うちの合唱団で大流行のこの映画。
もう今週金曜日で上映が終わってしまうというギリギリになって、
またもや駆け込み鑑賞でした。
みんなが話しているのを小耳にしながら
内容についてはぜんぜん知らなかったワタクシ。
フランスの映画だということさえ、
映画館に着いてポスターに『Les Choristes』と
原題が書かれているのを見るまで存じませんでした(^ ^;;。
パンフによると、
フランスでは『アメリ』を抜いて史上空前のヒットなのだそうです。
国民の7人に1人が観て、100万人が合唱団に入ったのだとか。
…すごくない?
つねづね歌う楽しさを肌で感じ、
みんな歌ったら楽しいだろうのにな〜と思っている私にとって、
たとえば『キャプテン翼』を観た男の子たちがJリーガーになったり、
『スラムダンク』を読んだ男の子たちがバスケをしたり、
という「きっかけ」になるものが
『コーラス』についてもできるといいなあと思っている私にとって、
その数字はかなりわくわくするものでした(*^ ^*)。
果たしてその効果は日本でもあるものなのか…!?
ストーリーはこんな感じ。
1946年。ある失業した音楽教師マチューが、
舎監として『池の底』という名の寄宿学校にやってくる。
彼が目にしたものは、体罰を与える厳しい校長と
それに心を固く閉ざしている子どもたち。
いたずらばかりしてどうしようもないかに見える彼らに、
マチューは体罰ではなく歌を教え始める。
子どもたちの顔は、少しずつ明るくなりーー。
ところどころにフランス映画らしいひねりが加わりつつも
ハートウォーミングな世界。
号泣する、ということはなかったけれど、
ちょっとじんわり幸せな気分になりました(*^ ^*)。
冒頭、NY公演を控えて緊急の電話を受け取った大人気の指揮者
(ジャック・ベラン。
最初マネージャー? から『電話です』と言われて、
ソファに横たわりながら『公演が終わったら』と答える様子に
ちょっとミルヒー((c)『のだめカンタービレ』)を思い出した(笑))は、
終わってみたら、
ああ、歌の上手いモランジュ(ジャン=バティスト・モニエ)
、
彼だったのか…とか、
マチュー先生(ジェラール・ジュニョ)、音楽の先生、
なんか音楽より指揮が遅れてるように見えるんですけど(^ ^;;、とか、
不良のモンダンの扱いに救いがないように見えて
こ、怖いです〜、とか、
ラストシーンの紙飛行機と手だけ出して振るシーンは
とてもフランス映画っぽいわ〜(*^ ^*)、
でも紙飛行機、みんなの分持って行ってあげなくっちゃ〜、とか、
最後にペピノ(マクサンス・ベラン)を連れて行ってあげるのは
とても素敵、「助手」だしね☆ とか、
そんなことを思いながら観ていたのですが。
そしてやっぱり素敵だったのが少年たちの歌うコーラス。
画面で歌っているのはソロのモランジュ以外みんなアテレコで
本物の合唱団の少年たちが歌っているとのことでしたが、
ボーイソプラノで、しかもフランス語で(笑)、
ああ、こういうことか〜、と思いました(*^ ^*)。
フランス語の歌は難しかったのよ…。
鼻濁音はこういうことか〜、と、なんだか切なくなりながら(^ ^;;。
でもストーリーは王道だし、音楽は素敵だし、
笑いもちりばめられておきながら胸が熱くなるシーンもあったりして、
「良作」という印象。
主題歌となっていたに違いない『Kyrie』はけっこう難しそうだけど
歌ってみたくなりました☆
惜しむらくは「シネスイッチ銀座」の客席がとても暑かったこと〜(>_<)。
映画に集中している間は良かったのだけど、
タイトルロールになってから、ふと暑いことに気づいてしまい、
音楽は素敵なだけに結構辛い時間。
客席を立つ時には背中に汗がじんわりでしたわ(^ ^;;。
クーラー壊れてた?
fin
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