2007年7月11日 18:00開演
少年隊PLAYZONE 2007
『 Change 2 Chance』
於 青山劇場

  
ジャニーズの温かさ。

ヅカファンとして、宝塚の温かさを感じる機会は何度もありますが、
今回の公演ほどジャニーズの温かさ、ジャニーズの家族愛を
感じたのはなかったのではないでしょうか。

今回のテーマそのものが「家族愛」となっていましたが、
今年それをテーマに選んだ理由、というのが
何よりジャニーズファミリーにおける家族愛なのだろうなあと
ちょっとこみ上げるものさえあるのを抑えながら
感じておりました(*T_T*)。

舞台は二幕仕立て。
一幕はいつものような、ちょっと底の浅い(爆)、
でもとても楽しいミュージカル。
そして二幕は、基本、ショータイム、なのだけど。

まずは一幕から感想をお伝えしていきましょう。
ネタバレもあるので、要注意。

 

 

というわけで、簡単なあらすじ、から。

アツヒロ(佐藤アツヒロ)が経営するカフェの常連、
フリースクール教師の錦織(錦織一清)、
精神科医…かと思ったら美容外科医だった、の東山(東山紀之)、
それから探偵の植草(植草克秀)。
ある日、錦織が浮かない顔をしてカフェにやってくる。
一人どうしても心を開かない生徒がいるのだ。
その子の話をしていると、植草は「この子知ってる」と言い出す。
探偵事務所に、一人で来、何も言わずに帰って行ってしまったらしい。
気になった三人はフリースクールへ行き、彼・ケン(知念侑李)と会う。
少しずつ心を開きはじめたケン。
父(赤坂晃(…!))と二人暮らしの彼は、
「自分を置いて出て行った母」を探したかったのだ。
前回の悪の大王に対して、今回のPZはホームドラマ編なのか。
ともかく母を探しに行こうと、なぜかまず神社参りから始めた4人。
二礼二拍手一礼や絵馬書き、お線香の煙を頭に被ったり(笑)していると
突如現る月読サマ! パンフによると「天使」!!(佐藤アツヒロ・2役)
なんと過去を見せることができるそうな。
いっきにファンタジーの世界へ!!(笑)
三人の過去を振り返り、ケンの覚えている母の姿を見ようとすると…。

途中までは本当にホームドラマだったのに、
突然あっくんが天上から三日月に乗って(笑)降りてきた瞬間、
世界が変わりました(笑)。えええ。
いや、実はこういうのを求めてたんですが(*>_<*)。
月読サマのお衣装、なぜか意味なく袖がシースルーだったりして、
ファンサービス(…そうだよね?)。

まあ、こういう他愛ない話がきっといいのだろうと思います。
前回のようなインパクトには欠けたけど。
微妙にシリアスだったために、ニッキのアドリブもそれほどなかったし。
でもショックだったのは、14歳のケンのお父さん役が
赤坂晃氏だったこと…。
もうそんな役をやっちゃう(しかも似合っちゃう)年になったんだ…。
でも同い年のあっくんは月読サマでシースルーなんだよ…。

トップ様がたのお話もしなくちゃね☆
冒頭、ニッキさんが上下ジャージ姿でご登場なさったときには
「うわ似合う〜体育の先生みたい〜(*^ ^*)」と思ったのですが
本当にフリースクールの先生でした。
ヒガシ様はいつもの通りヒガシ様(爆)、
かっちゃんは、去年も思ったけど、痩せたね〜。
そしてもう40とかなのに、
なんでこんなにお姫サマなんだろうね〜(*^ ^*)。可愛いね〜。

そうそうそして、私はスミマセン、一応ジャニファンOGなもので
よく分からないのですが(^ ^;;、
NEWSの子たちがこの舞台で復帰する、というのを
ネットニュースか何かで見ていました。
下手のカフェのセットとともにマスターあっくんがせり上がってきた後、
後ろからお盆を持って現れた二人の男の子に対して、
観客席の後ろの方から「キャア!」という歓声が聞こえたの☆
ああ、きっとこのコたち。

あとねなによりすごいなと思ったのは、知念侑李くんのダンス。
というか、バレエ。
踊り始めたときから足さばきが他の子たちと違ってたのです。
いや、他の子たちも上手いんだけど、
バレエの基礎をやってきた足の安定感が全然違った。
で、実はこれは2幕でなんだけど、
彼がソロで踊るシーンがあって、
それを見たら、
「この子、海賊とか踊れるんでわ(*>_<*)」という気になりました。
ちょっと見てみたい(*^ ^*)。

まあ、そんなで、1幕のストーリーは別にどうだっていいんです(笑)。
1幕でお芝居が終わってしまったので、
ああ、終わっちゃうんだ、2幕はショーなんだ、と思ったのですが。

