建築現場 2000年5月5日(耐力壁と天井根太工事終了)
WBS壁はボルトで接続された骨格構造をしていますので少なくとも一面に構造用合板を貼らないと容易に変形します。上の写真はWBS壁の一面に9x2730oの構造用合板を貼り、天井根太を2x4用材と30o角の組み合わせで構成したところです。電気配線、断熱材の装填のあとでもう一面も同じ構造用合板を下地材として貼り付けますので壁の強度は十分でしょう。 |
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2000年4月16日〜19日 ボルト締め エアーコンプレッサーは角さんから釘打ち用に借りたものを使用した。タンクの容量が小さいので連続的に動作できないのだがエアーが満タンの時はかなり力強い。なにせボルトの数が多いこともあり、しまいにはエアーインパクト工具の調子がおかしくなったが、何とかだましだまし全部のボルトの締め直しを完了した。上図は右側のボルトが締める前で左側が締めたあとである。3oほど左の方が締まっているのだが、よく見えないかな? |
2000年4月20日〜21日 ハリケンタイの補強 屋根パネルはWBSと同様50X100材をたる木として906X1820の枠に12oの構造用合板を貼ったものである。これを母屋に緊詰することにより屋根を留めている。母屋との緊詰方法は当初WBSと同様12oボルトのはずであったが、屋根パネルへの座金堀と母屋側のボルト穴の工作が大変だという理由でかってに変更されてしまった。この家は横方向に対しては一間おきにWBS梁が通っており十分な緊詰強度を持っているが縦方向には頭繋ぎもナンにもない。屋根パネルのたる木が母屋にきちんと緊詰されていればそれが縦方向の強度を担うことが出来ると考えていたのだがハリケンタイと称する1o程度
の鉄板に置き換わってしまったので何とも心許ない。それでも数多く取り付ければそれなりの強度を出すことが出来るかもしれないと考え、昨年、納品数量不足で取り付けることが出来なかったところに全部取り付けた。 |
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4月22〜24日 WBS開口部補強 WBSで構成した開口巾は860か810である。860の場合はWBSの基本形が上下のみで組み合わされた場合で、50x100oの枠片側がそのまま開口部柱となる。各WBSはボルト接続されてはいるが455毎で切れておりドアの開閉にはそのままでは耐えられない。そこでその部分には松原組からWBS素材の長尺ものを取り寄せ補強した。その結果WBS開口部は810x2275となった。 |
4月22〜24日 耐力壁 WBSのユニット巾は910なので910x2730の構造用合板をそのまま貼る場合、ユニットにあわせればカットせずそのまま張ることが出来る。今回構造用合板を貼り付けるに当たってはWBSユニットにあわせるのではなく、25oずらせて貼り付けた。これによってWBSの接合がボルトだけではなく、構造用合板でも相互に接続されるのでよりガッチリと組み上げることが出来た。 |
4月22〜24日 耐力壁の反対側 まずは一面のみに合板を貼り付けた。これから電気工事をしたあとでこちら側も同じ構造用合板を使って羽目板を張るための下地とする。今回使った構造用合板は9x910x2730oである。俗に言う9oの3x7板だが、これを入手するのにだいぶ苦労した。一枚2,205円で125枚、合計275,625円もした。一面は構造用合板が必要だが反対側の一面は強度を意識する必要がないので安価なOSBですまそうと考えていたのだが、たまたま125枚であればついでの搬送が可能で安く手に入るとのことだったので、両面とも構造用合板を貼ることにした。 |
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5月1〜13日 天井根太 2x4材で強度を出したので、埋め込むためのほぞを大きくするとせっかくの2x4材の強度に問題が起こりそうなので30角とした。天井にはこれからベニヤを貼り、それに羽目板を打ち付ける。天井根太に使う材はCADで寸法を出し、あらかじめ正確に刻んだものを現場で組み合わせた。パソコンCAD(RAPID5)はミリ単位の寸法を正確に図面に落とすことが出来るので、素人の家造りには必須アイテムの一つだ。 |
5月1〜13日 天井根太 ところで、正確に刻んだはずの根太を天井に納めると北寝室、玄関、南寝室のところで南北方向に10o以上の隙間が出た。梁が通っていない方向で壁が上へ行くにしたがって外側に広がっているようだ。いままでも5o以下の誤差は木の性質上止む得ないものとして無視してきたが、ここの誤差はあまりにも大きいので壁同志を引っ張り合わせて修正を試みた。が、壁全体が近寄るのではなく、WBSの5段目と6段目との間で折れ曲がるような現象が出てきたので矯正をあきらめた。通し柱が無いというWBS工法の弱点が現れたものである。やはり、組立段階で頭繋ぎをきちんと入れて精度を出しておくべきだ。屋根パネルを上げる時、単なる力仕事になってしまったことが悔やまれる。 |
