ブラジル音楽とは何か?知りたい方はボサノバ歌手、山本のり子さんのホームページを御覧下さい。)
アントニオ・カルロス・ジョビン「エリス・アンド・トム」 もしブラジルにジョビンがいなければ、この国に対する印象も随分違ったものになっただろうなぁ?、、数あるジョビンの中から一枚を選ぶのは難しいが、選曲も良しジョビンの歌にも味があるこの一枚は間違いなしに名盤。エリス・レジーナとのリラックスした雰囲気が気持ち良い。録音スタジオでこんな風に力がぬけるとは!、、、やっぱり大物どうしの組み合わせならでは。 |
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ジョアン・ジルベルト「三月の雨」 ボサノバはヨーロッパの近代音楽を学んだジョビンが曲を書き、現役の外交官でとびきりのインテリだったヴィニシウス・ジ・モラエスが歌詞をつけ、それをジョアン・ジルベルトがアフリカ伝来のリズムで料理した時(1950年代後半)生まれた。そのボサノバの創造者の一人ジョアン・ジルベルトが最小限のパーカッションをバックに自身のギター伴奏だけで歌う、エッセンスのつまったアルバム。恐ろしいほどのリズム感で迫ってくる。俗に言う「ボサノバ」の曲はひとつも入っていないが、これぞボサノバ!? |
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カルロス・リラ「カルロス・リラ ボサノバ」 リズムのキレはないけれど、とにかく美しい曲を書くことにかけては右に出る者のないカルロス・リラ。もちろん本人のギターと歌で自作の名曲の数々を演奏している。1961年発売のファーストアルバムと、翌62年のセカンドアルバムを一緒にしたCDで、綺麗すぎるメロディーがぎっしりつまっている。 |
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セルジオ・メンデス「エルマタド−ルのセルジオ・メンデス」 後にすっかり有名になったセルジオ・メンデスの、これは極初期の作品。若き日のヴァンダ・サ−の歌声、ホジーニャ・ジ・バレンサのギターを従えたセルジオ・メンデス。彼のピアニストとしての素晴らしさがわかる、隠れたボサノバの名盤。実はこの一枚だけは30年前からの愛聴盤。当時からレコードも廃盤、入れてもらったカセットテープも切れてしまい、ずっと探していたが最近やっとCD化され飛びついて買った。 |
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カエタ−ノ・ヴェローソとガル・コスタ「ドミンゴ」 ボサノバの次の時代を予感させたカエタ−ノ・ヴェローソ、1967年の作品。30年たった今でも生まれたばかりの新鮮な空気が漂う傑作。初めて聴いた時は本当にゾクッとした。今は貫禄のガル・コスタの初々しい歌声も素晴らしい。 |
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ホ−ザ・パッソス「アリ・バホーゾ作品集」 これぞ「今の」のボサノバ!、と言いたくなる趣味の良いリズムセクションをバックに、ホ−ザ・パッソスがブラジルの1930年代の名作曲家、アリ・バホーゾの作品を集めて歌っている。手に入れた当時、毎日毎晩このアルバムだけを繰り返し聴いた。曲もバンドも歌もアレンジも最高。 |
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エデュ・ロボ「今という時」 お父さんも名のある作曲家だというが、独特のハ−モニーにメロディーのセンスが素晴らしい。特に遅い曲での美しさは喩えようもない。 |
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ジャヴァン「歌とギター」 ブラジル一魅力的な声を持つ、とでも形容したくなってしまうジャヴァン。これがデビュ−・アルバム。良くドライブする彼のギターもフィーチャ−されている。納められた12曲はすべて自作。ポップでありながら、深みがある。スターになる人は最初から違うなぁ!と湧き出る才能に脱帽。 |
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ジョアン・ドナート「シンプレス」 独自のピアノのノリ、意表をついた曲作り、とぼけた歌声。不思議な魅力を持ったジョアン・ドナート。そのとぼけた感じの良くでた一枚。 |
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トニーニョ・オルタ「ムーンストーン」 ブラジル音楽に魅了されるたきっかけは越田太郎丸ひきいる素晴らしいバンド、BOSSA DO MAGOが演奏するトニーニョ・オルタの曲を聴いた事だった。ジャズを聴いてきた人にもお薦めしたい、即興演奏も楽しめる一枚。このアルバムではトニーニョ・オルタは歌っていないが、演奏の中からまるで彼の歌声が聞こえてくるよう。 ジャズに興味のある方は好きなジャズ10枚のページも御覧下さい。 |