2002年7月16日 19:00開演
『ブロードウェイミュージカル Swing!

於 オーチャードホール

 
にわかにミュージカルファンとなった母
(でも宝塚にはハマってくれない…彼女の中では、
一度も生の舞台を観ることのなかったずんちゃん(姿月あさと)が
やっぱり一番なんだそうな)と共に、行って参りました(*^ ^*)。

一昨日観たプレゾンの客層は平均年齢30代後半の女性ばかりでしたが(笑)、
今日の客層は20代ミュージカルファン(男女)と20〜30代外国人男性、
そして50〜60代男性が多く目に付きました。
いつも日比谷の劇場で見る客層とももちろん違う。
客層の違いが顕著に現れていて、面白かったです。

母が言うには、
「お母さんたちの青春の頃の音楽」なんだって(*^ ^*)。
デューク・エリントン、グレン・ミラー、ベニー・グッドマン etc...
私も(主に宝塚の舞台で(笑))聴いたことのある曲がいっぱい出てきて、
しかも素晴らしいダンスにも魅了されて、
本当に楽しみました(*^ ^*)。

とくに印象に残ったシーンをご紹介。

●Two and Four/Hit Me With a Hot Note and Watch Me Bounce
最初はひっつめ髪でおカタい雰囲気の女性シンガーが
オペラチックに歌い出すも、
裏拍でリズムが取れずに表で手を叩いちゃってぜんぜんスウィングできてない
…そこに現れた男性シンガーがスウィングを教え、
彼女はどんどん歌もリズムも身体も柔らかくなっていき、
お終いには髪までほどいてノリノリで踊り歌う(*^ ^*)
――というコミカルなソングです。
女性シンガー(エリン・デイヴィー)の最初のカタさが
まるでサンドリーヌ(宝塚雪組公演『再会』)を思わせて可愛かった(^ ^)。

●Throw That Girl Around/Show Me What You Got
二組のカップルによるダンスセッションなんだけど、
「あなたたちヒトですか!」というくらいアクロバティック!!
ステップもターンの鋭さもリフトの高さも何もかも。
私は特にウエストコースト・スウィングを魅せてくれた
一組目のカップルの女性(アデアラーニ・マリア)に、
このシーン以降目が奪われっぱなしでした。
舞風りらちゃんに似たお顔だち&笑顔で華奢な肢体の持ち主ながら、
はげしいダンスをきびきびこなす姿にやられました(*^ ^*)。
相手役のロバート・ボトムズも、
いかにも黒人ダンサー的なドレッドヘアでカッコよかったっす。
ちなみにもう一組のラテン系ダンスを踊ったカップルの
女性(リサ・マッキンタイア)は大柄で、大浦みずきさんに似てました。

●Bli-Blip
男女二人のシンガーによるノベルティ・ソング。
デートシーンを歌の掛け合いで綴っていくのだけど、
この時の男性シンガー(チャールズ・スタットハム)が
ちょっとハンプティ・ダンプティ系で愛らしい上に
素晴らしいテノールの持ち主(*^ ^*)。
スーツで見えなかったけど、ぜったいあの下にはサスペンダーが似合う!

●Harlem Nocturne
コントラバス奏者と女性ダンサーのセッション。
コンバスに付いてるおヒゲ(笑・ホントは何て言うの?)模様の
レオタードに身を包んだ女性ダンサーがコンバスの後ろから現れ、
コンバスのなだらかな曲線に身を委ねたりして、
かなり妖艶なダンスを披露(*T-T*)。
コンバス奏者もあっち行ったりこっち行ったり、
演奏するだけでなくいろんなパフォーマンスがあって素敵でした。

●A Srting of Pearls/I've Got a Girl in Karamazoo
一幕の最後はUSO(米軍将兵慰問組織)のシーン。
将兵達、軍服姿の女性達などがわんさか出てきます。
私はなぜだか
『ジャズマニア』(宝塚月組公演)のビデオを実家で観ていたときに、
弟がテレビに映ったテロップ「GIジョー 香寿たつき」という役名を見て
「GIジョー…!」と爆笑したことを思い出し、
一人ツボに入ってしまいました(^ ^;;。
でもシーンそのものはとても素敵だったのよ!

●In the Mood/Don't Sit Under the Apple Tree
『イン・ザ・ムード』を聴くと、
個人的に高校時代(というか「セニョリータ」の仲間たち)を
思い出します(*^ ^*)。
詳しい話を聞きたい方はじょあんまで(笑)。

●Dancers in Love
白いお髭をつけたおじいちゃんと孫娘という設定(*^ ^*)。
腰の痛いおじいちゃんがおしゃまな孫娘に手を取られて一緒に踊るも、
もちろん踊れるわけはないのだけれど踊っちゃうのね(笑)。
孫娘が勝手に背中に乗ったり肩に乗ったりして
気がつくとアクロバティックなリフト! みたいな。
…次の次の曲あたりでまた二人組で登場したときに、
おじいちゃんがムチ打ちらしく首に輪っかをしていたのがおかしかった!

●Cry Me a River
女性シンガーとトロンボーン奏者のセッション。
トロンボーンで人の泣き声を真似するのがとてもおかしく、
切ない歌なのに笑ってしまいました(*^ ^*)。

●Boogie Woogie Country
ブギウギのリズムに乗せて一組のカップルによる
爽快かつ超難易度の高いダンス。
さっきの大浦みずきさん(笑)が相手役の手の下でくるくる回るのだけど、
その速度ったら1秒間に5回は回ってるんじゃないかと言うほどの高速。
しかも右回りだけでなく左回りも。
ゲームだったらBボタン連打ってカンジですね
(ここで□ボタンとか言えないところが古い人間な私(^ ^;;)。
カントリーダンス世界選手権を制したカップルだそうです。そりゃ…凄い。

●Bill's Bounce
さっきの舞風りらちゃん(笑)ともう一人の女の子ダンサーが
フライングしながらのダンス。
ダンスって言うか…チアリーディング?(笑)
よくゴム(?)がからまないよなあ、とドキドキしました。

●Swing, Brother, Swing/Sing, Sing, Sing
/It Don't Mean a Thing ( If It Ain't Got That Swing )
フィナーレ。
本当にあっという間の2時間でした(50分/20分休憩/40分)。
「シング・シング・シング」は私にとって
…どうしてもタニちゃん(月組・大和悠河さん)のイメージが強く
聴くたびに頬がゆるんでしまうのですが(笑)、
このダンスは圧巻だったわ(*T-T*)。

本当にレベルの高い、完成度の高い舞台でした。純粋に面白かった!
いいもの観たわ〜〜〜〜〜(*^ ^*)

そうそう、
パンフレットに一路真輝さんと春野寿美礼さんの対談が載っていたのも
なんか面白かったです。どういうつながり?
春野様はいつものように(笑)ちょっとよく分からないお洋服でしたが(^ ^;;、
でも写真写りがたいそう良く、素敵でした(*^ ^*)。

fin