2004年7月13日 18:30開演
TCAスペシャル2004
『タカラヅカ90 −100年への道−』
於 日本青年館 大ホール(ライブ中継)

 
TCAスペシャルはライブに限る(笑)。

――今年もまた日本青年館でTCAスペシャルを楽しむことができました☆
爆笑につぐ爆笑!
抱腹絶倒のTCAスペシャル…ライブ中継!!

絶対ねえ、宝塚大劇場でご覧になった方々よりも
私たちの方が笑ってるね。
なぜなら舞台の皆さまに笑い声は聞こえないから!(爆)
いったい何度、情け容赦ない笑いやどよめきが会場を包んだことか!!
本当に(私たちにとって)面白いTCAでした☆

それでは、思い出せる限りご報告〜。

■第1部■

各組トップさん&轟さんによる 『宝塚我が心の故郷』で
TCAらしく始まったかと思いきや、
すぐさま今回のメインテーマ曲「100年むけていざ行こう」の笑撃!
思わず「笑撃」と書いてしまいたくなるくらい、盆踊り系の音楽!!
(ちょい『花の宝塚風土記』を思い出させる曲調!)
しかも歌詞まで「来るべき/100年の/うまし酒/
みんなで/ドンと ドンと ドンと/飲み 干そう」(作詞:公文健)と
来たもんだ!
90周年になってヤケのヤンパチ日焼けのなすび …ってなもんだ!!
助けて!!!(爆)
しかもこの曲を歌いつつ、
腕を突き上げながら銀橋に出てくる時のオサちゃん(春野寿美礼)の
嬉しそうな顔ったら!!

きっとね、オサちゃんは隣が(湖月)わたるくんだったから
ファンモードで嬉しかったのではないかというのが周りの一致した意見ですが、
ほんとーにずっと楽しそうでした(*^ ^*)。可愛いです。

そのあと
組ごとに「五組揃って大行進」を歌いながら階段を降りてきたのですが、
久しぶりのオサアサの並び(というか、あさこちゃん(瀬奈じゅん)は
オサちゃんの斜め後ろにいたのだけど)が
オサアサファンとしては嬉しかった☆
聞くところによると、
TCAのお稽古中ずっと隣りに座ってたそうで(*^ ^*)。

なんていう個人的感情は置いとくとして(?)。
皆さま、この「五組揃って大行進」という曲を覚えてらっしゃいますか。
「♪花〜 花〜花〜花〜」とか「♪月〜 月〜月〜月〜」とかから始まる
各組のご紹介の曲ですね。
「♪そら〜 そら〜そら〜そら〜」まで終わって
イシちゃん(轟悠)のお顔がアップになった瞬間、
なんと「♪せ〜んかせ〜んかせ〜〜んか〜〜〜」!!!
と、とうとう専科の歌詞までできあがっておりました!!
日本青年館、大爆笑&大拍手!!

そうして、各組のトップさんによるオープニングのご挨拶MCです。
ライブ中継では自分の思惑に関わらず、
強制的に画面に映る方を見ることになっているのですが(当たり前)、
そのカメラワークはとても重要。
「雪組の、朝海ひかるです」とご挨拶してるときに、
…轟さん映してちゃイケマセン!!!(笑)
日本青年館、「ちがう〜〜!」と大笑い☆

もしかしたらこの時から、
コムちゃんに対して笑いの下地ができていたのかもしれません。
だってその後、
コムちゃんが一言発するたびに笑いが起きたんだもの(*>_<*)。
すっかりオチ担当という設定にされてしまっていたようです(笑)。
すべて語ると長くなってしまうので一つだけ。
それまでずっとまっすぐ向いて、真面目な顔で挨拶していたのですが、
「ところで、このTCAスペシャルは全国でライブ中継されています」と、
突然上手上に付いているカメラを満面の笑みになって見上げるコムちゃん!
「日本青年館の皆さん、見えてますか〜〜!」と
カメラに向かって手を振るコムちゃんに日本青年館、大爆笑&大拍手!

