2002年11月28日 19:30開演
Studio Life『The other Life Vol.5
THREE MEN IN A BOAT +ワン』
於 ウエストエンドスタジオ

   
「ボートの三人男」と聞くと、高校時代を思い出す。
1年生の時だったかの夏休みの宿題で、
これの英語本を読んでくること、というのがあった。
夏休み明けにそれを使ったテストがあるという。
だけどみんな読みたくない(笑)。
そこで、みんな学校帰りに和訳本を探す。あった。
文庫になってる。買う。
――学校近くの大きな本屋さん、
当時地元の新聞に「今週のベストセラー」を載せていたのだけど、
その週のベスト1は「ボートの三人男」だった。
日本全国、絶対その本屋だけ…(笑)。

というわけで、99年に初演したこの舞台の再演です。
客席参加型の円形(というか四角)小劇場系舞台で、
初演時も踊らされたり歌わされたりして
とても楽しかった記憶があるんだけど、
今回はさらにレベルアップして面白くなってました!

ていうか、
実は前回のこの公演で明確に覚えてるのはただ一つ…。
初日に行ったためだと思われるのですが、
ちょっとしんみりと歌い始めるシーン、
たまたま私の目の前でお芝居が行われていたのだけど、
うなだれているある役者さんの首筋から見えたもの
――それは、クリーニング屋さんのタグ!!
おかげで、ちょっとしんみりしたいいシーンなのに、
私は一人、必死で笑いを抑えなければならないハメに
陥ってしまっておりました(^ ^;;。

まあそれは置いといて。

今回、初演からレベルアップ(?)ということで、
2チームに分かれての公演。
ひとつは前回同様ロンドンを舞台にテムズ川の旅、
もうひとつは江戸を舞台に隅田川の旅(!)とのことで、
私は隅田リバーチームを観に行って参りました(*^ ^*)。

いやもう、
笠原(浩夫)さんがあんなに青天のかつらが似合うなんて…!
いる! いるよ! こういう町人!!!
ぜったい呉服屋の遊び好きな若旦那!!!(笑)
――と、まるで江戸時代に住んだことがあるかのような感想を
持ってしまいましたが、
ホント、いつか時代劇に出ていただきたいものです(*^ ^*)。

曽世(海児)さんもとてもいい男で、
笠原さんとの2ショットを観てるだけで、
「ああ、いいもの観たわ〜」と思うくらい(*^ ^*)。
目を見交わしたりなんかしてると、
ちょっと想像をふくらましたくなる感じでイケマセン(笑)。

それに比べると倉本(徹)さんも「いる!」という感じではあるんだけど、
いる場所はどっちかというと『笑点』の「大喜利」の中(爆)。
でもものすごいテンション高くて、面白かったです(*^ ^*)。

それから「+ワン」の犬役、佐野(考治)くん。
とてもラブリーでした(*^ ^*)。
犬らしい芸(?)、コサックダンスを披露してくれたり(笑)。
今日のテンションは特に高かったらしく、
笠原さんから「今日、おまえおかしいよ」と突っ込まれてました(^ ^)。

ストーリーとしては、
毎日に退屈して病気持ちだと自らを信じている三人が、
旅をして気分を変えればそれも直ると思い立ち、
さまざまな道具を持って隅田川を上っていこうと旅立つのだが――
という、その道中を面白おかしく、
そして風刺も取り混ぜて描いたコメディです。

だけどね、
「江戸時代」ものな上にけっこうアドリブがいっぱいなため、
横文字が使えないの(笑)。
なにかを説明しようとしてたとえば「一番のポイントは…あっ!」
残りの二人に「なに? ぽいんとって?」と責め立てられ(笑)、
説明しなくちゃならなくなるのです。
でも考えてみると、日本語しばりで遊んでみるのって、
けっこう面白そうよね(*^ ^*)。

「客席参加」という意味でも、
前回より参加しやすくもなってるし、本当に面白かったです。
客席が、彼らの主導で波の音や風の音を立てる役割を
したりしていたのですが、
前回は自分たちで踊ったり声を出したりしなくちゃならなくて、
ナイーブな一般人にはけっこう大変だったんじゃないかと思うのね。
それに比べたら、今回はさいばしを配ったり、しゃもじを配ったり、
すりこぎを配ったりして、それで音を鳴らす、ということをやりました。
私の座ったグループはうちわとさいばしを使って
「どんぶらこ どんぶらこ どん どん どんぶらこ」というリズムを
叩くことになりました(*^ ^*)。
暑いときにはうちわとしても使えたし、いろいろ重宝。

その他、全員参加ではなく、
特定の人に参加をしてもらうこともあったんだけど、
今回、なんと(?)今回は参加しなかった及川(健)くんがご観劇!
(私たちの斜め後ろあたりで座ってたので、
なんとなくず〜〜っと気になってしまいました(*^ ^*))
そして、そんな及川くんは波の役をやらされることになり、
最初はとまどっていたものの、
最後にはさすが役者、狂ったように髪を振り乱して(笑)
とてもすごい急流を描き出しておりましたわ(*^ ^*)。

ああでも、コメディがこれだけすべることなく
(すべることが0%ではないんだけどね(^ ^;;
楽しく観られる、というのは本当にすごいことだと思うの。
けっこうツボに入ることも多く、
膝を叩いて笑っちゃったりもしました(*^ ^*)。

ああ、なんか、もっと書きたいことはあるけど、
眠いのでひとまずこの辺で。


fin