2幕も一部ストーリー仕立て。
というか、ストーリー仕立てのショー。ノバ・ボサ・ノバ?(爆)
この舞台のポイントは二つありました(ワタシ的には4つ)。

1)ジャニーズ初の親子競演。
私知らなかった。(というか忘れてた?)
かっちゃんの お子さんって、もう13歳なんだって。
しかもジャニーズに入ったんだって。
そして、競演、なんだって。
お父さんが「親バカですね(^ ^;;」と言ったときには
心の中で 「うん」とつぶやきましたが(笑)、
でもステージ上で二人オクターブでハモったり、
線対称な振りとかを踊りながら
かっちゃんが温かく甘く優しい目で裕太くんを嬉しそうに見ていたので
もうそんなことはどうでも良くなりました(*^ ^*)。
裕太くんも(もちろん口パクとはいえ)
歌上手かったよ☆
そして初舞台のくせに堂々と前に出て踊れる姿に
ちょっと感激しました(*^ ^*)。
光GENJI法のために8時ちょっと前に
舞台から去っていく姿も愛らしく(笑)。
その後のMCでかっちゃんが
「こうなったからにはライバル。負けま、セン!」と
言い切っていた姿の愛らしさにも場内大拍手でした(*^ ^*)。

2)内(博貴)くんと草野(博紀)くんの懺悔シーン。
こういう場を使って、たぶん10分以上あったと思う、
ひたすら自己批判と懺悔の時間。
実家に戻ったら母に怒られた、鉄拳が飛んできた、
という話から始まって(しかし、グーはすごいね)。
「少年隊」の舞台ではあるものの、
彼らのためにこういう時間を作ろうとしたところで
冒頭に書いた、ジャニーズファミリーの温かさをね、思ったのです。
少年隊に感謝を述べる彼ら。
心配をかけた滝沢くん、錦戸くんに対して謝罪する彼ら。
そして「このような場を与えてくださった観客の皆さま」への感謝を
述べる彼ら。
客席の後ろからは嗚咽が聞こえてきます。
私は1ヶ月半、これを述べ続けるのは結構大変そうだなあ、
と、その重い時間の彼らの気持ちを思ってみたりしました。
でもこれを成し遂げることで、ある意味イニシエーションとして
禊ぎができる、ということかしらね。

というわけで、いろいろな形の親子愛、というのが
今回の大きなテーマだったわけですが。
それだけでは物足りない(?)私たちのために、
ジャニーさんはちゃんと用意してくださいました。
素敵ポイントfor A2ファン(笑)。

3)なんだか分からないけど着流し姿の晃が登場。
日本刀を肩に、頭をちょっとちょんまげ風に結って。
発する言葉は(曖昧だけど)「ヒトなんか信じない。
一人去り、二人去り、…最後には皆バラバラになって…!」
と刀を振り回す(爆・イタイ!!(笑))。
その後ろにライトが当たると今度は同じ着流し姿のあっくん。
やっぱり同じようなことを言って刀を振り回す。
と、大音量で流れてきた曲は
「♪愛してもいいですか〜」……!!!!!(*>_<*)
ああ、光Gファンとしてはイタイ思いでいっぱいに…!
でもこれだけ笑い飛ばせるようになった二人に乾杯したくもあり。
というか一番のツボは、そんな二人の殺陣。
やっぱりこういうのは男の子のほうが迫力がある(アタリマエか)。
そしてそのときにチラリと見える…(以後自粛)☆
ありがとう〜ジャニーさん〜〜〜(*>_<*)。

4)そして最後はやっぱり少年隊。
今年で22回なのだそうです。
「Change 2 Chance」というタイトルは、
さまざまなところに引っかけられて☆
ジャニーズファミリーの第1期生「ジャニーズ」の曲を歌う彼ら。
(個人的にはその前に一瞬「君の瞳に恋してる」の序奏が
かかったときに、歌を求めるファンに対して
「歌わないよ、歌わないよ(笑)」と牽制する彼らがツボでした。
そうね、歌っても著作権でDVDには残せないものね…(>_<))
そして、これを聴かなきゃ帰れない「仮面舞踏会」と「君だけに」。
もうホント、これだけで大満足なんですわ、実を言うと。
その前に黒燕尾を着てジャズバージョンの
「♪ようこそ〜ここへ〜遊ぼうよパラ〜ダイス」と歌うA2も
めっちゃ嬉しかったけど。

でも本当に、ジャニーさんって、
タレントそれぞれの最大の魅力を引き出すことに長けた人だということを
改めて実感した次第です。
今回はピアノを弾く子やヴァイオリンを弾く子もいたり。
それぞれの持ち味をうまく引き立たせて全体を盛り上げる。
上手いよねえ、本当に。

ていうか、2幕だけでいいからもう一度観たい!(爆)

追記:大切なこと書き忘れてた!
かっちゃんが、かっちゃんが……ダブルターン!!!
今まで、いつもヒガシ様とニッキが2回回る間に
可愛く1回回っていたのに、
なんと同じスピードでダブルターンを華麗に決めてました!
ファンシーダンスや!!
本当に、息子と踊るために頑張ったとしか思えない。
そのほかのステップもけっこう(一部やっぱり暴れたけど☆)
ちゃんど踊ってて。
いやーん、人って何歳からでも頑張れる(爆)。

fin