2003年3月2日 18:00開演
Studio Life『トーマの心臓

於 アートスフィア

   
男優劇団Studio Lifeとの出会いは
1999年4月の『トーマの心臓』再々演でした。
たまたま「ぴあ」でこの公演の情報を見つけ
(しかも既に公演は始まっていた)、
萩尾作品ファンの友人に「こんなの演ってるみたいだけど、どう?」と
声をかけたのがきっかけ。
なんとか手に入れた(確か千秋楽の)チケットで、
シアターサンモールのちょっと上の方から観劇し、
帰り道、その衝撃に二人とも無言になってしまっておりました。
そして今では彼女はLifeの大ファンとなり、
いつも私にもチケットを取ってくれるようになったのです(*^ ^*)。

あれから4年――。
HPを作り始めたり、髪の色が変わったり、一人暮らしを始めたり、
ということはあっても、
基本的に何も変わってない自分に愕然としながら(笑)、
今回の公演を楽しんでまいりました(*^ ^*) 。

今さらストーリーを語る必要はない…ですね。
原作を読んだことのない方は、
今すぐ読むことをお薦めします。文庫になってますので。
ていうか、私ももう一度読みたい〜〜。

今日の主なキャストは、
オスカー:曽世海児さん
ユリスモール:山本芳樹さん
トーマ/エーリク:及川健くん
レドヴィ:林勇輔さん
サイフリート:高根研一さん
アンテ:深山洋貴くん
でした。

今日のオスカーは笠原さんじゃないと聞いて
実はちょっとがっかりしてたのですが(笑)、
いやもう、曽世オスカーにヤラれてしまったです。
登場時はやっぱり笠原オスカーのイメージが強くて
なんとなく違和感を感じたりもしたのですが、
気がつくとエーリクの肩を抱く姿にうっとりしてたりして(*^ ^*)。
包容力のある、素敵なオスカーでした(*T-T*)。

ユーリは、私が初めて観たときも芳樹さんだったんですよね。
黒髪ストレートの似合う品行方正委員長で、
とてもストイックで素敵だったのですが、
登場シーン、
コートを脱いだ瞬間に制服のリボンがほどけてしまったの(^ ^;;。
それをそのまま直さずにお芝居を続けていたのがね、
ユリスモールとしてちょっと違うように感じてしまいました。
何よりそれを最初に直してから、
手紙を読むなりしそうじゃない? ユーリって。
そこだけ残念だったです(^ ^;;。

及川エーリク。
か、かわいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!
金髪の巻き毛〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!
くるんくるん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!
…す、スミマセン(^ ^;;、思わず飛ばしてしまいました。
誰もが愛さずにはおれない容姿と雰囲気をまとい、
エーリクらしい天真爛漫な明るさと元気の良さがいっぱいに表れてて、
目を奪われっぱなし(ていうか、単にファンなんだけど(笑))。
バッカスに抱き上げられてくるくる回されたり、
オスカーに抱き上げられてくるくる回されたり、
…どうしてそういうことがこんなに似合うんでしょう(*^ ^*)。
後半はほとんどずっと涙ながらの熱演で、
こちらまでハンカチを必要としてしまいました(*T-T*)。

アンテの深山くんも超可愛かった!
それこそアンテは及川くんのイメージが強いのですが、
バイオリンを抱えて出てきた姿が超キュートだったので、
もう構いません(笑)。

あとはね、ヘルベルトの佐野くん。
最初はあの独特の黒縁メガネとふかわりょうみたいな髪型ゆえに
誰か分からなかったのですが、
ふと気づいたら実はとても端正なお顔立ち(*^ ^*)。
お芝居もずいぶん上手くなってように思います。

いつも泣いてしまうのが、
エーリクと義理のお父さんシュヴァルツ(甲斐政彦)の再会シーン。
それから、
エーリクとトーマのお父さん(河内喜一朗)のシーンでしょうか。
少しずつエーリクが変わっていく様子に、じんわり来てしまいます(*T-T*)。

ふと思ったのだけど、
パンフには「皆ユーリの孤独に感情移入して」というようなことが
書かれてましたが、
…私、ユーリに感情移入したことってないかも(^ ^;;。
どちらかというとエーリクに感情移入かなあ。
うーん、これはどういうことなのか考えていくと
なんだか嫌なことに思い至りそうなので、
ここらへんでやめときます(爆)。

客演のNIROさんのサイフリートがすごいいいという話でしたが、
残念ながら私は観ることができませんでした(^ ^;;。
でも、高根さんのサイフリートも色気があってよかったです(*^ ^*)。

そしてなにより素晴らしいのが、やっぱり脚本なんだよね。
原作の透明な世界を忠実に守りながら、
三次元化することでより奥行きを広げている感じ。
音楽の選択も素晴らしいですしね
(最初ちょっとだけ音響があまり良くないように感じたけど)。
カッチーニの「アヴェ・マリア」に始まり、
バッハ/グノーの「アヴェ・マリア」、
グレゴリオ聖歌の「キリエ」、
ヘンデル「オン・ブラ・マイフ」、
モーツァルト「アヴェ・ヴェル・コルプス」などなど。
おかげで(!?)、帰り道、私の頭の中には
モーツァルト「レクイエム」の「confutatis」がなぜか流れ続けました(^ ^;;。

今回は久々のプレミアムナイト!
というわけで終演後、役者さんたちのお話が伺えたのですが、
その中で面白かったこと。

今までにアンテを演じた及川くん、林さん、そして今回の深山くん。
(笠原・曽世)オスカーの違いについて深山くんに聞いていたところ、
及川くんがそのマイクを取り上げて、
「キスするとき、笠原さん(と呼んだかどうかちょっと定かでない)の方が
唇がかたいよね(笑)」
深山くん「そうそう。ていうか、歯が当たる(笑)」

曽世オスカーについて聞かれた及川くん、
「僕にとってはユーリのイメージの方が強いから(笑)、
ユーリがオスカーの皮被ってやってる、みたいな(笑)。
しかも今度○○も(忘れた…)やるでしょ?
もうなんだかわからないよ」
あまりにも率直なご感想でした(笑)。

初演の思い出について聞かれた深山くん。
「僕は五人組だったんですが、すごくアンサンブルが難しくて、
舞台が始まってからも朝早く来て練習したり、
終わってからすかいらーくに行って練習したりしてました」

今回が初『トーマ〜』となった甲斐さん、
あんなに大人っぽいのに実は学生が演りたかった、という話になり、
「アンテが演りたかったんですよ(笑)。
『振り向いて…!』」場内爆笑!!

プレミアムナイトの司会に藤原(啓児)さんと笠原さんが出てくれたので、
オスカーは観られなかったけど、
くるくる巻き毛の笠原さんが観られてよかったです(*^ ^*)。

…ていうか、エーリクのくるくる巻き毛を見て、
すごく巻き毛にしたくなりました(笑)。
及川くんみたいに可愛くはなれないことも予想できるので(^ ^;;
一瞬はやめようと思ったのですが、
うわ〜ん、やっちゃうかも〜〜〜(*^ ^*)。

fin