「世界一バラの似合う男」
映画の終わった後、出口へ向かっているときに
後ろを歩いていたカップルの会話の中に出てきた台詞です(笑)。
もちろん対象は、リチャード・ギア☆
ーー先週で一般上映が終わり、
後じまいのように少しだけ残された
映画館での上映(しかも一日1〜2回のみ)も
次の金曜日までとなった今日、
せっかくギアボールペンのために買ったチケットを
使わないのももったいなく、
ギリギリすべりこみで「Shall we Dance?」を観てきました。
初めて行った品川プリンスシネマはいわゆるシネコンな雰囲気で、
ネットで予約もできる、けっこう素敵な全席指定映画館。
とはいえ前売り券を持っていたために予約はできず、
電話のお姉さんから
「けっこう混み合いますから1時間前にはおいでいただいたほうが…」
と言われたから頑張って早起きしたのに
さすがにもうすぐ終わりだけあって(?)
かなり空いておりました(^ ^;;。
まあそんなわけでゆったりと観られたのですが、
…まさかハンカチが必要な事態になるとは!(爆)
いやあ、バッグの中にしまい込んだハンカチを取り出すこともできず、
ひたすら手で目尻の涙を拭うことになろうとは
観る前は思いもしませんでした。
ストーリーは基本的に日本版と一緒(だと思う…。
何しろ観たのはずいぶん昔だからあまり覚えてないの。
パンフレットによるとオリジナルは96年の作品だそうですよ。あらまあ)。
一介のサラリーマン(というよりエリートビジネスマン(笑))が
ちょっと素敵な女の子に目を留めて、
ついふらふら〜とダンスを始め、
そのうちダンスそのもののおもしろさに気づいて
世界が変わっていくお話ですね。
でも、やっぱり舞台がアメリカだったり10年経っていたりするために
いろいろな設定やディテールが変わってました
(たぶん。忘れてるだけかも)。
たとえば、パパ・ギアのお誕生日、
ケーキを奥さんが用意して今まさしくろうそくを吹き消そうとしたところで
娘のところにかかってくる「携帯電話」。
ーー10年前にはまだそんなに普及してなかったんじゃないかしらねえ。
たとえば、お家で社交ダンスが気になって
「パソコン」で「検索」するギア。
ーーパソコンも同様。しかも最新型iBookをご利用でしたわ☆
たとえば、ダンスの入門クラスに入り、
「ダンスはやったことあるの?」と聞かれて答えるギア。
「高校の卒業パーティー以来だよ」
ーー日本の高校生、卒業式にダンスパーティーしないから!
なによりギアの設定が違う!
平凡な中年サラリーマンというより
すべて満たされたエグザクティブ弁護士(*>_<*)。
奥さんにダンスを習ってることを話せない理由だって
「ダンスを習うことが恥ずかしいから」じゃなく
「家庭的にすべて満たされているのにこれ以上を求めるのが申し訳ないから」
なのよ〜〜!?
そして果てには黒燕尾…じゃない、黒タキを着て、
赤いバラを持って奥さんを迎えに行っちゃうのよ〜〜!?
申し訳ないけど、彼のあまりの似合いっぷりに
「そりゃないだろう」と私は声なく大爆笑しました(*>_<*)。
…そしたら、帰り道に冒頭のような台詞が(笑)。
みんな、やっぱり思うことは一緒だったのね☆
でも、ホントいいストーリーだった。
あれを日本人がやったら笑っちゃう…ていうか私だったら引く(笑)けど、
なんだかナチュラルに受け入れて
気づいたら涙しておりました。いやびつくり。
私は結婚したことはないけれども(笑)、
ああいう夫婦観はいいよね、と思った次第でございますm(_ _)m。
ダンスもホント上手かったすね(*^ ^*)。
パンフレットによると1日8時間、半年練習したのだそうな。
ところどころ、
「あ、コレ、こむまー(朝海ひかる×舞風りら)で観たいな〜」とか
思ったりしつつも(笑)、
でもかなりワクワクと観ていました。
草刈民代とジェニファー・ロペスのキャラクターの違いも
きっとお国柄なんだろうなあとか、
けっしてスタンリー・トゥッチも悪くない…どころか面白かったけど、
竹中直人の濃さには誰がどう頑張っても敵わないだろうなあとか、
そんなことも思ったりしつつ。
帰り道はShall we Dance?と
キエンセラ(しかも『タカラヅカ絢爛2』Ver.(笑))が
交互に頭の中を流れておりました(*^ ^*)。
ああ、でももう一度オリジナルを観直したい〜!
fin
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