2004年6月22日 19:00開演
  Studio Life 『DRACURA
於 シアターサンモール

    
そうでした、そうでした。
ヴァンパイアとドラキュラは違うんですね!(爆)
4年前の初演も見てるくせに、
今日のドラキュラのお話は
先日見た月組「薔薇の封印」のようなお話かとさえ思ってました(^ ^;;。
超今さらです。

というわけで、
正しい(笑)「ドラキュラ」のストーリーをば。
――ロンドンで婚約者の帰りを待ちわびるミナ(及川健)。
トランシルヴァニアの古城に弁理士の仕事で訪れていたはずの婚約者・
ジョナサン(山本芳樹)がなぜかブダペストの病院にいると聞いたミナは、
彼のもとへ旅立つ。
だが、恋人に会えない淋しさを和らげてくれていた親友、
ルーシー(深山洋貴)の様子は、次第におかしくなっていた。
毎晩原因不明の貧血に倒れ伏す彼女の病状に
頭を抱えた医師・セワード(寺岡哲)は、
ヘルシング教授(船戸慎士)に相談する。
彼女の喉に赤い印を見つけた教授は、その病魔の正体を突き止めるが…。

なんでドラキュラ伯爵(曽世海児)が好きになるのが
他の誰でもなくジョナサンだったのか、
何をもって「選ばれし者」になれるのか(顔か?(笑))、
などいくつかのギモンはありましたが(^ ^;;、
でも総じてテンポも良いし、雰囲気もあるし、良かったです。

何より、曽世さんのドラキュラ伯爵…(*>_<*)。
あのちょいロングな茶髪は地毛なのかしら。
もとより色白のお肌(お化粧じゃないよね?)と
ノーブルなお顔立ちに口紅の赤がとても映えて、素敵でした〜(*^ ^*)。

しかもお芝居も素晴らしかった!!
今までよりさらに一皮剥けた感じがしました。
だって、目を動かすだけで充分演技になってるんですよ〜〜(*T-T*)。
手の動かし方も優美だし、全体的に間の持たせ方を知ったというか。
本当に無駄な動きがなくなっていて、うん。
ラストには彼の孤独も充分感じ取れましたし。
もとから声もいい人なので、…もしかして、完璧?(爆)

でも笠原さんのドラキュラも観たかったですね。

あと上手くなった? とびっくり(失礼)したのが、
ヘルシング教授を演った船戸さん。
今まではそんな風に思ったことなかったのですが、
本当に大人な、そして正義感のある
(そしてヴァンパイアに詳しい(笑))医者になってました。
やっぱり彼も目線で演技を…(*>_<*)。
最近、何人かがロンドンでワークショップを受けてきたという噂も聞くし、
それがやっぱり作用してるのでしょうか。
素敵でした☆

そういう意味ではキンシー役の奥田努くんも(*^ ^*)。
カウボーイハットを被って出てきて、
なんだろうと思ったら本当にアメリカ人だったのには笑いましたが、
ただ立っているだけのシーンでも意味が出てきて、
おお〜大きくなったなあ〜と。

ジョナサン役の芳樹さんは最初、
スーツ姿を真面目に着こなしている姿に
ユリスモールを思い描いてしまいましたが(^ ^;;、
ドラキュラ伯爵のマントの中に抱かれる姿は美しかったですね(爆)。
思わず、このためのキャストかとさえ…(>_<)。
ラスト、子どもキンシーに飛びつかれて
後ろ頭がくしゃくしゃになっている姿が愛らしゅうございました。

及川くんは安定した演技で。
いつになったらこのヒトは年を取るのでせう(^ ^;;。

そうそう、お芝居の上手さで忘れちゃいけないのが、
精神病院の患者でドラキュラに傾倒している男・レンフィールドを演じた
篠田仁志さん。
初めてお名前を認識した彼なのですが、
その気の狂い方が…上手い!
身体を張った芝居に息を呑むことしばしばでした。

フィナーレのドラキュラ伯爵の登場も素敵だったし、
カーテンコールを終わって去っていくときにさえ、
曽世さんがマントを大きく翻す姿に思わず叫んだ私(笑)。
やっぱりああいうのはいいね(笑)。

余談ですが、どうしても「トランシルヴァニア城」と聞くと
ちょっと可愛らしいイメージを持ってしまっていた私。
何でなんだろうなあと考えていたのですが、
もしかして「シルヴァニアファミリー」と混同してる?(爆)

fin