今日、演奏会終了後に楽屋にお邪魔した際、
塚田先生から前回のサロンリサイタルの感想を
読んでくださっていたと伺い、
穴を自ら掘って入りたい気分になりました…が!
懲りずにまた書いちゃいます(笑)。
だって、すばらしく素敵だったんだも〜〜〜ん(*>_<*)。
塚田先生、能重先生のお二人にとって
初めての大きなホールでのリサイタル、なのだそうです。
それだけに意気軒昂!
(と言いながら、塚田先生は前日も
私たちの合唱団の練習でいつもの通り伴奏してくださっていました…!)
とてもクラシカルに王道なプログラムで、
軽やかに、重厚に、華やかに、
すみだトリフォニーの空間を駆け回り、埋め尽くしてました(*^ ^*)。
前回のような面白漫才、もとい(爆)MCはなかったけれども、
パンフレットに載っていた解説がとても分かりやすく、
なおかつ想像をかき立てるものになっていたこともあって
(客席が暗かったので読むのはちょい大変だったけど(^ ^;;)、
一曲一曲、本当に満喫しました〜。
以下、曲ごとの感想。
●J.C.バッハ ソナタハ長調 作品15-6
古典派らしい素直で軽やかな曲。
久しぶりのデュオに触れて、
その息の合いっぷりにしばらくただ感嘆。
だって、二人がそれぞれ(たぶん)右手で3度…ってことはないか、
6度進行とかのフレーズを弾いてるんですよ?
私なんて一人でも右手と左手さえ揃わなかったりするのに(涙)、
なんでこんなにきっかりくっきり揃うんでしょう(*T_T*)。
●W.A.モーツァルト アンダンテと変奏 K.501
変奏曲は私もいくつか(もちろんソロだけど)弾いたことあるけど、
この曲もとてもモーツァルトらしい華やかな曲でした。
この曲からかな、少しずつリタルダンドしたり、というのが入ってきて。
二人とも基本的に楽譜を見ているように思うので、
どうやってコンタクト取っているのかが気になる今日この頃。
しかもね、トリルのスピードも揃ってるんですよ。
ひたすら腕を見てないと、どちらが弾いたか分からないんですよ。
当たり前なのかもしれないけど、いやあ。
●F.シューベルト デュオ「人生の嵐」イ短調D947 作品144
まさしく「人生の嵐」でした。
初っぱなから荒れ狂ってました(>_<)。
てか、だからどうやったらあの「♪ダダーン!」の
タイミングとスピードが揃うんでしょう。
せめて入りのタイミングは息を吸って、というので合わせるのだとしても、
「♪ダダーン!!!」と打ち終わったあとのパウゼ、のあと。
超ナチュラルに静か〜に『二人揃って』入ってくるのは、
どういう仕組みなんでしょうか…(*>_<*)。
そんなことを考えつつも、
本当に荒れ狂う人生に翻弄されるシューベルトの姿と
そのなかでも憧れや夢を語る姿が見えてきて、
ふと、以前観たミュージカルの「シューベルト」を思い出しました。
●C. ドビュッシー 小組曲
「印象派」ですわ〜。
指がいっぱいある分、より点描の数が多い…(*T_T*)。
・第1曲 小舟にて
あああん、幻想的とはまさにこのこと。
もやのかかった朝の、
でも水面はきらきら光る様子が見えましたよ、ええ…。
・第2曲 行列
タイトルを見たときに、一瞬、
数学で私がさっぱり意味の分からなかった単元を指すのかと思いました。
でもそのくらい行列のままあっち行ったりこっち行ったり、
まるでのじぎく国体のマスゲームのような(?)元気さが
面白かったデス☆
・第3曲 メヌエット
『のだめカンタービレ』でのだめたちがフランスに行ってすぐ、
オルセーで印象派の絵画を見たあとで
ドビュッシーの三和音について語っていることを思い出しました〜。
・第4曲 バレエ
よく考えたら前曲がメヌエットなんだから違うんだけど、
なぜかタイトルからこの曲は大人しやかな音楽に違いないと思っていた私、
おおう、「バレエ」と言ってもどちらかというと
可愛い子どもたちのバレエ発表会系か? と楽しくなりました(*^ ^*)。
●S.ラフマニノフ 6つの小品 作品11
圧巻でしたね!
どうやったらこの集中力と体力が続くのだろう、と震えました。
あとからお伺いしたら、ちょっと切れかかってたとも言われたけど、
でもぜんぜん! すごいギュギュッと濃縮された時間でした〜!
・第1曲 舟歌
さっきのドビュッシーも舟の曲書いてるのに、
並べて聴くとこんなに違うんだ、というのが面白かったです(*^ ^*)。
ロシアの大きな河とセーヌ川(あってる?)の違いかしらん。
・第2曲 スケルツォ
これも密度の濃い曲!
だって本当に二人ともピアノのタッチが一緒なんだもん…
どこからどこまでがどちらが弾いてるかなんて分からないよ…。
・第3曲 ロシアの歌
ジプシーっぽいというか、ロシアっぽいというか、
本当に民族音楽的なフレーズが壮大でかっこよかったです☆
・第4曲 ワルツ
パンフに書いてあった「馬に乗る遊牧民」が本当に聞こえてきたときには
「おお! 来た!」と思いました(*^ ^*)。
面白い〜〜。
・第5曲 ロマンス
パンフの通り、本当にセンチメンタルでしたね〜。
なにげに私の心にきゅっと来るのは、
こんな静かな曲の終わり、
最後の和音を弾き終えて手を鍵盤からあげるスピードと止まる高さまで、
二人が本当に揃っていること。うをーん。
・第6曲 スラーヴァ(栄えあれ)
超かっこいい!!!
民族音楽的なメロディーと
ある指全部使いたまへみたいなゴージャスさと。
最後の最後にすごい集中力を必要とする曲でしたが、
素晴らしく華やかに歌い上げてました(*>_<*)。
アンコールは曲名はおっしゃいませんでしたが、
前回のアンコールでも聴いたコンクールの受賞曲と思われる曲。
これもまた超緻密で濃厚な曲のくせに、
アンコールでほっとされたのか、
素敵にのびのびと弾かれてました(*^ ^*)。
ほんとかっこいいんですけど…。
塚田先生のドレスもまた品があって素敵でした☆
(のに、楽屋に行ったら、「今回は(裾を)破らなかった!」などと
自虐的(?)な自慢をされる先生…(*>_<*))
ああ、また私のデュオ熱が…。
(前回の「愛のあいさつ」は無事(?) 弾く機会を得ました☆
楽しかった!)
バッハのソナタくらいまでなら行けるかしら…。
弾いてみた〜い。
fin
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