さらにはその次、だったか、さえちゃん(彩輝直)が
「名古屋の皆さん、手羽先食べながら見てますか〜」と言うと
(それ自体はTCAにありがちなネタというか…なのですが)、
コムちゃんがとても大仰に「あっはっはっは!」
日本青年館、またしても大爆笑!!

なんだかコムちゃんのそのお芝居っぷりがたまりませんでした(*>_<*)。

MCのあとは、まず各組二番手特出チームによる「歴史の時間」と称した
コミカルなショータイム。
大きな黒縁メガネ・白縁メガネに各組カラーのスーツを着た彼らが、
早口言葉のように宝塚創世記の話と歌を繰り広げます。
「ドンブラコ」(…これって本当にこんな歌が今でも残ってるの?)に始まり、
「サルタンバンク」や「タヒチの歌」、
「ヂャブヂャブ・コント」のときには
歌っているかしげちゃん(貴城けい)ときりやん(霧矢大夢)をよそに
とうこちゃん(安蘭けい)やあさこちゃんたちが
お風呂場で身体を洗っている真似をしている風景が
ときおりカメラワークに混ざってきて(笑)。弾けてます。
最後には瀬奈さん、ちゃんと洗面器でお湯を背中に流してましたわ(笑)。

今回の目玉シーンは
各組主演コンビによる90年の名作の再現ということなのですが、まず最初に。

…来た。宙組による『虞美人』。
とうとうハナフサ様(花總まり)が虞美人を、
一場面とはいえ、虞美人を! 演じられました!!
もしかしたら今回の予算のほとんどを
このシーンのお衣装につぎ込んだのではないかというくらい豪華なお衣装!!!
そりゃもう見事でございました――が。
日本青年館では、なんとハナフサ虞美人が
舞台下手から現れたあひるちゃん(遼河はるひ)に向かって
「お父様」と声をかけた瞬間に笑いが!!!(爆)
こ、ここって笑っていい場所なの!?

おかげでそのあと出てきたたかちゃん(和央ようか)は
とても素敵だったはずなのですが、
うう、あまり印象に残らなかったかも(^ ^;;。ゴメンナサイ〜〜。

次は花組のショーステージ。
今回はお稽古の関係上、あさこちゃんは月組のステージに出ているんですね。
なので、…えへ、
実はけっこうみわっち(愛音羽麗)探しをしてました。
狭い画面の中で(爆)。

でもこの時だったかな〜、
「み、みわっちがまた暴れてる〜〜」と思ったのは(>_<)。
「ニコラはあんなにクールだったのに、ど、どうして…?」みたいな(爆)。
いやもう、そんなところが可愛いのですが。
しかも世の中の趨勢はみわまつらしく(私比)、
みわっちとまっつ(未涼亜希)が並んで踊ってたり
一緒の画面に入ってたりすることがけっこうあって微笑ましかったです☆

さらには春野様が
男役なのにとても「私は妖精」を歌うのが似つかわしくて素敵だったり(笑)、
「夜霧のモンマルトル」は聴き応えがあったり致しました(*^ ^*)。

次なる演目は星組による『霧深きエルベのほとり』。

わたるくんの水夫姿がとても男臭くてよかったのですが、
ゴメンナサイ、他の皆さまからそのお名前を
「カール・シュナイダー!!」と呼ばれた瞬間、
私は「…!! ミドルネームはハインツか〜〜!!!」と、
『キャプテン翼』を読んだことのある人にしか分からないツボに入り、
一人笑い続けてしまいました(*>_<*)。
そういえば、どこだったかの有名Jリーグ選手は
尊敬する選手に「カール・ハインツ・シュナイダー」氏をあげていましたよね。
本気か…!?

