2002年5月6日 17:00開演
『筋肉(マッスル)ミュージカル』
於 赤坂ACTシアター

 
先日『コンボイショー』を観てとてもテンションの上がった母が
どこで見つけてきたのか「行きたい!」と言いだし、
自ら頑張ってチケットを取りに行ったこの公演。
当初、私としては、全くもって「お付き合い」という気分でした(笑)。

普段、某日比谷の劇場で見かける客層との違いにわくわく(笑)。
小学生の男の子3人連れた夫婦
(しかも客席で手作りおにぎり食べてた(*^ ^*))とか、
ストリートダンス系の男の子3人連れとか見ながら、
あ〜、なんか雰囲気違うわ〜〜、とドキドキして開演を待ってました。

基本的にジャニ好きで、
あんまり六つに割れた筋肉とか好きじゃない私(^ ^;;。
しかも別に毎週、筋肉番付を見てるわけでもない。
開演後すぐの頃には、
実はかなり引いてしまってました(^ ^;;。
わんさか筋肉つけた人たちが、ものすごいテンションで踊ってる。
会場も初っぱなから手拍子がすごくて世界に入って行かれず、
いや〜ん、私どうしたらいいの〜〜、
と居場所のない気分になってしまったのです(^ ^;;
(どうやら母もそうだったらしい(笑))

でもだんだん慣れてきたのか(笑)、
全体のテンションが落ちついてきたのか、
それとも演出が良かったのか(オープニングを除いて)、
その後はかなり楽しめました(*^ ^*)。

中でも楽しかったシーンをご紹介。

「けんばん君」
ピアノの鍵盤に見立てられた、それぞれ白い服黒い服を着た人々が、
舞台上手のピアノの前に座った女の子がピアノを弾くのに合わせて、
腕立て伏せをするのですが、
曲によってたくさん使う音ってあるじゃないですか。
最初、「ド」のところにいた人、
『結婚行進曲』「♪ドドドドー、ドドドドー〜」で
何度も腕立て伏せをさせられて疲れたらしく、
「ファ」の人に「お前、変われ!」とばかりに手を引っ張り、
ムリヤリ位置を交代。
すると次の曲は
『ミッキーマウスマーチ』
「♪ファーファファー、ファーファファー、ソーファミーレドー」(笑)。
疲れ果て、最後には他の人たちに両手両足を持って運ばれていきました(^ ^;;。

「YMCAマッスル」
客席の皆様にも座ったまま踊れるように
「マッスルミュージカル版YMCA」を教授(笑)。
Y:手を上に上げてブラブラ振り、「ワ〜イ」。
M:胸元でMの形を作る。
C:口に右手の人差し指を近づけて「シー」。
A:剣道のように両手を前に突き出し「エイ!」。
私の前に座ってたおじさま(45歳くらいのエリート証券マン風)も
一生懸命踊ってたのが可愛らしかった(*^ ^*)。
こういうのはやっぱりやらないと損だよね。

「世界最速ラインダンス」
フレンチカンカンの曲に合わせて女の子たちがラインダンスするんだけど、
最後の方で4拍ごとに側転をしていたのがものすごかった!!
目が回りそう!!

「世界初男女新体操ロープコラボレーション」
山田美峰の動きの美しさにうっとり…。

「マッスルシンフォニー」
『カルメン序曲』に合わせ、
池谷直樹は鉄棒をしたり、山田美峰たちはリボンを持って踊ったり、
一輪車に乗ったり、チアリーディングっぽいジャンプがあったり、
それぞれの得意分野を活かしてのまさしく「シンフォニー」。
素晴らしかったです。

「タンゴ柔道」
柔道着を着たムサイ(笑)男どもが、
取っ組み合ってタンゴを踊るの(爆)。
タンゴらしいきびきびした足の絡ませ方とか、
時折混ざる背負い投げとか、
本当に可笑しくて手を叩いて笑ってしまいました。
だって昨日、宝塚のビデオ『ザ・ダンディズム』で、
リカ・チャー(紫吹淳・匠ひびき)の
男役同士の美しいタンゴを見たばかりだったんだもの…(笑)。

「NY2(二乗)でシンクロ」
『ニューヨーク・ニューヨーク』に合わせて、
さっきの柔道男たちが脱いでいくかと思えば、
どうやら「入浴」と掛けていた(爆)。ベタすぎ(笑)。
そして体を洗うシーンを踊ったあと一斉にお風呂に入り、
お約束のシンクロ(笑)。
とても上手かったし、楽しかったのですが、
一人、お風呂に潜ったまま最後まで出てきませんでした(^ ^;;。
ネタなのかと思って再登場を待っていたのだけど、
最後、彼の分の洗面器も他の人が持って捌けていってしまった…。
だ、大丈夫だったのでしょうか…。

「筋肉体操」
これも客席参加型(笑)。
池谷直樹が「体操のお兄さん」となり、
客に向かって「上腕二頭筋」だのなんだのを説明しながら(笑)、
一緒に踊りを作っていくのね。
「この筋肉を使えば、タクシーを呼び止めることができる!」とか言いながら
手を挙げたりして、面白かったんだけど、
「この筋肉を使えば、こんなこともできる!」って
バック転二回&伸身宙返りとかされちゃっても――できません!(笑)

「Foot Drum」
太鼓のバチを手に持ち、架空の太鼓を叩く。
実際に音が鳴るのは――裸足の足元。
タップダンスのジャパニーズバージョンってところでしょうか。
これも結構そろってて、圧巻でした(笑)。

今日は千秋楽だったらしく(だからスゴイ盛り上がりだったのか)、
演出家の中村龍史さんも客席から登場。
しかも舞台中央で側転(*^ ^*)。
きれいに決まってました。

感極まって泣いている出演者もいたりして、
本当にアツイ舞台でした(*^ ^*)。
私としてはもう一度カーテンコールがあっても良かった気がするけど、
客席あっさり引きすぎ(笑)。

でも本当に楽しかったです。
やっぱり演出、構成の妙ですね。
母とも、一幕が終わったときには
「もう一度観たい? ――うーん、別に(^ ^;;」と話していたのですが、
二幕が終わったときには「いや、またあったらまた来よう!」と
感想が変わってました(*^ ^*)。

とりあえず、テレビカメラがあったりしたので、
今週の筋肉番付に今日の様子が映るかも。観ようっと!

fin