「ライファー」って言うんですか(「AERA」より)。
スタジオライフのファンの人たちのことを。
そういう人は私の周りには数名いますが、
誰からもそんな名前で聞いたことがない…よ?(笑)
まあそれはいいとして。
ライフの新作『メッシュ』に行ってきました。
『トーマの心臓』『訪問者』以来の萩尾望都作品。
私、もっと萩尾作品をたくさん演ってるイメージがあったけど、
これで3作目でしたか(たぶん)。
原作を読んだことがあったかどうか…
とにかくストーリーは忘却の彼方だった私(^ ^;;、
(風邪を引いていたので、咳の発作に怯えつつも)
とても新鮮に作品世界に浸ってまいりました。
ストーリーはこんな感じ。
パリに住む贋作画家ミロンはある日、
腕を折られ、行き倒れていた美少年メッシュを拾った。
行きがかりで始めた同居生活、
彼に振り回される毎日。
だが、一筋の銀髪をもつメッシュが見せる「ボス」への憎悪の裏に、
彼の孤独が見えてきて…!?
ちょうどねえ、その日の朝のワイドショーで、
両親を殺して草津に逃げた少年の話をやっていたんですよ。
メッシュは親を殺せなかったけど、
その少年は実際に殺してしまったわけで。
うん。重いね。
その違いは何なのかな、なんてことを考えながら観ておりました。
でも舞台は重いだけにとどまらない、
笑いもあり、思わず歓声を上げてしまうようなシーンもあり、の
充実した3時間。
私としては笑うと咳が出るので
ちょっと待ってえ、とも思ったりしましたが(苦笑)。
私が観た回は「Relire」チームでした。
メッシュは山本芳樹さん。
このところ骨太な印象のある彼、
メッシュの芯の強さがとても現れていて素敵でした。
超個人的に惜しむらくは
二の腕の筋肉があまりにもしっかりされていたこと(爆)。
確かに暗黒街でいろいろ頑張ってきているわけだから
ある程度鍛えられてないと生きていけないだろうとも思うのですが、
なんとなくメッシュはもっとひよひよなジャニ系スタイルの方が
ワタシ的にイメージっぽい…と思ったら、
もう一方のキャストは岩崎(大)くんじゃないですか(*>_<*)。
もっと大きいのか…。
(あ、でも岩崎メッシュも
すごく「イヌっぽくて」可愛かったそうですよ☆)
ミロンの曽世(海児)さん。
とてもナチュラルに萩尾作品のパリジャン。
彼を観ていて思い出したのが、
宝塚バウホールで演った『アメリカン・パイ』でした。
そういえばあの主人公も、こういうふうな朴訥な青年だったなあと。
ミロンも「贋作作家」という職業を
自分を飾り立ても卑下もせずに飄々と生き、
でも人としての優しさを意識せずに表していて。
なにしろ原作をちゃんと覚えていないので分からないのですが、
本当の主人公はこっちなのではないかと思いました。
タイトルロールはメッシュだけど。
言ってみれば『奇跡の人』のサリバン先生?
ドルーを演った奥田(努)くん。
…うをー、オールバックだ〜(*>_<*)。
オールバックはいっそセンターパーツがいいよ、なんて思ったのは
「コットンクラブ」を思い出す宝塚ファンくらいなものでしょうが(爆)、
奥田くんがこんな大きな役を演る、ということに
とても胸を熱くしておりました。
ダブルキャストのもう一方は青木(隆敏)くんだという話だし。
すごいねえ。
そうそう、滑舌とか声の出し方だとかが
ちょっと笠原(浩夫)さんに似ていたのにも「ふふ」と思ったりしました。
やはり上級生を見て真似ていくものなのかしら。
それから、
今まで私の中でいつもスルーしてしまっていた(ゴメンナサイね)
けど
今回ヒットだ! と思ったのが寺岡(哲)さんのユフィル。
この、冷徹な殺し屋かと思いきや…という難しい立ち位置を
うまく処理していて、スーツも似合うし、格好良かったです。
山崎(康一)シラノと林(勇輔)エレーヌのカップルも
いい味を出してましたねえ☆
あれをちゃんと笑いに昇華できるのはやっぱり上手いからだなあと。
ところで林さんのあの頭はカツラなんですよね…?
金髪の奥の方が濃い色になってたので、
一瞬地毛なのかと思ってどきどきしたのですが(笑)。
とか言いながら、
休憩中にグッズ売り場で見た写真セットの
下半分(下級生(?))のお顔が分からなかったワタクシ。
こうやってここも移り変わっていくのねえ。
今回両トップ(笠原・及川(笑))も出ていないしねえ。
次回は秋だそうな。
へなちょこライファーの一人として(?)、
また新たな感動に出会えるのを楽しみに待ってます☆
fin
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