私の所属する合唱団で伴奏をしてくださっている塚田春江先生の本業、
能重真哉さんとのピアノデュオのリサイタル。
いろいろなコンクールでも賞を取られている、
まさしく息もぴったりなお二人の演奏でした(*^ ^*)。
ピアノの連弾って子どもの頃にお友達とやったり、
最近では合唱団の先輩と遊びでハンガリー舞曲をやったりするくらいで、
実は「コンサート」なるものを初めて聴いたワタクシ。
デュオってこんなにすごいものなんだ! と開眼した思いでした。
だってね、
曲間のMC(そう、一曲ずつ口頭による分かりやすい説明があったのです。
ていうか、二人の掛け合いが合ってるのか合ってないのか(笑)、
面白かった☆)でも話してたのだけど、
一人だと指が10本しかないので頑張っても
12音程度(しかもけしてそれは綺麗ではない音だろう(^ ^;;)しか
一度に音は鳴らせないけど、
腕が4本になるので指は20本ということで
音に幅が広がるところがデュオの素晴らしさなんですね。
でも、残念なことに頭もふたつあるので(笑)、
それを揃えるのがとても大変。
彼らの先生は、互いに顔を見て同じ笑顔を作ってみろ、
というようなことも言われるんだそうな。
同じように息をして同じような表情をして、と。
実際彼らはやっていないそうだけど(笑)、
でも本当にシンクロする必要があるということで。
冒頭の一曲ばかりはちょっと緊張してるかな、という気もしたけど、
空気がなじんでくるにつれて
本当にシンクロした演奏になってたのです(*>_<*)。
リタルダンドかけたり溜めてみたり、というのが
本当に一緒に動いてて、
私はときどき、どこまでが一人の音なのか確認すべく、
前の席の人の頭をかき分けて鍵盤を覗き見ておりました。
息が合う、というのはまさしくこれやわ。
プログラムもなかなか凝っていて面白かったです☆
最初はJ.S.バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」という
有名なカンタータから入り、
その子どものJ.C.バッハのソナタ。
私は彼にモーツァルトが影響を受けたというのを初めて知ったのですが、
本当にモーツァルトっぽかった。
いっそ、その後に弾いたモーツァルトの曲よりも(*>_<*)。
そういう感じで時代順に来て、シューベルトで一部完。
と、二部ではちょっと趣向を変えてきたのですが、
これがもう、本当に格好良かったのですわ。
モシュコウスキーのスペイン舞曲はどれも情熱的で
弾いてみたくなるような曲だったし、
どこかで聴いたことあった気がするジャマイカン・ルンバも面白かった。
でも、圧巻だったのが、その後の「リベルタンゴ」。
ウィスキーのCMでも有名ですが、
ワタシ的には映画「ブエノスアイレス」、もしくは
宝塚ベルリン公演におけるリカ・チャーのダンス(爆)。
男役同士の、妖しくも格好いいあのタンゴです。
先生によると楽譜よりもたくさん音を増やしてたり、
楽譜にないグリッサンドを入れたり、やりたい放題だったらしいのですが、
それが本当に迫力を出していて(*>_<*)。
ていうか、スミマセン、所詮ヅカファンのワタクシ、
実はこれを聴きながら、
「ああ、これをTCAスペシャルでオサアサで踊ってくれないかしら…!」
と妄想逞しくしておりました。
ピンスポットの中でホールドして踊る二人…!(*>_<*)
そして群舞になると花・月の精鋭男役の皆さんが勢揃い!!
………!! 想像するだけで息が詰まる……!!!
皆さん、観たいと思いませんか?(爆)
歌劇団にお手紙書こうかしらと半ば本気で思いました。いかがかしらん。
パンフレットの最後はもう一度シューベルト。二つの性格的行進曲。
有名な『魔王』も馬を駆けている話だったように
シューベルトは三連符を馬の足音だと思っていたという
アナリーゼ(笑)も伺い、
ああ本当に三連符で行進曲だ〜☆ ととても面白かったです。
アンコールとして弾かれた、
たぶんコンクールで賞を取った曲だと思われる曲(タイトル不明)の
迫力と濃密さに圧倒された私は、
でも、やっぱりアンコールで弾いていた「愛のあいさつ」くらいだったら
弾けるかな〜弾きたいな〜とピアノ熱がまたしても再燃しました(*^ ^*)。
ソロでは遊びで弾いたことあるけど、
デュオになるとまた深みがあって素敵だったのです。
さっそく合唱団の先輩に
「弾きましょうよう〜〜☆」とおねだり中。
fin
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