男優劇団「スタジオライフ」の舞台を見始めて、気づけば三年目突入。
久しぶりに外(宝塚の(笑))の舞台を観ると
「やっぱり芝居は脚本だね」としみじみ思うのですが(笑)、
今回「もちろん脚本は一番大事だけど、演技力も大事かもね」
と思っちゃいました(具体的には申しませんが(^ ^;;)
でも、ライフの舞台の耽美世界はたっぷり守られてるし、
及川くん(及川健)は可愛かったし、 ワタシ的には大満足です(*^ ^*)
皆川博子氏原作の『死の泉』は、
第二次大戦中のナチスドイツ下で純粋なアーリア人種をつくり
遺伝的欠陥のある生命を排除するための組織を兼ねた産院が舞台。
私生児を身ごもり産院にやってきたマルガレーテ(岩崎大) は
人種創造の研究をするドクター・クラウス(甲斐政彦)との結婚を承諾する。
そして、芸術を偏愛するクラウスが養子とした、
ポーランド人ながらドイツ化させられている
フランツ(少年:楢原秀佳/青年:笠原浩夫)と
類いまれなるボーイソプラノを持つエーリヒ
(少年:深山洋貴/青年:及川健)の兄弟、そして
自分の子どもであるミヒャエル(舟見和利)を育てはじめるが、
激化する戦火の中で追いつめられたマルガレーテは――?
…って、何あおってんの、私(笑)。
でも、本当に脚本的にはほとんど突っ込みようのないくらい
しっかりと総ての設定・エピソードが入り組んでいて、
ラストはとても衝撃的です(前回観たにも関わらずとても驚いた(^ ^;;)。
内容についてはこれ以上触れますまい。
原作の文庫本が出ています。オススメです。
舞台ももちろん面白かったです(*^ ^*)
とりあえず、笠原さんと及川くんの並びの美しさにうっとり。
フランツとエーリヒが抱き合ってる姿なんて、もう(*^ ^*)
エーリヒ小さすぎて、くるくる回されるととても愛らしいの。
その及川くんの熱演も素敵。
ラストシーンの慟哭には私も泣きました。
あと、甲斐さんの台詞まわし自体も好きっていうこともあるけど、
青年フランツがクラウスと同じ台詞(キーポイントとなる台詞なの)を
同じ台詞まわしで口にしたときにはやっぱり泣けました。
それから、新人公演「White」で気になってた佐野くん(佐野考治)が
やったパウラ婦長、なりきり方がとてもよかった(*^ ^*)
とくに カーテンコールで客席に降りてきたときの
女性らしい降り方登り方(笑)。
しかし、私はすっかり宝塚に毒されているらしい(笑)。
いろんなシーンで比べてしまったです。
たとえば、クラウスとマルガレーテのラブシーン。
岩崎さんの背が甲斐さんよりも高いため、 ちょっと残念、
マミ檀だったらもっとうっとりできるのに(*^ ^*)、とか。
(でもこの話を宝塚でやるには無理がありそう)
ギュンター(曽世海児)が青年たちにボコボコにされる前、
舞台に独りで立ってライトを浴びたとき、
「ここは歌い始めるでしょう」とか思ったり(笑)。
(その後ボコボコにされるのも、ダンスで表現でしょうとかも思った)
カーテンコールで最後に出てきたのが
クラウスの甲斐さんでもマルガレーテの岩崎さんでもなく
笠原さんだったときに、
「トップさんだわ! トップスターだ!」とか思ったりしたですよ(^ ^;;。
今日はダブルキャストのうちAキャストの千秋楽だったそうなのですが、
おかげでカーテンコールでキャスト紹介があって楽しかった。
そうそう、漫画家の萩尾望都先生をお見かけしました(*^ ^*)。
次回の本公演は10月、新作だそうです。 楽しみ〜☆
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