2002年12月8日 12:00開演
東宝ミュージカル『モーツァルト!

於 帝国劇場

   
今、モーツァルトのレクイエムを聴いてます。
さっき観た井上(芳雄)ヴォルフガングの、
レクイエムの作曲を頼まれて、
アマデ(鶴岡良)の手を借りることは許されず、
自らちょっと狂気入りながらも恍惚とした表情で五線譜を埋めていた姿を
思い出しながら聴くと、
よりいっそうこの曲の透明感や迫力が真に迫ってきてイイ感じ(*^ ^*)。

日生劇場、ドラマシティとやってきて、12月は帝劇での公演。
やっぱりカンパニーとしてかなりまとまってきたためか、
とても見応えのある舞台でした(^ ^)。
惜しむらくは、劇場が広いためか、
もしかしたらいいお席だったからかもなんだけど、
音響がオケも歌も台詞も
すべて頭の上を通って行ってしまった感じがしたことかな。
私自身の心にずーんと響いたのは前回日生劇場で観たときの方が…(^ ^;;。

井上くんのヴォルフガングは余裕さえ感じさせる存在感。
気がつくとかなり感情移入していて、
シカネーダー(吉野圭吾)と出会って彼らと一緒に踊るナンバーで、
シカネーダーからステッキを顔に向かって指されたときには、
ヴォルフガングと一緒に思わずのけぞってしまったほどでした(笑)。
「♪僕こそミュージック」と歌う彼に泣いてしまったわ(*T-T*)。
…ところで井上くんって、
内海光司くん(元光G…今どうしてるんだろう(T_T;)に似てません?
東宝エリザの頃からずっと思ってるんですが。

西田ひかるのコンスタンツェ。
今回の役代わりで大変だったとは思うのだけど、
正直言って「松たかこと演じる順番が逆だったら良かったのにね」
という気持ちは拭えませんでした(^ ^;;。
松たかこがブラボーだった分、
声量の足りないのはまあ置いとくとしても、
押し出しや迫力の足りないのが非常に残念。
…ていうか、
登場からして他の姉妹達に混じっちゃうとあまり違いが分からず、
注意して観てないと埋もれちゃう(^ ^;;。
歌が歌えてないとか、そういうわけじゃないんだけど、
どちらかというと、
松たかこのオーラの凄さを再認識してしまった次第です。
(しかも彼女のソロの後で暗転したときに、
彼女のファンの男性らしき「ひかるちゃん!」というかけ声が聞こえたため、
より引いてしまった…)

それに対して、よりよくなってたのが高橋由美子のナンネール。
ちっちゃくて可愛い、というのももちろんありますが、
今回はアンサンブルと被っても、
ちゃんと歌詞が聞き取れました(*^ ^*)。
お父さんとの掛け合いの歌なんて、とても素敵だよね。
ちょっと目を潤ませながら過去を想って歌う彼女にときめいたです(*^ ^*)。

そして、より面白くなってたのが山口祐一郎のコロラド大司教(笑)。
なんかやけにはじけてて面白かったんですけど、
どうしたらいいんでしょう。
とくに馬車の旅途中でお手洗いに行くシーン、
歩きながら「うっ…」って感じに動きが固まってみたり
へっぴり腰になってみたりして、妙にリアル(笑)。
いつだったか娼婦四人をはべらせていたときも、
やけにお似合いでございました(爆)。

そうそう、二幕最後、
ヴォルフガングとアマデが折り重なるように死ぬシーンで、
(あ、ネタバレしちゃった(^ ^;;)、
前回はピアノの前の床に直接座り込むように死んでましたが、
今回は、なぜかピアノの前にある椅子の上に座り込んでました。
でもその方がよく客席から見えていいですね(*^ ^*)。

近いうちに、
中川晃教くんのヴォルフガングを見に行けることになりました(*^ ^*)。
井上くんとはけっこう役作りも違うらしいので楽しみです〜。
劇場窓口ではまだ少しですがチケットがあるみたいなので
(しかもけっこういいお席だったり(^ ^))、
まだ行かれてなくて興味のある方、オススメでございます☆

fin