2003年5月25日 13:00開演
『東京六大学混声合唱連盟 第45回定期演奏会

於 東京文化会館 大ホール

   
○年ぶりの六連定演。
ここで指す六大学とは大学野球の六大学とは異なり、
「立教」が「青山学院」となっています。
学生時代はこの中の一つの団に所属していたワタクシ。
大学を卒業した後何回かは聴きに来ていたはずなんですが、
気づいたらかなりご無沙汰してました。

今日の一番の目的は、
合同演奏のオルフ『カルミナ・ブラーナ』、
そしてそれを指揮する高橋淳先生(*^ ^*)。
一年半ほど前に二期会オペラを観に行った時には、
彼はテノール歌手として活躍していたのですが、
今日は指揮者としての登場です!
私の所属する合唱団でも副指揮者として頑張ってくださっているとおり、
きっとパワフルな指揮をするに違いない、と
わくわくしながら当日券を買って中に入りました☆
(実は4時30分から宝塚日生公演に行く予定もあり、
最後まで聴けるかちょっと…いや、かなりドキドキ(^ ^;;。
いざとなったら途中で抜けるつもりで、でも聴きたかったの…)

私がいた頃と変わらず、各団が校歌や塾歌、団歌を歌う
エール交歓から始まります。
学生指揮者が振っているのですが、
6団のうち3団の指揮者が女の子だったことに
ちょっとびっくりしました(*^ ^*)。時代の流れかしらね。

それから個別演奏。

早稲田大学混声合唱団『Magnificat』(アルヴォ・ベルト)。
現代のエストニアの作曲家の曲だそうですが、
ア・カペラで二度の不協和音が彩る透明感がとても素敵でした(*^ ^*)。

東京大学柏葉会合唱団
『混声合唱のための『おらしょ』』(千原英喜)。
江戸時代のカクレキリシタンの信仰を歌った日本語、
そしてラテン語の典礼の言葉からなった曲。
柏葉会が上手かったというのもありますが、
重い内容で、いつか歌ってみたいと思ったです(*T-T*)。

慶應義塾大学混声合唱団楽友会
『Five Childhood Lyrics』(ジョン・ラター)。
栗山先生、相変わらずラター好きだなあ。
いや、私も好きなんですけど。
人数が少なかった分ちょっと物足りなさもありましたが、
やっぱり歌ってみたくなりました☆

青山学院大学グリーンハーモニー合唱団『パレストリーナ作品集より』。
私が学生だった頃からこの団は男声が少なかったですが、
今日もやっぱり少なかった(^ ^;;。
でも選曲の良さもあるけど、バランスはよかったのでは?
少人数ならではの魅力がありました。

法政大学アカデミー合唱団『風に寄せて』(尾形敏幸)。
逆に人数の割にあまりクるものがなかったのがココ(^ ^;;。
久邇之宣さんのピアノに負けちゃってたかな。
声は綺麗だったんだけどね。

明治大学混声合唱団『開幕の合唱/太陽の賛歌』(マスカーニ)。
いつもヴェルディオペラ合唱曲などをやっていた明混ですが、
その伝統は今も衰えず。
相変わらずの「ベルカント唱法」も、
歌い終わった後のOBによる「ブラボー!」も(笑)、
当時のままで、楽しくなっちゃいました。

そしていよいよお待ちかね、カール・オルフ『カルミナ・ブラーナ』。
六団揃って300人くらいの合唱が舞台上にひしめいてます。
そう言えば私が乗っていた頃もかなりきゅうきゅうで
(450人くらいはいた気もするし)、
楽譜を持つのも大変だったり、下手すると指揮者が見えなかったり、
もうなんだか…な状態だったような(笑)。
そして隣が○混のヒトだったりすると、
つられてガンガン喉で押していっちゃうような歌い方になってた
記憶があります。

そういう意味で、ガンガンに歌ってもいい(その方が面白いくらい(笑))
この曲は、六連に似合ってるのかもですね。
ピアノ二台とパーカッションによる伴奏で、
それは時々残念だったけど(「ここは管で欲しい!」とかあるじゃない?)。

本当にねえ、面白い演奏でした!
以前歌ったときに、
男声パートの美味しい箇所を聴いてうらやましく思っていたことなどを
懐かしく思いながら聴いていたのだけど。
やっぱり人数がいる分、そしてみんな若い分迫力もあるし、
もちろん指揮台の後ろにバーを必要とするほど(落ちちゃ困るから)
パワフルな淳先生の指揮がそれを引き出してるんだろうけど、
何度となく鳥肌が立ちましたわ(*^ ^*)。

とくにラスト、ガンガンに盛り上がって「O Fortuna」に戻る瞬間!
指揮棒を振りかぶった淳先生、…吼えた!(爆)
ちょっと今となってはどんな言葉だったのかもう分からないのですが、
オケも合唱も消えたまさしく空白の緊張する一瞬!
吼えた! 吼えましたよ!! 吼える指揮者!!!
カッコイイ!!!!!

その興奮のままに怒濤のように最後まで突っ走り、
曲が終わったと同時に嵐のような拍手と
「ブラボー!」のかけ声が至るところから!!
…私のタイムリミットでした(^ ^;;
16:08。

とりあえず「ブラボー!」と一叫びしてから(笑)、
駅まで走り、なんとか16:10の電車に乗って有楽町へ。
日生劇場の席に着いたのは16:28でした(爆)。
でもね、身体は間に合ったけど、
心が文化会館から日比谷まで着くにはもう少しかかってしまったわ。
やっぱりダブルヘッダーがツライのはそういうところですね(^ ^;;。

fin