2009年4月12日 14:00開演
4月28日 19:00開演
『 トライアングル -ルームシェアのススメ- 』
於 PARCO劇場/福岡市民会館


どんだけファンなのか、とも思いますが、
彩乃かなみちゃん宝塚卒業後初のミュージカルに行ってきました。
福岡まで(爆)。

しかもせっかくだからと観光していたその日の太宰府で
贔屓の退団公演となるであろう公演タイトルを知る始末(^ ^;;。
いや、覚悟はできてたからそれはいいし、
ラストが正塚先生&三木先生であればそれはもう本望に近いんだけど、
でも「ストレスのあまり失神するピアニスト(男)」って
へ、へなちょこすぎやしないか…(爆)。
い、いい作品になることを期待してます☆

…と、そういう意味ではこの『トライアングル』、
本当にいい作品でしたね(*^ ^*)。
地に足のついた、小劇場らしいミュージカル。
(なので福岡市民会館みたいな大きなところで大丈夫かと思ってたら、
ぜんぜん心配することはなく、
いっそ新納くんが「サンキュー、福岡ドーム!!」と連呼するくらい(笑)
空間も客席も埋めてました☆)

簡単なあらすじ。
著名小説家を父に持ち、自らも作家を目指して投稿の日々を送る
ナツメ(井上芳雄)のアパートに、
突然向かいの部屋に住む
ミュージシャン志望の男・幸三郎(新納慎也)が転がり込んできた。
なんでも幼なじみのストーカー(?)・ 芽衣(彩乃かなみ)が
「結婚しろ」と迫ってくるから…と言ってると
そこにメイまで転がり込んできてしまい…!?

3人だけの芝居で、しかも
ポールつきのマイクを上手い感じに
心情吐露に使っていたりして、
こぢんまりとしつつも
それぞれのキャラクターの立ちっぷりに感情移入しながら
笑いあり涙あり(私はちょっと泣いた)の2時間半。
うん、完成度の高い舞台でした☆

以下、キャストごとの感想を。

●沢渡ナツメ(井上芳雄)

バンビちゃん(井上芳雄)はワタシ的に「王子様」、
「優等生」的なイメージが拭えずにおりました。
けど今回、それがイイ意味で覆された。
等身大の、いっそダメな人の心情をリアルに表現していて、
その痛々しさが伝わってきた。
バンビちゃんってこんな演技もできるんだ、と、
失礼ながら、 見直しました。
ファン的にはこういった姿を見たいのか、
あるいはちゃんと王子様なバンビちゃんを見たいのか、
どうなのかな〜と思いましたが、
でもワタシ的にはもっそいアリ(*^ ^*)。

お歌も、より上手くなっていて。
aの母音のときにどうして空洞のある声になるのかは謎ですが、
でもあの高い音域を伸びやかに、音も下がることなく歌いきるのは
いいですね☆

●村野幸三郎(新納慎也)

バンビちゃんと好対照な新納クン。
分かりやすくロッカー☆

東宝『エリザベート』のトートダンサーのほか、
私、スタジオライフの舞台でお見かけしたこと
あるような気もするんだけど思い出せない…(^ ^;;。

とにかく、踊れるし歌えるし、
なによりそのキャラのはっちゃけっぷりが素晴らしかったです☆
東京で観たときよりも福岡で観たときの方が
よりどっか飛んでいきそうになっててさらに面白かった。

●片山芽衣(彩乃かなみ)

ごはん大好きキャラが似合って可愛い☆
宝塚現役の頃よりちょっとふっくらしたようにも思われ、
「そんなに食べてよく太らないな」の台詞が微妙に笑えなかったのが
残念ではありましたが(爆)。

でも歌声の確かさと、
酔っぱらい演技の愛らしさ、
等身大の女の子としての感情移入しやすさ、は
やっぱりかなみちゃんですね(*^ ^*)。

ーー福岡公演は「大(だい)千秋楽」(byバンビちゃん)ということで、
公演終了後に3人のトークがありました。

なんでも1,700人入るこの会場のうち、
福岡出身の井上くんの親戚が240名を占めてるんだとか(爆)。
「お父さん、お母さん、おばあちゃん、ありがとうーーーー!」と叫ぶ
バンビちゃんが愛らしゅうございました。

かなみちゃんは宝塚退団後の初舞台ということで、
客席からは「みほこちゃーん、待ってたよー!」との声も☆
バンビちゃん、新納くんから「泣いちゃう? 泣いちゃう?」と
からかわれて泣く真似をしたけど
あはは、と笑っちゃってたかなみちゃん。
本当にこの舞台が楽しくって仕方なかったのでしょうね。

パート2をやりたがっていた三人。
そういえば、新納くんがかなみちゃんに、
「井上くんと僕、…じゃあ、ナツメと幸三郎でもいいや、
どちらがタイプですか?」と質問すると
(バンビちゃんによれば、新納くんはバンビちゃんと共演すると
必ず他の共演者にそう尋ねるのだそうです(笑))、
「次がやりたいから、今は答えません」と
上手い切り返しでかなみちゃんは答えてました。
ちなみに井上くんは
「新納くんと彩乃さんだったら断然彩乃さんでしょう!」と(笑)。
そりゃそうか。

そんなわけで最後の最後まで笑いの絶えない素敵なステージでした。
第二弾、期待してましょう☆

fin