酒場組番外編総見が、ここ帝国劇場で行われました〜(*^ ^*)。
久しぶりの皆さまにお会いできて、それも楽しかったし、
もちろんお芝居も! 面白かった!
企画してくださったノンノン組長、ありがとうございました〜!!
というわけで、『エリザベート』です。
宝塚花組Ver.に通い詰めてからはや幾年…ていうか1年。
このところはさすがにお腹いっぱいで、
DVDもビデオも観ていなかったのですが。
久しぶりに観ると、やっぱりいいですねえ(*T-T*)。
何度となく鳥肌が立ち、涙で舞台がにじみました。
演出がものすごく変わっていたことも、新鮮に感じた一因ですね。
タカラヅカ版とはもちろん、
私が以前観た東宝版初演ともずいぶん変わっていた。
新曲(『私が踊る時』を含む…歌詞変わってたけど)もいくつかあったり、
その他の舞台装置や演出にいろいろな意味で(爆)斬新な、
衝撃的なものもあったり。
やっぱり愛着のあるタカラヅカ版(とくに花組版)との違いに、
淋しさを覚えるシーンもありましたが(^ ^;;
(閣下の「反省」ポーズが観られなかったりとかね(笑))、
でもそれはやはり「エリザベート」が主役の劇だものね。
そりゃあ違うよね。新鮮だった。
一番衝撃的だった舞台装置は「電光掲示板」。
…そういえば『薔薇の封印』(宝塚月組。東京宝塚劇場で明日まで上演中!)
でも電光掲示板使ってたなあ。
小池(修一郎)先生内ブームなのかなあ。
でも効果的には…どうなんでしょう(爆)。
あんまり細かくない、もっと言ってしまえばかなり荒い画像で、
シシィが木の上から「見てて〜〜〜!」なんて手を振ってくれても。
あまつさえ木から落ちるシーンまで、
しかもモノクロ画像でスローモーション入って見せられても。
いやあ、私は笑いを抑えるのに苦労してしまいましたよ(^ ^;;。
ちょっと宙組『ベルサイユのばら2001』の、
「行け! フェルゼン」のシーンさえも思い出してしまいました。
一番衝撃的だった演出は「棺おけ」。
最初にエリザベートが棺おけから起きあがってきたのもホラーでしたが、
ルドルフが自殺したあとの葬儀のシーンで
ルドルフの入っているはずの棺おけが開いたかと思うと、
そこから現れたトート閣下。…うわ!
なんか、棺おけがナナメに配置されているのを見て
イヤな予感はしてたのよね(笑)。
しかしまさか本当にそこから現れなくても(^ ^;;。
(ああ、そういえばこのシーンで、
閣下の「死は逃げ場ではない!」という台詞がなくなっていて残念)
一番衝撃的だった音楽は「ナチス」のシーン。
これは別に今回が初めてじゃあないですよね。
東宝初演でもやっていた。
でもあの時から、あのラップ調(?)の叫びには疑問符が。
まろやかな日本語で「どいーつじんの!」とか叫ばれても、
ちょっと間が抜けてません?
(日本語ラップそのものに対していつも思うことではあるのだけどね)
これはドイツ語の、子音がばしばし飛んでくるような言葉だからこそ
映える歌な気がするですよ。
もしくはもっとたくさん言葉を詰め込むとか。
「ミルク」や「キッチュ」は音楽のテンポ的に同じくらいだと思うけど、
日本語がたくさん詰め込まれている分、すごくカッコイイし。
ていうか、後から加わった曲に対して、
小池先生の日本語歌詞のつけ方がちょっと雑になってるのかな〜、なんて、
(『私が踊る時』も含めて)思っちゃったりして(^ ^;;。
ああでもね、このシーンそのものは、
東宝初演の時よりだいぶ意味が分かって面白かったですね〜。
その後の、ルドルフの独立運動の時の
「♪ドイツが狙ってる〜」という言葉にリアリティが見えました。
一番衝撃的だった振付は「最後のダンス」のトートダンサーズ。
今回あんまりトートダンサーズの方々はお脱ぎ遊ばさないので
内心ホッとしていたのですが(笑・でもシースルーだった)、
「最後のダンス」の振りで、
二人一組になって絡み合って踊っているのが目に入ってからは
まん中の二人そっちのけで思わず魅入ってしまいました(笑)。
ああ、でもそういえばもう一つ、
ラストシーンに彼らの磔がなくなって本当にホッとした(爆)。
ありがとう、小池先生。
一番衝撃的だった(?)キャストはジュラの野沢聡さん。
革命家三人の中で一番ハンサムだった!(*^ ^*)
(ごめんなさい、他のお二人のファンの方)
ちょっとこれからの舞台に注目しちゃおうっと☆
その他のキャストについても感想など(*^ ^*)。
エリザベートの一路真輝さん。
この方についても実は「内心ホッ」の感想(^ ^;;。
初演を観に行ったときはどうやらまだHPを作ってなかった頃で
感想が公に残っていないのですが、
その時に一案衝撃的だったのは、実は彼女のオレンジ色の頬!(爆)
健康的な様子を出そうとしていたんだと思われるのですが、
「ああ、頼むから、チークをピンク系にしてくれ…(>_<)」と
心より願っていたのです。
そうしたら今日はピンク系だった! ありがとう、いっちゃん!
