いつもなら
「これから観る方はご遠慮ください」的なことを書いて
ネタバレ防止策を取るのですが、
今回は逆。
これから観る方も、ぜひ以下の一文を読んでから
行かれることをオススメします!
だって私自身が、
タニちゃん(大和悠河)ファンの友人からの忠告メールを
読ませていただいておきながら、
結局最後まで立ち直れなかったんだもの…!!(爆)
(いっそ今に至るまで立ち直れてない…(T_T))
見どころを教えてもらおうと思った問いに対する
その返答は
「見どころというか…、
タニちゃんのソプラノ声の衝撃!
…から早く立ち直ること!」
とあったのでした。
舞台を観る前は
「ああそうよねー、女優第一作だしね、
女の子声で歌うよねー」と簡単に思っていたのですが、
…そうじゃなかった!
そんな、生やさしいものじゃなかった!
ーータニちゃんファンの皆さん、本当にゴメンナサイ。
私の暴言を許してください。
基本的にタニちゃんのことは大好きなのです。
「オッス、オラ悟空!」なタニちゃんは大好きなのです。
ていうかタニちゃん…!!!
演出家さんはあれで良かったのだろうか、
周りのキャストの皆さんはあれで良かったのだろうか、
ファンの皆さんはあれで良かったのだろうか、
何よりご本人的にどうなんだろう、
と思わざるを得ない発声、お芝居でした(T_T)。
「ソプラノ声」というのは、
歌、じゃなかったのね。
「声」そのものだったのね…!!
タニちゃんがアメリカ南部の清楚な女の子らしい格好で登場したときには
あら可愛い〜、と素直に思っていたのですが、
第一声を発した途端、
膝に置いていた手で口元を押さえました(>_<)。
ソプラノ声、というか、裏っかえした、ひょろひょろした声で、
しかも、も、ものすごく棒読み…!!!
おかげで、そこからしばらくストーリーが
頭に入りません(^ ^;;。
と、そのうちに、
そのシーンが劇中劇だということがわかり、
「ああ良かった、そういうお芝居、なのね」と
ほっと胸をなで下ろし、
舞台がバックステージに戻ってきて、
またタニちゃんが口を開いた途端、
……!!!!!
一緒か!!!!! 最後までコレなのか!!!!!
「これが、『立ち直ること』が必要ということか…!」と呆然としました。
いや、結局最後まで立ち直れませんでした。
どうしてこの発声でいくことになったのか、
演出家さんの苦悩についてまで考えてしまったよ…(^ ^;;。
他のキャストが皆さん素晴らしかった分、
本当に残念…。
ごめんねタニちゃん、ごめんねファンの皆さん…。
だから、もしこれからご覧になる方がいらしたら、
その部分を認識した上でご覧になると、
きっともっとストーリーに入り込めて面白いのではないかと思います。
ストーリーそのものは
どんでん返しアリでいろいろと面白かったから(*^ ^*)。
というわけで、一応あらすじなど覚え書き。
ブロードウェイ進出を狙う
ボストンのミュージカルカンパニー。
その舞台の初日に主演女優が何者かに殺される!
…にもかかわらずドライな一座。
そこに捜査に乗り込んできたのは、
ミュージカルオタクな警部補・フランク(東山紀之)。
彼は一座全員を容疑者として劇場を封鎖し、
皆への尋問とミュージカルへの口出し(笑)を開始した…!
まあ、普通に考えたらとりあえず1人死んだ段階で
そのお芝居は閉じるべきなんだろうけど(爆)、
ツレさま(鳳蘭)の歌う「SHOW MUST GO ON!」のむやみやたらな説得力と
ミュージカル大好きなヒガシ警部補
(「僕も地元の劇団で1年に1度舞台に立つんです!
