12並びでなんだかやけにゴロのいい開演時間。
…はどうでもいいんですが(笑)、
観て参りました、中川ヴォルフガング(*^ ^*)。
一度は観るべき、と言われていた中川晃教くんのヴォルフガングですが、
噂通り良かった〜〜〜〜〜(*^ ^*)。
登場からしばらくは
想像以上に背も小さいしおサル顔だし(ゴメンナサイ(^ ^;;)、
なにげに最初のあたりの演技や歌い方なども
井上(芳雄)くんに
似てる感じがしていたので(後半はそんなことなかった)、
う〜む〜どうなの? と思っていたのですが、
気づくとその地に足着いた雰囲気が、
レオポルト(市村正親)やコロレド大司教(山口祐一郎)と
相対するときの「普通の男の子っぽさ」を強調していて
とてもハマっていたのです(*^ ^*)。
こんな彼が自由を求めるのは自然なこと、
という説得力がありました。
逆に、ウェーバー一家や民衆達との場面では
あまりにも自然になじみすぎちゃって、
それが「奇跡の子」と言われたモーツァルトのオーラを
感じさせないものになってしまっていたので、
そこは井上くんの王子様的雰囲気に一夕の長ありかなとも
思ったのですが。
でも歌の上手さは、本当に鳥肌が立つほど(*T-T*)。
(どうでもいいけど、パンフレットで井上くんの歌声に対して
「クラシック式の発声」とあったのですが…そうなの?)
そういう意味では、
本当にタイプの違う二人のダブルキャスト、とても面白かったです(*^ ^*)。
さらにそれは相手役さんにも言えることで。
前回観たときには「ちょっと残念…」と思った
コンスタンツェの西田ひかるが、今日は良かったのですよ(^ ^)。
「ダンスはやめられない」のナンバーの迫力は
うーむ仕方ない、松たかこに軍配が上がりますが(^ ^;;、
でももしかしたら、中川くんとのコンビがいいのかも。
フィガロの結婚が成功したお祝いをしようと
ヴォルフガングの帰りを待ちながら歌う彼女の切なさ、
そしてその後のデュエットに胸が熱くなりました(*T-T*)。
やっぱり重要だよね、トップコンビの並びって…(笑)。
そしてそして。
実は今回一番気になって観てしまったのが、アマデでした。
今日は10月の観劇時と同じ石川楓くんだったのですが、
彼、マジ上手いよ。
ウィーンに行こうとヴォルフガングのコートの袖を引っ張る時の
唇を引き結んだ表情とか、
コンスタンツェとヴォルフガングがラブソングを歌っているときに
一人ピアノに向かって怒りに肩を上下させている姿とか、
コンツェルトを書いているときに友人達が大勢やってきて
あわててピアノの下に避難して眉を寄せながら見上げる表情とか、
魔笛の台本をもらってワクワクする表情とか、
なにも言葉を発さないだけに表情だけで充分見せていてすごいのですが、
何より、レクイエムの依頼を受けた後に
ヴォルフガングの首を絞めたりした後で
ベッドの上からヴォルフガングを睨みつけた時の眼力!
10以上も年が上のヴォルフガングに一歩も引かない姿に
感服したです(*T-T*)。
だからなのかな、
ヴォルフガングvsアマデという対決姿勢がとても強く現れていたのが、
フランス革命を知ったウィーン市民達が立ち上がりかけるシーン。
号外を市民からもらったヴォルフガングがそれを読むんだけれど、
こないだの井上ヴォルフガングは号外を腰のあたりに持って
アマデと一緒に読んでいたのに対し、
今日の中川ヴォルフガングは自分一人で読んでいて、
それを横からアマデが背伸びをして覗き込んでいたんです。
こんなところにこんな違いが! と思って、
とても楽しくなりました(*^ ^*)。
今回気づいた、というか、今回のアドリブ(?)シーン。
コロラド大司教がヴォルフガングを何度目かに(笑)追い出そうとして、
「そいつを放り出せ! 蹴とばしてな!」と言うのですが、
その時に声をひっくり返らせ
ト音記号の五線譜の上にはみ出るあたりの音で(笑)叫んでいたのが、
とても怒っていらっしゃるようで面白かった(*^ ^*)。
観劇も三回目となるとけっこうナンバーも覚えはじめて
そういう意味でもとても楽しかったです。
思わず帰りにCD(井上ver.)と楽譜も買ってしまいました(*^ ^*)。
(CD聴いたのですが、断然みんな今のが上手い…当たり前か…
でも聴き応えありますよ、うん☆)
これからしばらく遊べるわ〜〜〜。
fin
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