一言で言うと 「第二次世界大戦におけるアムロvsシャア」(笑)。
これは、
ジュード=ロウ演じるソビエトの一狙撃兵ヴァシリが
その腕を買われて英雄に仕立て上げられ、
いろいろと恋をしたり自分自身と虚像のギャップに悩んだりしながら、
ドイツの名狙撃手であるケーニッヒ少佐(エド=ハリス)と
顔を合わせないまま
(そりゃあ、顔を見かわしたらその時はどちらかが死ぬ時だから)
惹かれ合っていく、もとい、対決していくお話です。
だんだん他の人なんかどうでもよくなるくらい、
お互いのことしか考えなくなっていってて素敵(笑)。
ヴァシリのパスポート(?)がドイツの手に渡って
「ヴァシリは死んだ!」と誤報が流れたときなんか、
他の人々が喜んだり嘆き悲しんだりする中で、 唯一少佐だけ、
「彼はまだ死んでない。なぜなら私がまだ殺してないから」 なあんて、
甘い言葉(爆)をつぶやいたりしてます。
ヴァシリの方も、
ドイツの仲間のところに帰ってきて
「英雄ヴァシリはもう死んだんだ」
ともう戦いたくない素振りを見せながら、
少佐の居所を聞くやいなや銃をつかみ出て行っちゃう(笑)。
アナタたち…て突っ込みたくなるくらい相手のことしか見えてないところが、
某昔の名作アニメの主人公たちを思い出すわけですね。
ニュータイプみたいな存在であるヴァシリと、
かたや既にその名が知られている貴族将校(しかも両方とも少佐!)。
何度か訪れる二人の直接対決シーンは、
ア・バオア・クーでのアムロvsシャアの白兵戦を
思い起こさせます(おたくだなあ、私(^ ^;;)。
年齢的にはちょっと底上げしてますが(笑)。
うーん、似てる。王道だ。
パンフレットやチラシにはジュード=ロウと、
ヴァシリを英雄に仕立て上げた政治将校・ダニロフを演じた
ジョセフ=ファインズが 大きく載っていたんだけど
(しかも「ふたりの主役」ってあった)、
それは違うでしょう。
ターニャ(レイチェル・ワイズ)との恋も、
この際どうでもいい感じ(笑)。…あれ?
そうそう、
ヴァシリに憧れる少年・サーシャ(ガブリエル=マーシャル=トムソン)が
とても可愛かった(*^ ^*)
どうして外国の子役って、こう上手いのかしらね。
戦闘シーンのリアリティとか迫力とか凄惨で、
「もう、戦争なんかやめればいいのに」と泣きたくなるくらいなんですが、
そっちの方は書き始めると大変なことになりそうなので省きます(^ ^;;。
とりあえず銃は二人に一本じゃキビシイでしょう。
スカラ座には今回初めて入ったのですが、
(上にある劇場にはもう片手じゃ足りないくらい行ってるのに)
さすがに新しいだけあってとても綺麗(*^ ^*)
しかも広くて、いい感じでした。
オススメです。
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