2001年12月20日 18:30開演
星組『花の業平/サザンクロス・レビュー2』
於 東京宝塚劇場


今度の日曜日に楽を控え、もしかしたら一度も観られないまま終わるのか?
と思っていた星組。
実はヅカファンになってから大劇場公演(in東京)はすべて一度は観ているので、
ちょっとそれは淋しいな〜、と思ってました。

そして今日、忙しい中なんとか(笑)有休を取り(でも一瞬会社には行った)、
髪を染めに銀座に行った私。
…気が付くと足は日比谷に向かっていました(^ ^;;。

午後2時をすぎていたんだけど、
なんと今月16日からテスト販売が始まったという立ち見席が残っていたの。
最後列である2階16列の後ろでの立ち見で1,500円。
「星組を観るなら今日しかない」という焦りと、
「テスト販売なら1月以降やらないかも」という好奇心から、
思わず買ってしまいました(笑)。

買ってみると、立ち位置まで決まっていたので、楽ちん。
私の買った席(?)は「整理番号15番」で、
センター席の端っこでした。
センター席って15列までしかないので、言ってみれば2階16列センター。
なんかこれだったら、2,500円の当日券席を買うよりもいいかも…と思ったです。
3時間立ちっぱなしでやっぱり疲れるけどね。
でもご贔屓がいるなら、苦にはならないはず(*^ ^*)。
とりあえず、上演中脱げる靴を履いていくのがオススメです(笑)。

と、まあ、こんなわけで、無事(?)観劇できた私。
そしてその感想はというと。

――トップコンビって、こうでなくちゃ…(*T-T*)。

タータン(香寿たつき)、あきちゃん(渚あき)ともに、
これがお披露目とは思えないほどの安定感。
息もぴったりだし、歌もダンスも安心して観ていられる。
作品もいいから相乗効果で、本当に純粋に舞台として満足できました(*^ ^*)。
タカラヅカ初観劇の人にも
「これがタカラヅカよ!」と恥ずかしくなく見せられるほど。

その他の布陣も(とくに私にとっては(笑))素晴らしく、
お披露目公演に使う言葉じゃない気もするけど
「星組、充実してるなあ」と思ったです(*T-T*)。

とくに、ガイチ(初風緑)と幸ちゃん(汐風幸)の並び!(*^ ^*)
私限定かもしれません(笑)が、とてもおいしゅうございました。

組子もとうこちゃん(安蘭けい)、ねったん(夢輝のあ)、
かよこちゃん(朝澄けい)、まとぶん(真飛聖)、れおんくん(柚希礼音)etc.
と本当に充実。
路線じゃなくても、なるみん(鳴海じゅん)とかも美味しい感じだし。
…うらやましい(ってどこと比べとんねん!(笑))。

そうそう、ちかちゃん(叶千佳)って星組に来てたのよね。
お芝居、日本物で顔が分からなかったせいか(笑)、
ショーのほうで、さえちゃん(彩輝直)と銀橋を渡ったときまで
気づかなかったよ(^ ^;;
しかもその時「お胸の大きな娘役さんだなあ…あ、ちかちゃんだ!」(笑)。
ゴメンナサイ。
今、パンフレットを見たら、お芝居で若葉をやってたのね。
可愛い娘役さんだな、誰だろう、くらいに思ってたわ。
(それにあのシーン、ちょっとスカってたし(^ ^;;)

『花の業平』は、のるさん(稔幸)がムラでやったときの
テレビ中継で観ただけだったんだけど、
あの時も素敵なお話だな、と思ってたの。

でも今回、最後列立ち見だというのに、泣いてしまいました(*T-T*)。
高子の入内前、業平が高子のところにやってくるシーンから、
二人で逃げていく銀橋の一連の流れ。

ゆりちゃん(星奈優里)の高子がとてもはかなかったのに比べれば、
あきちゃんの高子はもっと生きようとする意志が見えたのだけど(笑)、
でも互いを信じあっている様子が、なんとも美しくて。
素敵でした。

たーたんの業平も色男っぽくてよかった(*^ ^*)。
開演アナウンスの可愛らしさからは想像できないほど(笑)
とても低く渋い声で喋られて、ちょっとドキドキしました(*^ ^*)。
歌もやっぱりとても上手いし。
今まで「水前寺清子みたいな声」と言っててゴメンナサイ。謝罪します。

でもやはり、私の一番気になるのは…こ、幸ちゃん?(半疑問)
藤原基経、怖い人らしさが素敵でした〜〜〜〜(*T-T*)
いやでも本当にうまかったの。
さすが幸ちゃん、日本物はお手の物ね。そして悪役も。

『サザンクロス・レビュー2』もとてもテンポよくて面白かった。
開演前のセットにはちょっとばかりびっくりしましたが(笑)。

…ていうかね〜、立ち見はキケンね。踊っちゃいそうで(笑)。
オープニングからサンバで手拍子が始まり、
思わずステップ踏みそうになりました。

ターあきのデュエットはどれも素晴らしかったけど、
圧巻だったのは『ベサメ・ムーチョ』かな、やっぱり。
あまりの息の合いっぷりに思わず涙ぐんでしまいました(*^ ^*)。

あと、とても印象強いのが、
クリスマスのシーンの赤い手袋と(笑・なぜ赤い!)、
パタゴニアのタンゴ対決のシーン。

パタゴニア、設定がとてもWSS(『ウエスト・サイド・ストーリー』)に
似ていたの。
緑のスーツ組(ガイチ・とうこちゃん・あきちゃん)と、
対立している紫スーツ組(さえちゃん・たーたん)が
ダンス対決しているところでタータンとあきちゃんが恋に落ち、
ガイチにタータンは誤って刺されて死んでしまう、と。
(その後、あきちゃんが同じナイフで自殺しちゃうところは違うけど)
しかも登場人物も似ている(笑)。
ガイチは月組WSSでリフを演ってるし、
さえちゃんは星組WSSでベルナルドを演っている。まあ!

ということは、二組に割って入っていた幸ちゃんは、…クラプキ巡査?(笑)
ていうか、クラプキ巡査、結局何にもやってないんですけど。
あなたの役目は、人殺しをさせないことだったのでは?
すべて終わってから歌ったって、先生…って思ったですよ(笑)。
でも割って入った瞬間は、もちろんトキメキました(*^ ^*)。

あ、細かいところでスゴイと思ったこと。
さえちゃんが女装してタータンと官能のダンス(笑)をしている脇で歌ってる、
なるみん&娘役さん二人。
娘役さんの右側の方(名前分からない)、上の上のソまで出してました。
スゴイ!!!!!

というわけで、とても満足した(&疲れた)3時間でした(*^ ^*)

隣に座った(立った)女の子がタータンのファンだそうなんだけれど、
この公演、my初日が15日だったにもかかわらず、
今日で5回目、だったそうです。…毎日観劇?
学生さんだったそうなので、じゃあ時間は十分あるのね、と言って、
千秋楽まで頑張って、と言って別れました(笑)。悪のささやき。

さあ、私も今週末は似たような感じだわ。頑張るぞ!

fin