えーと、話を戻して、次は月組のショーステージです。
あさこちゃんのソロ「歌を翼に」も良かったけど、
かしちゃん・(大空)祐飛くんと同期三人で
「Love Love Love」を歌った姿が楽しげで良かったの。
本公演での三人の並びもより楽しみになりました☆

そして第一部の最後の演目は、雪組による『星の牧場』。

――いったいこれはどんな話なのか。
うーむ、(舞風)りらちゃんの朗読を聞いてもピンときませんでした(^ ^;;。
しかも何しろ『虞美人』にお金を使っちゃったので、
ほとんど舞台装置もなし!
一瞬藤井(大介)ちゃんが演出かと思うような(実際はキムシンだった)
キラキラした白いお衣装をまとった組子たちとセリだけが
コムちゃんの装飾品でした。
しかもみんな、
おもいっきりの方言でコムちゃんらしき人に大声で話しかける!!
誰より(壮)一帆ちゃんが「おらは(後略)!!」と叫んだときには、
「つ、月読さま……っ!!」と息を止めてしまいました(>_<)。

麦わら帽子を被り、大きな布鞄と水筒をナナメ掛けにし、
まるでこのまま網を持てば虫取り少年となるような愛らしいコムちゃんが
ほとんど一人芝居のように長ゼリフを延々と叫んでいる姿は
「さすが役者だな…」と思いましたがね(*^ ^*)。

そして一部のラストを飾るのはやはりこの方、轟さんによる「雨の凱旋門」。
もしかしたらこれも新調のお衣装かもしれません。
真っ黒なゴージャスなお衣装でした(*>_<*)。

■第2部■

第2部の最初は雪組ショーステージから。
ここでだったかな、
(沙央)くらまちゃんが一生懸命キメ顔作って暴れてる(爆)姿が映り、
悶えそうになったのは(*>_<*)。ホントたまらないね。

「サヨナラは夕映えの中で」を歌ったコムちゃんが
次の月組名場面の紹介をしたのですが、
その台詞の途中で「197…8年」と一瞬詰まって笑いが起きたのも、
それまでのコムちゃんのテンションの賜物でしょう☆

その月組の名場面は『心中・恋の大和路』でした。
私は(汐風)幸ちゃんの姿で知っている有名なスチールのある、
雪山に心中に行く(?)シーン。
上手花道から出てきたさえちゃん(彩輝直)とえみくらちゃん(映美くらら)、
ふと立ち止まり、さえちゃんがえみくらちゃんの足を気遣います。
えみくらちゃん「大丈夫」と言いつつも、かなりお疲れのご様子。
そうしてさえちゃんの背にえみくらちゃんがおぶさることになったのですが、
――なんと!
えみくらちゃんがさえちゃんの背に飛び乗る…まさしく「飛び乗る」瞬間の、
「たんっ!」という踏み切りの音が聞こえたのです!!(笑)
えみくらちゃん、元気良すぎ!! ってか、マイク性能良すぎ!!!
おかげで舞台上ではとてもシリアスにお芝居をしているのに、
日本青年館にはいつまでも笑い声が響いておりました…(>_<)。

さてさてお次は星組の楽しいショーステージ。
私も気持ちを切り替えて…と思ったのですが、
一度ツボに入ってしまった笑いはなかなか収まらず(^ ^;;。

なぜなら、タニちゃん(大和悠河)が出てるんですもの〜〜(*^ ^*)。
檀(れい)ちゃんとの「ランベス・ウォーク」も
かなり私の心をかき乱しましたが、
なにより次の「最後のダンス」!!!
せ、センターに立つタニちゃん、
も、もしかして、う、歌い出したりする…!?(*>_<*)
歌い出したらきっと私叫ぶ! と危機を感じた私は(笑)
タオルで口許を抑えながらの観劇!!
ちゃんと幕間にパンフレットを読んでおけば
「最後のダンス(インストルメンタル)」と分かっていたろうに(爆)。
不必要なドキドキでした(笑)。

そんなこんなで、宝塚名場面集のラストを飾るは花組『ベルサイユのばら』。
なんと春野様がフェルゼンとなり、
ふーちゃん(ふづき美世)アントワネットとのボートのシーンでございます。

