2005年の道楽初めは、
宝塚でもラグビーでもなくオペラ!
オペラですよ〜〜(*^ ^*)。ドイツです。ワーグナーです。
今までとはひと味違う道楽初めに、
今までとはひと味違うワタシになれる…か…も……。
――スミマセン、今、夢見てました(爆)。
もうねえ、ぜんぜんダメでした。
何を観ようとじょあんはじょあんでした(>_<)。
客席に着くと、緞帳の降りた舞台の前にはオケボックス。
それだけでも
「ああ、銀橋がないのは淋しいわねえ」と思っていた私が、
開演ブザーが鳴り、オケのチューニングが終わり、
序曲が鳴って緞帳が上がり始めたときにしたことは。
そりゃもう、拍手の準備ですよね、皆さん!
カーテンが開いたら拍手するでしょう!
でも板付きで階段に乗っていた合唱の皆さんに
拍手をすることは許されなかったのです。
なぜなら曲が始まってるから!!
うう苦しい、と手をいったん下ろしつつ、
明るくなった階段上で
二期会合唱団と藤原歌劇団合唱部の皆さんが華々しく歌い上げる
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のフィナーレを聴いていると、
階段と階段の間、センターにある通り道から
ソリストの皆さんが一人降り(降りてないけど)、
二人降りで現れました。
今度こそ! 今度こそ拍手でしょう!! まだ? まだ?
…ゆったりと歩いてくる彼らにかな〜〜〜り焦らされ、
ようやくお辞儀をしたところで拍手できたときには、
嬉しさのあまりちょっと爆竹気味の拍手になってしまいました(爆)。
どうやら某所での拍手の作法(?)が
もうすっかり身体に染みついてるようです(^ ^;;。
その後も北島三郎のようなパパゲーノ(in『魔笛』黒田博)のお衣装に
こっそり笑ったり、
クリオネのようなエリーザベト(in『タンホイザー』横山恵子)のお衣装に
会社近所のフグ屋さん(店の軒先に水槽があってフグが泳いでるのだけど、
なぜだかタテに泳いでいてまるでクリオネのようなの(^ ^;;)を
思い出したり、
結局何を観てようと年が変わろうと観点は変わらないようです。
仕方ないね。
でも音楽はさすがに素敵でした(*^ ^*)。
ワタシ的にうっとりだったのは、
「なんと美しい絵姿」(in『魔笛』)を歌った吉田浩之さんのテノール☆
(でもどうでもいいけど、この人は絵姿に惚れちゃったわけだね。
二次元でOKなんだ…オタクだね(爆))
いつだったかも聴いたことがあるのだけど、爽やかに甘くてイイ感じ。
それから透明感のあるソプラノが心を癒してくれた
小濱妙美さんの「来たれ、希望よ」(in『フィデリオ』)も
「ああ、こんな風な声になりたいなあ(*T-T*)」と思ったし、
チョン・イグンさんによる
「きみはわが心のすべて」(in『ほほえみの国』)なんて、
100万回聴いたような歌詞&メロディ(ていうか宝塚で使ってたよね)にも
拘わらず、
そのホットチョコレートのような甘さにとろかされました(*^ ^*)。
酒井はなさんによる「サロメの踊り」は
ちょっと振付が現代的・前衛的すぎてワタシ的に
バレエというより新体操を観ている気分になりましたが(^ ^;;。
そして『メリー・ウィドー』初演100周年とのことで、
ウィーンからいらした皆さまによる「ヴィリアの歌」「唇は黙して」。
その演出といい演技といい音楽といい、
一瞬ウィーンに来た気分になったほどでした。
(もしくはウィーンの人形劇劇場…二階席で小さかったのだもの(^ ^;;)
後半にハイライトをやった『タンホイザー』に至っては
合唱(ちょっと走り気味…若い人たちなのかしら(笑))の勢いと
クリオネお衣装の横山さんの表現力、
タンホイザーはかなーり悪役だったし(ハイライトでよかったね(*>_<*)。
エリーザベトはなんでこんな男が好きなのか謎でした(笑) )、
王様は威厳があって似つかわしく、本当に豪華でした(*^ ^*)。
それなのに
「剣を抜いた男たちが、その剣をしまう仕種がなってない!」なんて
ところを観ていてゴメンナサイm(_ _)m。
ちょっと残念だったのは、
佐藤美枝子さんが歌った
「復讐の心は地獄のように胸に燃え」(in『魔笛』)の
超絶技巧の部分…
けっこう音がいろんなところにちらかっていたこと…(T_T;。
あれは本当に難しいんだと思うんですよ。まさしく超絶技巧。
ぜったい私じゃ歌えないし。ありえない。
でも…でも3000人入るホールで…しかも有名なこの曲で…うーん…。
私は彼女がチャイコフスキーコンクールで優勝した後のコンサートを
聴きに行き、
その優勝したときに歌った彼女の十八番『ルチア』「狂乱の場」の
技巧にしごく感動した過去があるので、
ちょっと淋しかったです。
でも逆に言えば、超一流のプロでもこういうこともあるのだと、
励みにもなったかも(>_<)。
あとはねえ、管弦楽(東京フィルハーモニー…N響じゃないのね)が、
ゴメンナサイね、今ひとつだったかな。
久しぶりに…ていうか初めて?
プロオケ(except 宝○管弦楽団)が
「♪ぷお〜ん」ってなるのを聴きました(^ ^;;。
その他でも合唱とは結構ずれてたり(合唱が走ってるのもあるけど)。
思わず「こ、これはチョン・ミョンフン的にどうなんだろう」なんて
いらぬ心配までしていたのですが(爆)、
彼も最後のご挨拶で
「二、三のミスは、彼らが忙しすぎるからでしょう」と
フォローしてましたね(^ ^;;。
でも本当に華やかな年の幕開けになりました(*^ ^*)。
この日の様子は、1月20日(木)20:00〜22:00に
NHK-ハイビジョンで放送されるようですので、
よろしかったらクリオネを観るためにチャンネルを合わせてみてください☆
(…って、なんで宣伝してるんでしょう、私)
fin
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