今回の公演、
スタジオライフにとってのトップさんである(笑)笠原浩夫さんと、
トップ娘役である(笑)及川健くんが出演しない、
ということで残念に思いつつ、
でも原作(?)の映画『百合の伝説』は観たことあるはずだったので、
どんなお芝居になるかしら、とワクワクしてました。
――お芝居を観ながら、映画のストーリーを思い出そうとしても、
思い出せない(^ ^;;
あれ? こんなお話だったっけ?
私の記憶力がいくら悪いといっても、こんなに何もかも忘れてる?
だけど、既にこの公演を数回見ているMさんによると、
それで良かったのだそうです(笑)。
(ちなみに原作映画もMさんと行った。懐かしいわ〜)
なぜなら、映画では省かれたエピソードなどが入ったりしているから。
雰囲気もぜんぜん違うし。
なるほど。良かった(笑)。
でも、こちら(お芝居)の方が感動できたかも(*^ ^*)。
ストーリーをぶっちゃけて言っちゃいましょう(笑)。
シモン(高根研一)とヴァリエ(山本芳樹)という二人の少年の愛に
嫉妬を燃やしたビロドー(青木隆敏)という少年が、
シモンを崇拝するばかりに二人の仲を裂こうとしていろいろ悪だくみし、
シモンは血迷ってリディアンヌ(深山洋貴)というパリジェンヌと
結婚してしまいそうになるものの、
すんでのところで真実の愛に戻るのね。
だけどヴァリエが
狂ってしまっている彼の母・テイリー伯爵夫人(林勇輔)を殺したため、
二人で逃げようとし、でも結局できずに睡眠薬(?)を飲んで死のうとする。
そのときビロドーはシモンのみを助け、
しかもその時に彼に罪をかぶせて自分のことを忘れさせまいとしたために、
シモンは40年もの間、身に覚えのない罪で刑に服することになってしまった。
その事実を思い出させるために、
シモンは司教となっているビロドーを彼の牢獄へと呼び出した…。
という感じなのだけど、実際はエピソードの順番が随分違うです(^ ^;;。
最初のシーンは、牢獄へビロドーがやってくるところから。
そして、何もかも記憶を封じ込めようとしているビロドーに、
シモンが囚人たちの芝居という形で教えようと
監禁するところから始まります。
ちょっと『エリザベート』の冒頭を思い起こさせるシーン。
そして、少年時代のお芝居のお稽古から舞台が動き出す――。
ホントにねえ、お芝居はホン(脚本)だよね。
毎回ライフを観るたびに(というか外の舞台観るたびに)言ってるけど、
脚本が面白くないと、やっぱりツライ。
今回のお話も、とても面白かったです。
人物一人一人が、生きている。
もちろん、演出や舞台効果の妙もありますが。
今回ホントにいいなあと思ったのは、
シモンを演った高根さんと、ティリー伯爵夫人の林さん。
高根さん、これって彼の当たり役ではないかしら…と思うくらい、
ハマってました(*^ ^*)。カッコ良かったし、熱演。
欲を言えば、ヴァリエを後ろから抱きしめるときの腕の位置、
お腹の方にまわした方が綺麗だと思うんだけど(笑)。
林さんの伯爵夫人も素晴らしかった。
空想に生きている人らしく、出てきた瞬間から空気が違う(*^ ^*)。
女性らしい立ち姿も、一番堂に入ってました。
(伯爵夫人については、今回のお話と全く関係ないんだけど、
昨日CLUMPという漫画家さんが電波ちゃんなストーカー相手に
訴訟を起こした話を聞いたばかりだったので、
それを思い出してしまい、いろいろ考えちゃったりしました(^ ^;;)
あとはヴァリエ役の山本芳樹君。
バスタブが出てきて彼がお風呂に入り、
惜しげもなく後ろヌードを披露してくれたとき(爆)、
ようやく映画とイメージが繋がりました(笑)。
ちょっとだけオカマちゃんっぽかったりしたけど(^ ^;;、
後になればなるほどよかったです。
あと、劇中劇での台詞回しも結構好き(*^ ^*)。
ビロドー少年の青木君は可愛かったけど、
もうちょっといろいろできるといいかな(^ ^;;。
喋ってるときの腕が固まっていたのが、妙に気になってしまいました。
深山君のリディアンヌは可愛かったです(*^ ^*)。
気球に乗ってやってきてポーズを決めているところがありますが、
私としては、そこで一曲歌い始めても良かったくらい(笑)。
お気に入りの佐野君(シルビア・ユー男爵夫人)、
最初の娘役らしいお辞儀の仕方がちょっとヘンでした(笑)。
でも可愛かったわ〜〜。あんまり台詞がなかったのが残念。
全部で4パターンあるキャストの組み合わせ、
ワタシ的には当たりだったと思うのですが(他を知らないくせに)
いかがなもんでしょう?
個人的には甲斐さんのシモンも観たかったな〜(*^ ^*)。
次回作は、とうとう藤本ひとみに来たか! の『鑑定医シャルル』。
もちろんシャルルは笠原さんだよね〜?
楽しみにしてま〜す(*^ ^*)
fin
|