下手花道にせり上がってきた春野様。
あら〜、フェルゼンの格好もお似合いね〜と思ったのもつかの間、
その手に持つはステファン人形!
や、やっぱりこれは外せないのか…(爆)。

しかし、銀橋を渡りながら歌った「愛の面影」は絶品でしたね(*T-T*)。

しかし(笑)、それで終わらないのが春野サマ。
「あのベルサイユに咲く、紅薔薇のように!」と格好良く言い切って
ボートに乗り込んだときに、
ボートの端に足をぶつけていたあたりから不安は感じていたのですが(笑)。

あ、でもその前にもう一つ。
フェルゼンがやってきて、ボートに座るふー・アントワネットが
画面に映し出され………2階席から、ふと漏れた笑い声。
それをきっかけに青年館中がどよめきに包まれました。
ひどいよみんな〜、笑うとこじゃないよ〜とつぶやく私の声も
実は笑いを含んでいたりして(*>_<*)。ゴメンナサイ!

そうして
(でもその後のふーちゃんはけっこう良かったと私は思うんだけど(*^ ^*))
会話がいくらかあり、
アントワネットの側に膝をつこうとしたフェルゼン伯爵、
…「かったん」。
またしてもマイクが、春野サマの、
ひ、膝をつく音を拾ってしまったのです(*>_<*)。
日本青年館、大爆笑の渦!!
ひどいよ〜〜、画面では素敵な春野サマが甘く真摯な台詞を
囁いていらっしゃるのに、こっちでは爆笑かよ〜〜(笑)。

ああ、ぜったい大劇場じゃありえない光景でした(^ ^;;。

今度こそ気持ちを切り替えて、宙組ショーステージへ。
「未来へ」「ミレニアム・チャレンジャー」など、
私にとっては甘酸っぱい記憶(笑)とともにある曲の数々。
宙組ばかり最近の曲なのは、
やっぱり歴史が浅いからなんでしょうかねえ。

フィナーレの前のオオトリはやはり轟さまが花組下級生たちを引き連れて。
たぶん新曲なんでしょうが、
歌詞と言い曲調と言い、『レヴュー誕生』の時の「アマン」みたいでしたね。
しかも花組生が着ているのは「アメイジング・グレイス」の時のお衣装…。
でもこういう曲はイシちゃんに本当によく似合う。
ゴメンね、目は後ろばかりを追っていましたが(爆)、
とても素敵な歌でした。

そしてフィナーレ。
いろいろな組み合わせで、歌を歌い継いでいきます。
ワタシ的に気になったのは、
「ボンジュール宝塚」を歌った
ともちん(悠未ひろ)・みわっち・いづるん(天勢いづる)。
下手よりこの順で立っていたのですが、
なんていうか…大・中・小でした(^ ^;;。
――と思っていたら、いづるん、娘役転向ですか(>_<)。
研8になって転向って、かなり思い切ったことですなあ。頑張れ〜〜。

それから「愛におののく花」を歌ったハナフサ様が、
下級生男役さんたちに囲まれてちょっと森光子のようだったこととか(^ ^;;、
「ディガ・ディガ・ドゥ」を歌った78期生三人がイイ感じだったことか(*^ ^*)。

楽しい時間はあっというまに過ぎ去ってしまうもの。
グランドフィナーレです。
しかもエトワールはハナフサ様。
もうホントに誰も敵いません(*>_<*)。

個人的にはあさこちゃんがトウコちゃんと二人で階段降りしたことに
「え!? それアリなの!?」とびっくりしたがために
最後の彼女のアップを満喫することができなかったのが残念でしたが、
ラストに「100年向けていざ行こう」を
「二番の歌詞で」歌ってお別れ、という、
あまりにも面白いツクリに満足しました(爆)。誰が分かるんや!(笑)

構成的にはだんぜん去年の方が面白いTCAでしたが、
「愛の面影」を聞きたいオサちゃんファンと、
フェルゼンさまの膝の音が入っているかを確認したいオサちゃんファンは
このビデオ、買いですね☆
私も買っちゃうかも(笑・理由は聞かないで)。

 fin