もうそれだけで私は満足だよ…(笑)。
ていうか、やっぱり相手が本物の男の方なので、
かなり役柄的にも強く出せるんだよね。
ドレスの裾捌きがあまりにもがしがししているのを見て、
タカラヅカの娘役さんたちの楚々とした立ち居振る舞いに
見慣れてしまっている私は、ちょっとびっくりしてしまいました。
「皇后」なのにこのざっぱな裾捌きはアリなんだ、と思って(^ ^;;。
さすがに16歳シシィをオペラグラスで見るには無理がありましたが(爆)、
でも年を取ってからのリアリティはよかったですね。
トートの内野聖陽さん。
考えてみたら彼は「宗方コーチ」を演じつつ、
こちらのお稽古もしてた…んですよね(笑)。
初演時には衝撃的だったお歌も、かなりお上手になられて。
時折オペラグラスを握りしめさせもしましたが(爆)、
でも本当に色気のある素敵なトートでした。
ルキーニの高嶋政宏。
かっこよさでは瀬奈じゅんさんに及ぶべくもありませんが(笑)、
でも彼もハマリ役だよね〜〜。上手いっす。
そうそう、私が今回ツボだったのは、
彼がプロローグの時とかに「グランデ・アモーレ!」と言っていたこと。
確かによく考えたら、
イタリア語なら「グランド」ではなく「グランデ」だわねえ。あらまあ。
ルドルフは浦井健治くん。
声がちょっとバンビちゃん(笑・井上芳雄くんのこと)に似ていて、
「ああ、小池先生のタイプなんだな」と思いましたが(笑)、
ちょっと眉の細さと上がり方が今の子っぽい感じ。
東宝エリザ初体験のMさんによると、
何がおかしかったって、ルドルフが最初に登場した途端、
(私を含め)劇場中のオペラグラスが一斉に上がって
彼とトート閣下のランデブーを注視していたこと、だそうです☆
子どもルドルフは苫篠和馬くん。
子ルドのシーンも、
前の「地球儀お腹で一回転」演出がなくなってホッと一息(笑)。
手乗り文鳥ならぬ肩乗り子どもとしてトート閣下に担がれたり
ルキーニに担がれたり、愛らしかったです。
一幕にもお祖母様とのシーンが増えていましたね。
そうそう、お祖母様といえば、初風諄さん。
彼女のシーン、死ぬ間際のシーンが増えていたところだそうなのですが、
そこが良かったなあ。
ちょっと『モーツァルト!』でヴァルトシュテッテン男爵夫人が歌う
「星から降る金」に似たメロディ。作曲家一緒だし(笑)。
でもホント、単なるコワイ皇太后というだけでなく、
彼女は彼女の立場としていろいろなことを考えてすべきことをしている、
という視点の広がりがありました(*^ ^*)。
その他、宝塚を辞めた秋園美緒ちゃん(そんちゃん)と
やまぐちあきこさんが
女官その他のアンサンブルで出ていましたね☆
そんちゃんは最後にちょこっとだけソロもあって(*^ ^*)。
――ああでも私、
やっぱりストーリー的にはタカラヅカ版の方が好きだなあ。
基本的に甘ちゃんなので、ルキーニの台詞じゃないけど、
こういう夢を求めに来るミュージカルという空間で、
あんまりナマナマしい話は「聞きたい話じゃない」のでございます(爆)。
ラストとかも、棺おけにシシィを入れ、ルキーニは首を吊り、
「…あれ? これで終わり?」みたいな空虚な終わり方。
結局トートは何をしたかったんでしょう?
棺おけに入ったお人形シシィを眺めて遊ぶのか?
「自由」な瞳を持ったシシィを
60年も追いかけ回してたんじゃなかったのか?
なんか、腑に落ちない。
それより、今までみたいに(東宝初演もそうだったと思うけど)
シシィを抱きしめ天上に昇っていくほうが、
後味がいい気がするんだけどなあ。
もちろん今日もものすごく楽しんだんだけど、
久しぶりに花組版のDVDを観たくなってしまいました(^ ^;;。えへ。
fin
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