Take2: Why?

ぼくはボクダイと仲良くやっている。

(あ、ここまでの話を知りたい人は、必ずTake1をみてくれ。)

そんでもって話は戻るが、

ぼくはなぜか、そのまま空き地に住んでいる。

その理由は....

「イヌなら飼ってもいいけど、熊はだめ!!」

と怒りまくっていたあの「ママ」は、ぼくを見て今度はこう怒鳴ったんだ。

「うちはマンションだから、やっぱりイヌもだめなの!」

なんだかわかんないけど、結局ぼくは、ボクダイの家に住めなかった。

ああ、ぼくはやっぱり、ひとりぽっちなんだろか...。
だけど、ある時、ぼくは同類(クマ)に出会ったんだ。
なんとそのクマは、小さいのに幸せそうに”だっこ”されてるじゃないか?!

ということは、あのお家なら、ぼくもクマのまま大事にされちゃうわけだな!

クマに戻ってもいいんだ!!

ぼくはご機嫌で、小さいのの後をついていった。

そして、小さいののお家の前までつくと、丁寧に挨拶をしてみた。

「やあ、よろしく!」

ぼくはてっきり、「キャーかわいい」とか抱き締められると思っていたのに、小さいのは叫んで逃げていってしまった。

「キャー!クマがでたあ!た、たすけてえええええ!!」

ぼくは、またまた とりのこされてしまった。
こうしてぼくは「イヌ」に戻った。あいつがかわいくて、ぼくが怖い理由が、ぼくにはいまだにわからない。
でも、なんだか「イヌ」として、のんびり暮らすのもいいかな、と思った。

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