2004年6月19日 18:30開演
  『混声合唱団ブルーメンクランツ
第一回定期演奏会〜創団記念演奏会〜

於 トッパンホール

    
大学時代のサークルの後輩たちが中心となって作った合唱団、
ブルーメンクランツの記念すべき第一回定演。
トッパンホールで行われたその演奏会に、行ってまいりました☆

創団時に「入らないか」とお誘いがあったものの、
すでに趣味が多すぎるワタクシとしては(爆)
観客として同じ空間を味わわせていただくのが精いっぱい。
でも今日は、素敵な空間の誕生の場に居合わせることができて
幸せでした(*^ ^*)。

利便性は悪いものの(駅から遠かった! しかも周りに店が全くなし!)、
とても響きのいいトッパンホールの客席をいっぱいのお客さんで埋め尽くし、
その空間を透明感のある歌声で埋め尽くし。
指揮者も団員も、オケやソリストまでもが20〜30代前半と、
若い息吹が感じられる音楽で満たされました。

私が特に好きだったのは第2ステージで歌った曲、
山田香「詩集『のはらうた』より かたつむりでんきちによる4つの詩」。
なんと今回の演奏会のために作られた、委嘱初演だそうな。
私より若い作曲家さんも演奏会にいらしてて、
拍手喝采を受けてました☆
本当に可愛らしい詩に沿った可愛らしくキュートな音楽で、
一度歌ってみたいなあ、と素直に思ったほど。

それに対して、音楽としては素晴らしかったけど
私には歌えないと思ったのが(笑)、
その次に歌った、青木愛「ある時」。
この作曲家さんもまだ20代の若い音楽家さんなんだけど、
この曲のテーマがなんと…セミ、だったのよ(>_<)。
合唱団員がばらけてホールのあちこちから
「かなかなかなかな…」と恐ろしい鳴き声を(>_<)!
しかも上手い分、本気でセミっぽくて…私、死にそうでした(爆)。
絶対この曲は歌えないね。
もし私のいる合唱団でこの曲を歌うとなったら…辞めます(笑)。

第3ステージで歌った
アーサー・ブリス「パストラル:羊の群れは野に安らう」も、
現代イギリスの音楽家だからなのか、
まるで『ロード・オブ・ザ・リング』の音楽のような
華やかさに満ちた曲でよかったです。
女声の奏でる音楽なんて、
今にもレゴラスが出てきそうな…(*^ ^*)。
弦楽やティンパニ、フルートソロ、メゾソプラノソロまで入って
かなり盛りだくさんだったにもかかわらず、
けっして合唱が負けてなかったのも良かった☆
聴き応えがありました。

指揮者の小林昭裕氏もそのサークルの後輩だったのだけど、
あれから○年、芸大に入り直して音楽の勉強をし続けてきた成果か、
かなり堂に入った指揮者ぶりでしたね(*^ ^*)。
アンコールの時には気合いを入れるために(?)
燕尾の下のズボンをずり上げるなどして、
観客を沸かせるほどこなれてたり(笑)。
舞台袖に引っ込むときにオケの皆さんを立たせるのを忘れて
一人引っ込んでしまったのはご愛敬かな☆

演奏会終了後、レセプションにも顔を出させていただいたのだけど、
団員のノリがみんな若く、そして…あのサークルのものだった(*>_<*)。
なんだかとても嬉しくなって、私まではしゃいでしまいました。

これから毎年毎年、彼らが大きく成長していくのを
1ファンとして見守り続けていきたいな、と思える素敵な演奏会でした。
飲み過ぎには注意して(笑)、頑張っていってね☆
お疲れさま!

fin