「WEST SIDE STORY」でトニーを演った
(と足が上がらない振り☆)んですけど、
そのときのベルナルドが、振り覚えが悪くて…」といった、
ヒガシファン対象の小ネタもありつつ☆
それはアレだね、コレだね(笑))の愛らしさに
ぐいぐいと惹き込まれました(*^ ^*)。
本当にねえ、何度も言って悪いけど、
みんな良かったんです。上手かったんです。
だからこそ、残念…(T_T)。
■フランク・チョーフィ:東山紀之
ファンの皆さん、ホントにスミマセン。
皆さまにとっては超今さらなことを言います。
ヒガシがこんなに歌える人だったなんて!
こんなに可愛い人だったなんて!
今まで観てきたヒガシの舞台のなかで(といってもプレゾンがほとんどですが)
一番良かった!
ちゃんとフランクとして息づいて、
しかもそれがとても愛嬌のある人間になっていて、
とても可愛かった!
大絶賛!!!
ちょっとブカブカなスーツ(わざとだよねー☆)に身を包む
ミュージカルオタクな刑事さん。
ニキに対する恋心の表し方もとてもまっすぐで愛らしく(*^ ^*)。
ニキと夢の中で踊るシーンですらも
素人っぽかったり、あるいは舞い上がってる風に
ちゃんとコミカルに息づいていて(身体が柔らかいからこそできるワザ!)
とってもとっても良かったです☆
■ジョージア・ヘンドリクス:マルシア
香盤順で行くと(タニちゃんの次に)彼女。
彼女も、本当に上手いですね。
歌もお芝居も超安定している。
鈴木綜馬さんとのデュエットが聴き応えあったなあ(*^ ^*)。
■ボビー・ペッパー:大澄賢也
登場した瞬間に笑いが起き、
彼のキャラの立ち方に心湧きました(*^ ^*)。
ちょっとイヤミなダンサー役で、
ダンスシーンもたくさんあり、
しかもそのダンスを魅せてくれて、
さらに心沸き立ちました(*^ ^*)。
■アーロン・フォックス:鈴木綜馬
彼も上手いよねー。
私の中ではフランツ(『エリザベート』)のイメージが強いのですが、
実直な作曲家で素敵でした(*^ ^*)。
ピアノも(エアピアノながら)頑張ってたね☆
■バンビ・バーネット:岡千絵
たぶん初めて観たのですが、
彼女もとても上手かった!
ダンスも、アクロバティックなダンスも、見応えありました〜(*^ ^*)。
バンビ(エレイン)とカルメンとの母子関係は、
裏のテーマでしたね。
それを言えば、ジョージアとアーロンの愛もそうだし、
ブロードウェイミュージカルらしく、
登場人物それぞれにストーリーがあって
、
それが作品の奥行きを出してて良かった。
(ので、また話を戻しちゃうけど、
フランクとニキのラブストーリーが一番薄く見えてしまったのが残念…)
■シドニー・バーンスタイン:芋洗坂係長
カルメンの夫で、浮気性なプロデューサー役。
キャストはみんな彼に弱みを握られていて、
それで安いギャラでこの作品に出ている…という設定。
だから彼が作中で殺されても、
またしても全員が容疑者となって…。
彼も上手かった(*^ ^*)。
ヒガシと並んで踊っても全く遜色なく☆
とてもいいキャラでした!
■カルメン・バーンスタイン:鳳蘭
本当に素晴らしいの一言ですね。
押し出しの強さ、暖かみのあるお芝居、説得力のある歌。
以前から言っているけれど、
彼女が宝塚現役の頃に彼女を知っていたら
きっと私は熱いファンになったことでしょう。
というか、今、すでに熱いファン☆
次回のミュージカル出演が楽しみです〜(*^ ^*)。
…このレポを書くためにプログラムを見直していたところ、
演出家さんはビル・バーンズさんという
ブロードウェイの人…? なのだということが分かりました。
そうか、ニホンゴそのものには達者じゃないから、
あれでOKを出したんだ、と思うことにしよう(^ ^;;。
そしてタニちゃんの次回作では
もっとちゃんと声を出せることを切に願って
ペン(というか、キーボード)をおきたいと思います。
切実に…!!!
(ホント、最後までこんな調子でスミマセン(^ ^;;)
fin
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