最近いろんな演劇雑誌で紫吹淳さんのお顔を見かけます。
頑張ってるな〜(*^ ^*) と思ってみていたら、
なんと『AERA』の表紙にまでなっていました(*>_<*)。
やるなあ!
というわけで紫吹淳さん宝塚退団後初舞台、
「女優デビュー!」ということで華々しくあおられていたこの舞台を
見て参りました(*^ ^*)。
ストーリー。
宝塚歌劇団を模したと思われる(ていうかSKD?)「桜舞踊団」(笑)は
興業成績も芳しくなくジリ貧の一方。
その窮地を救うため、伝説のスター・立花麗子(浜木綿子)が
アメリカから戻ってきた!
桜舞踊団退団後アメリカで舞台に立ちトニー賞候補となっていた彼女は、
ダンスの素質は素晴らしいのにほとんど練習にも出てこないという
影山璃香(紫吹淳)に目をつけるが…!?
『極楽町一丁目』を芸術座に観に行って以来の、浜木綿子舞台。
実際ストーリー的には、かなりどーでもいいカンジでした(^ ^;;。
浜木綿子と左トン平とのコミカルなやりとりや
池畑慎之介演じる観音崎すみれ(「寿美礼」じゃなくてよかった…(爆))の
アピールの上手さに笑いはすれど、
床に手をつくリカちゃんの姿に思わず目は潤めど、
ごめんね、「これ、帝劇でやる必然性ってあるの…?」と
ふと我に返ってしまう程度のストーリー。
しかも一場面終わるごとにたっぷりセット替えのお時間が取られていて、
かなりタルイ印象。
もしかしたら、本舞台のセット替えの間を上手く花道や銀橋で補う
素晴らしくテンポのいい宝塚の舞台を見慣れたせいかもしれませんが。
なので、本当に「これ、芸術座でやったって充分だったんじゃないの?」
「あ、リカちゃんが出るから、席が足りないってコト?」などと
心の中で考えながら観ておりました(^ ^;;。
でも!!!
やっぱりこの作品を帝劇でやる意味はラストシーンにあったのです!!
麗子の働きのおかげでスポンサーも付き、
無事「帝国劇場」で公演を行えることになった桜舞踊団。
そして、その舞台の幕が開くと
――大階段に二段抜きで横向きにたたずむ黒燕尾のリカちゃん!!
階段の中腹に踊り場のある(ああ、まさしく踊り場だ…(>_<))
電飾のついた大階段…そりゃあ、帝劇でないとできません!
しかもこの2月まで宝塚でトップ張ってた、しかもリカちゃんですもの、
カッコイイに決まってます!
髪型もきっちり固めたりしてるわけでもないし、
宝塚時代よりいくぶんお化粧が薄かったりするぶんナチュラルな繊細さが
出ていて…本当に素敵でした(*T-T*)。
これは…ファンは通わなくちゃね。
そりゃあ劇場入り口に「紫吹淳 受付」があるくらいだよね。
ワタシ的に一人嬉しかったのは、
リカちゃんが一人で踊った後、少しだけ女役さん数人と踊るシーンで、
相手役を務めていたのが元宙組の優花えりさんだったこと。
現役時代にはリカちゃんと組んで踊るなんて想像もしなかっただろうな〜と
思ったら、とても嬉しくなってしまいました☆ がんばれー。
そしてそして。
いよいよ出てきました、優子ちゃん(風花舞)!
開演前にご一緒したノンノンさんから
「リカちゃん、ゆうこちゃんとデュエットもあるみたいよ」と言われた私、
一瞬「ゆうこちゃん…浜ゆうこちゃん…!?」とオソロシイ想像を(笑)
してしまいました――なんていう話は置いといて。
この、このデュエットダンスが…絶品だったのでございます。
今回のチケット代の11割はこのダンスに!!!
まるで『ル・ボレロ・ルージュ』のマミちゃんを中心とした頃の
リカちゃんと優子ちゃんを彷彿とさせるような、大人のダンス。
今更言っても本当に詮ないことではありますが、
こんなダンスを現役時代にもっと観たかったです…(*T-T*)。
もう一組の浜木綿子&池畑慎之介コンビが
まるでタカラヅカ和物ショーか松健サンバのような出で立ち(笑)で
出ていらしても、私のオペラグラスは前の二人に釘付けでございました。
リフトも軽々と、そして何より二人ともいい笑顔!!
素敵でした〜〜〜〜〜〜〜。
それからチケット代の残りの3割(計算合わないのは気にしないで(笑))は
立花麗子様…というか浜木綿子サマの
タカラヅカ現役時代と思われる数々のポートレートの美しさ!
美しい…美しいよ…今の現役ジェンヌさんたちで
このくらい正統派美人として対抗できる人ってどのくらいいるのかしら…
――今パンフレットを観たら「春日野八千代の相手役を務め」…え?
い、いったいこのお方はおいくつなんでしょう。
和物の踊りもとりあえず某大河の太夫様よりよっぽど美しかったし、
なんだかいろいろ謎になってきました(*>_<*)。
そうそう、そして私の心を掴んで離さない人がもう一人、
この舞台には出ているのでした――それは直ちゃん(伊織直加)!
今回は男役(…あ、でもショーではほとんど観てなかった(^ ^;;)だけど、
キホン女の子が設定としてあるので、こころもち高い声で。
それでも直ちゃんらしい無闇やたらめっぽうな熱さが出ていて、
一人キュンとなってました(笑)。
そんなわけで、最終的にはとても楽しかった『喝采』。
…ところで気になったのは、リカちゃんのお衣装(爆)。
いったいどこまで自前のお洋服なんだろう(>_<)。
やっぱり衝撃だったのは、登場のときの某王国の王様ねずみ。
ていうかあのねずみついてると、売り物写真にできないんじゃ?
fin
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