2008年7月18日 19:00開演
『 Inoguchi & Kim Piano Concert 』
於 TOMONOホール


マンガの主人公のような二人組の男の子です。
井ノ口慎一くんと金ジャンミッシェル泰浩くん。

東京音大附属高校を卒業後、
日本の音大には進まずこの秋に二人してパリ高等音楽院に入学予定という、
弱冠二十歳の才能あふれるピアニストたち。
しかもお顔立ちも
井之口くんは水夏希さん(宝塚雪組主演男役)にそっくりだったり
金くんもハーフらしいハンサムくんだったり、
二人の身長差もとってもイイ感じだったり、
マンガの主人公として描きたくなるほどの設定(!?)の持ち主。
ていうか、
このまま二人のコンビをプロデュースして売っていけば
津軽三味線だったり何だったりのコンビ以上に売れること間違いなし!

…と妄想したくなる二人の(爆)、
パリ行き直前コンサートに伺わせていただきました。

初めて行ったんだけどTOMONOホールは神楽坂と牛込柳町の間に
ひっそりとたたずむ洋館で、
まるで外国のサロンのような印象。
そこにスタインウェイのピアノが2台置かれて、出番を待っています。

以下、プログラム順にかるーく。

■W.A.Mozart
四手のためのピアノソナタ ハ長調K521
:井ノ口慎一・金ジャンミッシェル泰浩

1曲目は二人のデュオ。
最近デュオ好きの私としては胸躍ります☆
ピンクのモーツァルト(?)らしく軽やかに。
二人の息もぴったりで。

■I.F.Stravinsky
「ペトルーシュカ」からの3楽章
:井ノ口慎一

2曲目は井ノ口くんのソロ。
のだめがコンクールで弾いた「今日の料理」デスね☆
ていうか、本当にものすごい集中力。
この難曲を、集中力も切れず、音も素晴らしく響かせ
(まるで高橋名人のような連打!(爆)腕の動きが残像しか見えない!
けど、音はしっかり響いて…すごすぎる…!)、
本当に「才能」という言葉を思い起こさせました。
…実は途中ループしていたらしい、とは、
後から聞いた話(>_<)。
ぜんぜん分からなかったよ…!

■L.V.Beethoven
ピアノソナタ第26番 変ホ長調Op.81「告別」
:金ジャンミッシェル泰浩

休憩後の3曲目は金くんのソロ。
… なんとなく覚えがある、と思って楽譜を調べたら、
昔、弾いてましたよ。うーん。「なんとなく」しか覚えてない…。
それくらい自分の弾いた演奏とは違うということで…(^ ^;;。
うん、素敵でした(*^ ^*)。

■S.V.Rachmaninov
2台のピアノのための組曲 第2番Op.17
第1楽章:序章 第2楽章:ワルツ
第3楽章:ロマンス 第4楽章:タランテラ
:井ノ口慎一・金ジャンミッシェル泰浩

ピアノを2台用に向かい合わせに移動して、
メインステージが始まります。
第1、2楽章と第3、4楽章では二人パート(とピアノも)を交代して。

これが、本当に圧巻でした!
…というか、スミマセン、スミマセン、めっちゃきゅーんと来ました!!

向かい合わせのピアノで、時々タイミングを合わせるために
ピアノ越しに視線を合わせてちょっとにっこりなんかし、
そしてラフマニノフの絢爛な演奏。
本当に、私が芸能プロダクションの人なら、
売り出しますよ、この二人を(*>_<*)。

でも、これからパリに勉強に行くんだものね。無理だよね(^ ^;;。

個人的には井ノ口くんの
右手だけで弾くときに左腕でリズムを取っている姿と、
前髪を押さえるためのピンがツボでした☆

それにしてもこの演奏会が500円とは安すぎる。
いつか二人が大物になったとき、
「私は彼らの1stコンサートを500円で聴いてきたわ」と
自慢できることと思います(笑)。
ともあれ来年、一時帰国の演奏会も行う予定と伺っているので、
パリの香りが加わった二人の演奏を楽しみに待っていることと
いたしましょう(*^ ^*)。

fin