原作(三原順の同タイトルのマンガ)を読んだ記憶はないのに、
話が進むに連れて「この話、知ってる…」という気持ちが強まってきた。
――これってデジャヴ?
アメリカの少年たち…というか「息子達」の生き方を、
ちょっとシュールに、でもとても鋭く切っていくストーリー。
「父」とのさまざまな関係を通して
さまざまな家族のあり方や生き方を呈示していく。
会社の乗っ取りをして財を増やしていく「父」(笠原浩夫)に反抗し、
でもその生き方・考え方に捕らわれて
最後には自殺してしまうジュニア(山本芳樹)、
その弟で、兄のために嘘をつきつづけるケビン(深山洋貴)、
自分の実の父を知らず、押さえきれない苛立ちを抱えるD.D.(岩崎大)。
原作では及川くん(及川健)演じるトマスも、
父との関係は複雑だったりするらしいけど、
それは描かれなかったのは仕方ないか。
帰り道、原作の文庫を買おうとしたんだけど、1巻がなくてあきらめました。
残念。
最初のうちは人物関係を把握するのでかなりいっぱいいっぱいだったけど、
だんだん慣れてくると、
でもちょっとだけ睡魔に襲われる部分があったりして、
2列センターだったのにゴメンナサイ(^ ^;;。
だってねえ、(お話的に)私としては
ジュニアがむかついてしょうがなかったのよ(^ ^;;。
ジュニアがD.D.に向かって「僕は君が嫌いだよ」と言ったとき、
思わず心の中で「私もあなたが嫌いだよ」とつぶやいてしまうほど(笑)。
自殺するんなら、人を巻き込むな!
D.D.の本にあんな穴を空けたりとか意味深なことをする必要がどこに!
構ってほしいオーラがたくさん出ていて、けっ! と思っちゃいました(^ ^;;。
でも、最後、D.D.がスティンと会ったときには涙ぐんだし、
とても楽しい3時間10分ではあったんだけどね。
それにしても、笠原さんは安心してみられるなあ。
まず立ち姿が美しい。
スゴイ、スタイルいいなあ…とぼんやり見ふけってしまいました(笑)。
今回はレットバトラーのようなお髭までつけているのですが、
それも似合う。
笠原さんのバトラー、ちょっと見たい…けど、声が甘過ぎかな。
もう少し、骨太だったら違ったろうけどね。
あと安心してみられたのは、やはり及川くん。
ちょっとした表情とかが、とても生き生きしてました。
河内(河内喜一郎)さんとか藤原さん(藤原啓児)もさすがでした。
それに比べたら、やはりちょっと動きがぎこちない人などもいて、
まあ、それがライフなんだけどね(^ ^;;。
でも、フィナーレの並びを見たら、
あいかわらず笠原さんがトップさんで、
背中に羽根をしょってないのが不思議なくらいだったし(笑)、
隣を見たら、どうやら及川くんが娘役トップ、
岩崎くんが二番手、ってかんじでしたね(笑)。
いやあ、楽しかった(*^ ^*)
――ちょっとばかり酔っぱらいなもので、
内容に一貫性がないのはご容赦下さい(え? いつもそう?(爆))。
fin
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