2007年12月4日 19:00開演
『 東京音楽大学 特別演奏会 』
於 サントリーホール 大ホール

 

あらま。
今、STAGEの宴リストをさらっと確認しましたが、ない。
少なくともこのHPを作り始めて、初めての第九なわけですね。
しかも、第九を歌いにじゃなくて聴きに行くのって
…いったい何年ぶりだろう?

本日、会社を抜け出して(ていうか戻った。夜10時に。)
東京音大創立100周年記念という特別演奏会を聴いて参りました(*^ ^*)。
曲目は、以下の通り。

モーツァルト
「2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365(316a)」
ベートーヴェン
「交響曲 第9番 ニ短調「合唱付」作品125」

私の目当ては、いま合唱団で
(というか、個人的に…もう1年以上行ってないなあ …
行きたいなあ…)ボイストレーニングをしていただいている、
アルトの加納里美先生。
普段、レッスンの時に、
どうやったらその声についてるラメを盗むことができるのか、
そのキラキラボイスにやられっぱなしなのですが、
果たしてその声が大きな舞台でどのように聞こえるか
それを楽しみに参りました(*^ ^*)。

それでは以下、簡単に曲順に。

モーツァルト
「2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365(316a)」

ピアノソリ(?なんて言うの?)のお二人も
まだ学生さんだったり、大学院生だったりするんですね〜。
海瀬京子さん、佐藤彦大(ひろお)さん。
お顔を拝見すると若いな〜と思ったけれど、
やっぱり素晴らしい技術でした。
そしてモーツァルトらしく、とても可愛らしかった☆

ところで最近思っていることは、
いっそ2台ピアノよりも1台4手のほうが
(難しい曲の場合)難しいのではないかということ。
2台ピアノだと、まあ1つの楽器は自分一人で使えるから
どのようにはねようと何しようと息さえ合えば大丈夫だろう
(それこそオーケストラのように)けれど、
1台のピアノを二人で弾くときって、
実は手がぶつかったり交差したり、
作曲家の意思によって
けっこう気をつかったり考えたりしなくちゃいけないのかなあ、と。

今日、それぞれのピアノを自由自在に操っている二人を見ながら、
ふとそんなことを思い出しました。
いや、でも本当に素敵だったよ。
指も軽々と。いいなあ。あのくらい指が動いたら楽しいね。

ベートーヴェン
「交響曲 第9番 ニ短調「合唱付」作品125」

私の頭の中に残っているのは、
たぶん父が買ってきて、毎年年末になると聞いていたCDの
フルトヴェングラーの第九なんですよね。
けっこう重いの。
それと、自分が学生の頃に歌った佐渡裕さん、
大友直人さんの指揮のもの。
それはけっこう軽めな、早めな感じ。

それらと比べると
今日のはやはり基本学生さん(Sオケ?)なだけあって、
とてもハツラツとした、若さあふれるさわやかな第九でした☆

指揮の田代俊文先生は、
かなりパワフルな全身で踊るタイプの指揮者さん。
パンフレットを見るとけっこうミュージカルも振ってるんですね〜。
どこかでお会いしたことあるかもしれません。
ともあれ、本当にパワフルでした!

そしてオケの皆さんも若い!
個人的には4楽章になってやっと出番のあった
パーカッションの皆様に拍手を。
ていうか、よく眠らずにいました(爆)。
私、昔、サントリーの第九で、寝ましたよ?
だって3楽章、イイ感じにゆったりなんだもん…(^ ^;;。
あとなにげに自己主張の強かった(ワタシ的に)
主席フルートさんにも、拍手を☆

そしてそして合唱の皆さんも若い!(当たり前)
ていうか、男声、多いよね。いいなあ。
音大生の皆様なので、基本揃ってるんですが、
残響として残るときに、あ、っと思う声があって、
その声の主が誰か、探しながら聴いてしまいました(爆)。
ああ、オペラグラス、持っていけば良かった。

そして、ソリストも若かった!
ていうか、バリトンソロの急式伸亮さん。
ワタシ的には、HバーのK下さんを彷彿とさせるような容姿で、
それでバリトンの素敵な声。
ちょっと深呼吸するかのように両手を広げながら
「♪Freu〜〜〜de!」
けっこうツボでした…☆

あとは、やっぱり加納先生の声が、
アルトなので聞こえづらい位置のはずなのに
まったくそんなことなく麗しく聞こえることが……(*^ ^*)。
けっこうソプラノの野田ヒロ子さんが
あっちゃこっちゃ動かれるタイプの方だったので
聞こえなくなるのでは…と一瞬不安がよぎったけれども
(ゴメンナサイ、勘違いされそうだけど
野田さんのソプラノも本当に素敵でした!)
失礼しました、そんなこと、まったくありませんでした〜。
うーんでも一度、
加納先生のリサイタル、を聴きに行きたい…。
リクエストしてみようかしらん…。

しかし第九はいいですね。
私、なにげに第1、第2楽章のせっぱ詰まり度が大好き。
第3楽章は、ほら、記憶が一部とぎれたりするから
よくわからないんだけど(^ ^;;。

でもとにかく、
このところなんだか忙しくて大変だった心の中に
活力となってしみこんできました(*^ ^*)。
本当に楽しかった!
久しぶりのオケは、いいですね。
また、クラシックも聴きたいものでございます。

fin