DVDでこの作品の前編、
「旅の仲間」と「二つの塔」を続けて観てから約1ヶ月。
ようやく完結編を観に行くことができました!
長かった〜〜…けど、
最初からスクリーンで観てる皆さまは3年待ってたんですもんね。
こんなんで長いなんて言ったら怒られちゃいますね(>_<)。
そして待っていた甲斐はあった!
アカデミー賞11部門受賞は伊達じゃありません。
本当にすごかった。
技術や演技力もさることながら、
この作品に対する愛情と情熱と気迫が全編通して伝わってきました!!
ストーリーは言わない方がいいかしら。
ていうか、これから観る予定の方でストーリーを知らない方は、
このレポを読んじゃいけません(笑)。
絶対1回目はその方が楽しいから(…何回も観るのか?(笑))。
あ、ただし、DVDなりビデオなりで1と2は観ていかないと、
さっぱり分からないと思います(>_<)。
私もまさしくストーリーも知らないままに映画を観た人でした。
原作も読んだことなかったし。
なので、次はどうなるの? 次はどうなるの? って
ワクワクドキドキハラハラオロオロしながら、
せっかく買った「ロード・オブ・ザ・リング・コンボセット」
(「指輪〜」の紙袋等に入ったポップコーン&お飲み物と、
「指輪〜」ハンカチのセット☆)にほとんど手もつけることもせず、
大画面に魅入っていたのです。
約3時間半の長丁場でしたが、
まったく飽きることも眠くなることもなく、
またお尻が痛くなることもなく(笑)
心底その世界にどっぷり浸って楽しみました。
とはいえ、所詮じょあんなので(爆)、
心の中でヘンなツッコミを入れずにはおれません。
以下、いろいろな意味でココロに残った箇所について、
思い付くまま順不同に語ってみたいと思います☆
プロローグはいきなりゴラム=スメアゴルの昔話から。
スメアゴルが指輪を手に入れたときのエピソードです…が。
この頃スメアゴルってホビットだったんですね。
ちゃんと服も着て、髪もあって、顔色もよくて。
何よりDVDの自画自賛特集映像で観た
スメアゴル役の彼・アンディ・サーキスが、
CGにされた顔ではなく、ちゃんとご自分の顔で出ていたことに感動(笑)。
よかったね、報われたね、などと思ってしまいました。
フロド(イライジャ・ウッド)とサム(ショーン・アスティン)の
関係について。
どんなに疎まれても信じてもらえなくても
ひたすらフロドについていき、彼を支え続けるサムが、
…ホントだ、だんだんカッコ良く思えてきました(笑)。
ていうか、サムっていっそ陰の主役ですよね。
彼がいなかったら、フロドなんてご飯さえ食べられないんだもの。
ラストだって結局フロドは指輪の誘惑に負けちゃってるし(>_<)。
まるでヘレン・ケラーとサリバン先生のような印象。
ヘレン・ケラーはもちろんすごいし奇跡の人だけど、
実は本当にすごいのはサリバン先生、みたいな。
あんな、ごはんも食べてなくてふらふらなくせに、
フロドを抱えていっちゃうしねえ。
「あなたの重荷は背負えないけど、あなた一人なら背負えます」
なんて言われたときには、
お姫様抱っこしていったらどうしようかと思ったよ(爆)。
最後、別れのシーンでのおでこチュウシーンには、
その美しさに泣きました(*T-T*)。
別れのシーンと言えば、
指輪を葬った後、ホビットの四人がシャイアに戻って
ビアホールで乾杯しますよね。
私、あのシーンがすごく好きだなあ。
世界を救うための恐ろしい旅をして艱難辛苦を舐めてきた4人が、
こうやって、
ヒーローではなく単なる村人に戻って存在し、
何でもないかのように平和に乾杯をする。
これってドラえもんの映画でもよく見かけるエピローグなんですよね。
いろいろな冒険をして
その世界では一躍ヒーローになったのび太くんが、
元の世界に戻ると寝坊して遅刻し、お母さんや先生に怒鳴られる。
そういう日常の安心感。
そんなことをちょっと思い出したのですが、
考えてみたらこっちの方が本家本元かも☆
本家本元といえば、
この映画にはパーティーが旅を続ける画像というのがたくさん出てきて、
そのたびに「まるでドラクエかFFみたい〜〜(*^ ^*)」とわくわくします。
フィールドを歩き回って経験値UPしていくあの画面が、
実地でやったらこうなるのかなあ、と。
でもこれもどっちかったら
『指輪〜』を模倣したのがドラクエでありFFなんですよね。ふふ。
ドラクエつながりで、ガンダルフ(イアン・マッケラン)について。
「魔法使い」ってもっと、
いわゆる「魔法」を使うイメージがありましたが、
彼は実はあんまり、私たちが「魔法」と聞いて思い出す、
ホイミやベホイミ、リレミト、ルーラにパルプンテ(爆)みたいな魔法は
使いませんでしたねえ。
最後の黒門での戦いシーンで、
自分の足で走り(しかも老人とは思えない速さ!(笑))、
杖を、杖の先から魔法を出すのではなく、
物理的に武器にして戦う姿に感服いたしました(>_<)。
ちょっと話を戻してエピローグ、について。
指輪を葬ってからのシーンってパンフレットによると23分あるそうです。
3話分9時間のエピローグだから、そのくらいあってもいいだろう? と
ピーター・ジャクソン監督は開き直ってましたね(笑)。
でも本当にあのエピローグは「大団円」らしくて良かったです。
ちょっとだけ「ああ監督、名残惜しいのね…」とも思いましたが(笑)。
でもどうせなら、
あのあとレゴラス(オーランド・ブルーム)が
どうしたのかも教えてくれ…(爆・単なるレゴラスファンなのか?)。
あの西方に行く船には乗っていなかったみたいだしねえ。
そうそう、レゴラスで思い出した。
やっぱりエピローグで
アラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)と平服で並んでいたときに、
レゴラスの方が胸板が厚くてびっくりしました(爆)。
レゴラスのほうがイメージ的に線が細そうなのに。
アラゴルンは、「二つの塔」では本当に妄想してばっかりの人で(笑)、
彼の優柔不断さというか女々しさに腹を立てたりもしてましたが(^ ^;;、
今回、ようやくエオウィン(ミランダ・オットー)にも断りを入れたし、
黒門の戦いの前の兵士たちに対する演説はさすが王たるべきものの貫禄で、
やっぱりこうでないと! と嬉しくなりました。
レゴラスより胸板薄かったけど(爆)。
でも、ファンタジーだからこそのギモンはやっぱりありますよね。
たとえば、レゴラスの矢はいったい何本矢立に入ってるのか、とか(笑)。
あんなにたくさんのオーグを兵士として囲っているサウロン、
兵糧はいったいどうしているのか、とか。
やっぱり戦争で一番大切になるのは補給線だ、
と、確か「銀河英雄伝説」で言っていた…(>_<)。
――原作を読み終えたときにまだ映画をやっていたら、
もう一度観に行こうかな☆
どうのこうの言って、ハマってるみたいです(*^ ^*)。
fin
|