♪ぽ〜にょぽ〜にょぽにょ…
月組公演中、ずっと立ったり座ったりしながら
みゆき座、スカラ座のポスターを眺めていて、
ルーシーさんからこの歌を聴くように、と言われていました(笑)。
…と、偶然ってあるものなんですね、
突然試写会のチケットが手に入ったのです。
かなり会社を出るのは苦しい状況だったにもかかわらず、
すべてを振り捨てて心を癒しに行って参りました。
ええと、観る予定のある方は、
以下は読まない方がいいと思いマス。
やっぱり先入観なく、自分の目で確かめ、楽しんでクダサイ☆
…というわけで、以下感想。
一言で言うと、
「いつの間にアタシ、こんなに夢が見られない人になっちゃったんだろう」(^ ^;;
子どもたちがけらけら声を上げて笑っているのが聞こえては
そうか〜、こういうの面白いよね、子どもたちは、と微笑ましく、
かつ冷静に思いながら(^ ^;;、
いろんなことにツッコミを入れずにはいられなかったのです。
うわーん。
まずはストーリーを簡単に。
まあ、いろんなところで言われているだろうけど、
簡単に言うとわがまま人魚姫ストーリー。
魔法のおうち(?)を抜けだし、
くらげの中でひなたぼっこしていた人面魚の金魚・ポニョ(奈良柚利愛)が
海の中に落ちてるびん(※環境汚染)に頭を突っ込んでもがいていたところを
人間の男の子・宗介(土井洋輝)に助けられて一目惚れし、
自らの力で(※ジェンダー)ニンゲンになって
宗介のもとへ行く。
でも、彼女が魔法のお家を出るときに
いろんなものを破壊していったため、
環境の崩れ(※環境破壊)がおきて、街が水没してしまう。
宗介のお家は「崖の上」にあるので大丈夫だったんだけど。
で、老人ホームで働く(※後期高齢者)お母さんのリサ(山口智子)を
二人で探しに出かける。
あ、ちなみに彼のお父さん・耕一(長島一茂)は漁業に出ていて、
この日も帰ってこなかった(※家庭における父不在)。
ポニョの父・フジモト(所ジョージ)と
母・グランマンマーレ(天海祐希)によると、
ポニョが好きな人の愛を手に入れることができれば(※アイデンティティ)
彼女は本当に人間になり、
そしてこの洪水も収まるという。
人魚姫は、王子の永遠の愛を手に入れられるのか…?
「※」はこの作品で扱われているであろう社会問題のテーマです(爆)。
…いや、本当に面白いのよ?
ストーリー展開にスピード感もあって飽きさせないし。
ただ、うーん、もしかしたら登場人物の皆さんが日本人だったから
余計なのかもしれない、
普通にプラスされるファンタジーの部分の感覚が強すぎたのかもしれない、
なんだかリアルにいろいろ考えてしまったのでした。
たとえば(順不同)
・水没した街をこれから復興するのにどのくらいの時間と費用がかかるのか。
被災初日からみんなあんなに前向きでいられるのか。
・ボートに乗っていた夫婦と赤ちゃんはなぜそんなに呑気に構えていられるのか。
・避難民を誘導していた青年団(?)の人たちは
なぜ5歳児二人の動かしているボートを平気で見送れるのか。
・リサはポニョをこれからどう育てていくのか。
・宗介は5歳で伴侶を決められてしまって大丈夫なのか。
10年もしたら別の女の子を好きになったりしないのか。
・ポニョが人間になるのにかならず鳥類を経過するのはなぜなのか。進化?
・ポニョとポニョのいもうと達との大きさがあんなに違うのはなぜなのか。
最初子どもかと思ったよ。
5歳の男の子を好きになっていいのかとちょっと考えた。
・どうしてフジモトは受なのか。じゃない、人間を辞めたのか。
空気も水も汚いから、と言っていたが、じゃあ人間だった頃は何様だったのか。
ていうかどうやったら人間を辞められるのか。
・グランマンマーレが三輪サマっぽいのはなぜなのか。
・というか、どうしてこの二人が夫婦なのか。
・ついでにいうと、ポニョが宗介を追いかけて
人間になって津波とともに追いかけるシーンを観て、
「めっちゃストーカー! 怖い! 攫われる!」と思ったのは私だけなのか。
ああ、いかんいかん。
汚いオトナは駄目だ、こんなツッコミをするような大人にはなるな、
というお話だよね、この作品(^ ^;;。
そして件の「♪ぽ〜にょぽ〜にょぽにょ」はエンディングテーマでした。
その後になぜか私は「♪カエルの子」と続けたくなり、
それじゃおたまじゃくしだよ、と一人ツッコミを入れておりました。
…個人的には予告編をやってくれた
「チェブラーシカ」のほうがよっぽ…げふげふ、きょ、興味あります☆
観に行きたいな〜!
fin
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