――来春の宝塚日生公演は、
瀬奈じゅんさん主演で花組公演「ミー&マイガール」をやることに!
私の中で脳内決定がなされました(爆)。
宝塚で過去二回演じられたこの作品、
私は天海祐希さんが主人公のビルを演じた再演のビデオしか
観たことがなかったのですが、
でも借りたビデオを何回も観たくなっちゃうくらい、
もともと好きな作品の一つだったんです。
でもナマで観るのはやっぱり違う!
某歌劇団と異なり、オケにドキドキしたり、
出演者にドキドキしたりすることも(ほとんど)なかったからとはいえ、
純粋に作品の持つ面白さに惹きつけられました(*^ ^*)。
本当に、結局は「ホン(脚本)」だよね…。
ストーリーは、
一言で言えば「男の子版シンデレラになっちゃってからストーリー」
もしくは「不良少年版小公子」(笑)。
1930年代のロンドンが舞台。
下町のランベス育ちのビル(唐沢寿明)は
突然ヘアフォード伯爵家の跡取りだと聞かされたが、
伯爵家を継ぐためには
貴族らしい身のこなしと伯爵にふさわしい結婚相手が必要で…?
上質のミュージカルとはこういうものを言うのだなあ、
としみじみ思ったのですが、
例えばビルがジョン卿(村井国夫)の懐中時計をスる小ネタも、
毎回スるたびに客席を笑わせつつ、
ラストにはビルが元気ないことを「懐中時計もスらないくらい」
ということで表すなど、
伏線がうまく細かく張ってあるのね(*^ ^*)。
そうやって笑わせていきつつ、
最後にホロッと泣かせるあたりは本当に上手いなあ、と思ったです。
キャストも(だいたい)みんな上手かったし。
ビルの唐沢寿明。
今までに野田秀樹の「カノン」や真矢みきさんと演じた「big」を観て、
実は彼がかなり動ける人だというのは知っていたんだけど、
初っぱなからすごいジャンプで飛び出してきたときには、
頭につけたマイクが黒くてもみあげが濃く見えたのも相まって、
「さ、サル…? 秀吉…?」と、
なんだか「利家とまつ」に感化された感想を抱いてしまいました(^ ^;;。
でもテンポいい台詞まわしに、
かなり声をあげて笑わせていただきました(*^ ^*)。
サリーの木村佳乃。
いろいろ言われていた彼女ですが、
覚悟をしていたせいか(?)私はほとんど気にならなかったです(*^ ^*)。
幻想のデュエットダンスだけは、
ちょっと「ご勘弁を…」と思いましたが(^ ^;;。
ステップ踏むので精一杯で、手に意識が全くなかったのよね。
うーん、でも可愛いし(笑)、初ミュージカルだし(甘い?)。
お歌はいっそ全部裏声で歌った方がいいのでは、とは思ったけどね。
ジャッキーの涼風真世。
私は彼女が宝塚にいた頃、生で観たことはないんですよね。
「16年前」(かなめさん談)に宝塚で演じた時には、
今も十分可愛いけど、16年分若くてさらに可愛かったのか〜と思うと、
勿体なかったように思います(笑)。観たかった。
そして今回、くだん(?)のビルを誘惑するシーンでは、
艶めかしい黒のランジェリー姿で(*^ ^*)素敵でした。
目の下に入れた青のアイラインは、ちょっと宝塚メイクの名残?(笑)
マリア公爵夫人(初風諄)はすでに貫禄の域。
最後、ビルと抱き合うシーンはホロリと来てしまいました(*T-T*)。
ジョン卿の村井国夫。
「実は踊れる」と自らおっしゃってましたが、
けっこうコミカルに動いてらっしゃって、それも面白かった。
ジェラルドの本間憲一。
ジャッキーに打ちのめされて、膝をガックリ折りながら去っていくところ、
本当にほとんど人の見えないところに行ってもまだやっていて、
役者根性を感じました(笑)。
パーチェスター(武岡淳一)は髪型のためか
とてもジャパニーズサラリーマン的な風貌で(笑)、
でもあの弁護士さんの歌とかめっちゃ面白かった!
そんな感じでとても楽しく、
しかもなんと千秋楽ということで舞台も客席も盛り上がり、
(最初にビルとサリーがいろんなものをお屋敷から持ち出そうとして
甲冑も持ち出そうとしたら甲冑が突然走って逃げ始め、
階段の上で仮面を外してお顔を見せたのとか、
宝冠とマントを身に纏ったビルが、マントの黒い模様をはぎ取って
オケピットに落としたらなんかすごい効果音が流れたのとかって
もしかして千秋楽のお遊び?
ビルがとても憮然とした顔をしてたので面白かったのだけど)
もちろん総立ちになったカーテンコールの最後には
みんなで「ランベスウォーク」を歌い踊ったりして、
楽しい空間にいられたことが幸せに思えました(*^ ^*)。
千秋楽のご挨拶ということで、
パーチェスターが「まさか私が…」と言いながらも司会をし、
主だったキャストのご挨拶があったのね。
そこでさっきのかなめさんの「16年前」発言とかもあったのだけど、
初風さんが「このウエディングドレスをまた着たい」と言ったり、
村井国夫がダジャレ王だったり、
木村佳乃が初々しく涙ながらのご挨拶だったり、
それを応援しようと村井国夫が「よっしのー!」と低い声で
ファンの雄叫びを上げたり(笑)唐沢寿明もからかったり、
唐沢寿明の挨拶の前でパーチェスターさん「以上です」とお約束を言ったり、
唐沢寿明もギャグ満載のご挨拶だったり、
本当にカンパニーとしても楽しい舞台だったんだろうということが
伝わってきました(*^ ^*)。
私も楽しかったわ〜〜〜〜〜☆
そう、それでね、冒頭に書いたこと(笑)。
結局は宝塚ファンなので、こういうことばかり考えてるんです。
最近、
「ミーマイを観に行くんだ〜」と言う話を宝塚ファンのお友達としていて
「あさこちゃん(瀬奈じゅん)にビルって似合いそうね」という話は
よくしていたのですが、
実際に舞台を観て、
「本当に演ってほしい〜〜〜(*T-T*)」と切実に思ったのよ。
もう、春野さんたちが全国ツアーを回ってる裏で、
と時期まで決めてみたりして(笑)。
キャスト希望としては、
ビル:瀬奈じゅん
サリー:彩乃かなみ(ゴメンナサイ、やっぱりかなみちゃんが欲しいの…!)
ジャッキー:樹里咲穂(昔、新公でジャッキー演ったんだよね。観たい!)
ジェラルド:彩吹真央(可愛いと思うの。きっと)
ジョン卿:夏美よう(濃い?(笑))
マリア公爵夫人:邦なつき(やっぱりイメージが残ってるし)
パーチェスター:蘭寿とむ(濃い?(笑))
ジャスパー・トリング卿:未沙のえる(外せない…)
いかがでしょう?
スイマセン、
気づいたら花組の主だった方々皆さん来て頂いちゃったのですが(笑)、
妄想なので許して…。
また、皆様のご希望キャストがいらっしゃったらぜひ教えて下さいな!(*^ ^*)
fin
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