5月1〜13日 天井根太 天井根太の高さは床上2400に設定した。これ以上高くすると梁を支えるための金具が現れてしまう。この位置はWBS6段目の中途になるので壁下地を支える胴縁が無い。上の写真のように天井根太と入り隅を構成する形で胴縁を追加した。もう10数センチ高く設定できればWBSの横枠をそのまま下地材の固定枠として利用出来るのだが。ドア開口部、床下の高さ、さらには床上開口部高さに余裕を持たせるためWBSは8段とすべきだった。 |
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6月5日(月) お風呂の内壁 お風呂の内部は通常のWBS壁として構造用合板が貼られている。防音のためフクビの遮音シート(FS100)を貼り、さらに断熱材を入れる予定である。天井は5.5oのベニヤを貼ってある。以上の作業を早々と準備し、お風呂工事屋さんを待つことになる。お風呂工事屋さんは事前にチェックしに来たが、このタイプのシステムバスは内壁とお風呂壁の間に温水、冷水および追い焚き用配管を配置しお風呂壁にカランを設置するタイプとのことである。この家は断熱と気密に十分な配慮をしているので、内壁とお風呂壁の間に結露等の湿気が入り込んだ場合その出口がない。実際問題お風呂壁の大きさと内壁との間に配管を通すスペースが無いことが分かった。湿気の問題と配管スペースの問題でお風呂壁の外側に配管を通す事を却下し、すべての配管を洗い場のカウンター内を通すこととした。 |
6月8日(木) お風呂工事屋さん お風呂工事はまず床下に排水溝を掘るところから始まった。水道屋さんである松田設備工業に来てもらって所定の位置にGFのボイラー室へ直接下る排水溝を150oのスラブに掘ってもらった。そのあとでお風呂屋さんが洗い場と一体型のパンを置いたところである。このパンの下はコンクリートスラブに調整ネジ付きボルトで支えられている。パンが搬入された時、パン表面には穴が何もない。どうやってレベル調整するのかと見ているとボルトの上部をドリルで穴を開けると調整ネジが顔を出すという仕組みだった。調整後調整用のネジ穴を含め支持ボルト全体がスラブに固定されるように2液用のエポキシ接着剤を開けた穴から流し込み全体を密封固定した。調整ネジの頭部に穴をあらかじめ開けて置いた方がいいと思うのだが、理由は聞き漏らした。 |
6月8日(木) 水道工事 お風呂屋さんと水道工事屋さんの工事区分は分かり難い。カランをつけるのはお風呂屋さんで風呂桶へ追い焚き口とその配管をするのは水道屋さん(設備屋さん)の仕事らしい。勿論、お風呂の外壁以降は水道屋さんの仕事だが。上の写真は洗い場のカウンターを取付る前の配管である。上部のフレキパイプは洗い場のカラン用、下の断熱材で覆っている配管が追い焚き用の配管である。湯船の追い焚き口は湯船の底から100o位のところにつける。給湯用のボイラーはGF階にあり、そこから上階へ配管するのだが追い焚き配管をカウンターの中に通すため写真で見るようにいったんカウンターの位置まで上げた後、湯船の追い焚き口に対して少し下るような配管になってしまった。これはカウンター内の配管部分に空気が入った場合、ベーパーロックに陥る危険性がある。たいしたことはないと思うが要注意である。 |
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6月8日(木) 浴槽の配置 浴槽はアクリル系人工大理石を選んだ。設置工事はパンの上に置いてスペーサーでレベルを調整するというものだった。スペーサーを使ったレベル調整というものは木工時でも経験したがなかなか時間がかかる作業である。お風呂工事屋さんも何度か重い浴槽を上げ下げしながら調整していたが、これこそボルトで調整する構造の方が容易だし、精度の高い調整が出来ると思うのだが? |
6月13日(火) お風呂の完成 お風呂工事は6月8/9日の2日間の予定であったが、搬入された壁パネルに問題があり取り替えるため日を置いての完成となった。勿論、水道、ボイラー等の設置はまだなので試験運転もできないが、この一郭だけは完成である。壁はHQパネルといい石膏ボードに塩ビ鋼板を貼り付けたものでつるつるなので掃除が簡単である。床もFRPなので目地が無くかびることは無いだろう。 |
6月13日(火) 鏡と棚 湯船の側から洗い場コーナーを写したところである。窓は700x700で比較的大きい窓としたため、小物棚をコーナータイプとするとともにシャワーの取付位置を鏡の左側にした。浴室換気暖房乾燥機を取り付けて、工事費込みの値段が税込み100万円だった。 |