建築現場


建築現場 2001年3月21日(出窓カウンター&額縁枠の取り付け完了)

 

内装ドアが取り付きましたので次の工程は内装の壁羽目板貼りですが、外装のドアと窓枠の作り方で壁の羽目板の貼り方が変わります。山小屋風の羽目板を使った飾り枠の場合は羽目板を貼ってから飾り枠を付けますし、額縁枠とする場合は枠の方を先に取り付けてから羽目板を貼ることになります。ドア枠は額縁タイプと決めて蝦夷松材を調達しておきましたのでまずはそれから始めました。

トイレ、ユーティリティなどパインの羽目板貼りの一部は設備を取り付ける関係ですでに終わっていますが、これから全部の内壁を檜の羽目板で貼る作業です。相当の広さを一人で施工するわけで、途中で額縁枠の工作と取り付け作業などが含まれていますが、ユーティリティの残り、次いで玄関・廊下、居間、DK、書斎そしてユーティリティのやり残し完了まで、2月15日〜3月31日の一ヶ月半がかかりました。

3月13日に出窓カウンター用のメルクシパイン集成材が納入されましたので早速、工作に掛かり4日間で取付まで完了しました。その他の窓枠は羽目板を使った飾り枠とするつもりでしたが壁の羽目板貼りをほとんど終わった頃、額縁枠の製作にも慣れてきたし費用も蝦夷松の30o厚の定尺もの(3650o)を使うと一つが3,000円足らずで出来ることが分かりましたので全部の窓枠を額縁タイプとしました。このため壁羽目板貼りが先行してしまい、額縁枠と羽目板のとっつきに隙間が出来てしまいました。カーテンで隠れる部分なのでそれほど気にすることはないのですが、こんなところに素人さが出てきます。

いよいよ最後の工程に近づいています。荷物の搬入を予定し、納戸内に棚と押入に枕棚、中段棚を作りました。



ドア・出窓カウンター額縁枠


まずはお風呂のドア枠を節付き松材で加工するところから始めました。30x150x3650の蝦夷松材(1050円/枚)を3枚購入したところ、一枚おまけしてくれましたので玄関のドア枠も作れました。出窓カウンターは少しいい材料を使いたいと思いメルクシパインの集成材を探し当てました。厚さ30o巾600o長さが4.2mの板が一枚13,500円でした。額縁飾りは4分のひょうたんビットで削ったのですが日立製のM6SBトリマーには4分のひょうたんビットはちょっと無理だったようでロックピンが壊れてしまいました。急遽、ボッシュのルーターを入手し治具を作り慎重に削りました。始めに削ったときの傷が少し残っていますが、素人工作のご愛敬です。それでも30o厚の集成材による額縁枠はかなり重厚な出来映えです。

出窓天井も同じ材で作るつもりで集成板材を2枚購入したのですが、奥行き50p、横幅2.6mの集成材はかなり重くなり、出窓の強度に問題が出そうでしたので天井はフォローリング材の余ったのを使いました。と言うことで集成材4.2mものが一枚まるまる余ることになりこれを使って居間の引き戸の枠も額縁タイプとすることにしました。それでも600o巾の集成材が2.4m分余っていますので、将来どこかのカウンターにでもしようと思います。


2000年2月13〜14日

お風呂ドア枠

節付き蝦夷松の定尺ものを加工してドア枠を作った。4方枠なのでそれぞれの四隅を押し切りで45°カットしコーナークランプを使い仮固定した状態でコースレッドでを打ち込み固定する。内装ドア枠の組立で組み立て方のノウハウを取得しているのできれいに仕上がった。

お風呂のドア枠(プラスチック)と躯体の柱との間に差し込む形ではめ込み、プラスチック枠からネジ留めする。躯体への固定も下地合板を貼らない状態でコースレッドを斜めに打ち込み固定しているので木枠表面に固定釘後が無い形で仕上がった。

この時は、トリマーは持っていたが飾りを削るためのビットを購入していなかったのでこば取りを多めにかけ、飾りとした。


2001年2月14〜15日

玄関ドア枠

同様に玄関ドアの枠も同じ蝦夷松材で作った。この枠は3方枠で、サイズも大きくドア枠と固定する手段がなかったので、木枠表面から躯体の柱に対しコースレッドで直接固定し、埋め木処理をした。













2001年3月15〜16日

ユーティリティドア枠

前の2例が、まあまあの出来上がりだったことに味を占めてユーティリティーのドア枠も同じ材料(蝦夷松30x150x3650)を加工して作った。何せ3650oの定尺ものが一枚1,050円で、2枚あるとこの額縁枠が取れる。塗装をかけても既製品の1/10以下で作れるのはいい。

お風呂と玄関の時はたいした飾り削りは出来なかったが、この時は3分のひょうたんビットを購入し額縁飾りを入れた。30o厚に対して3分のひょうたんビットでは物足りない感じがする。






2001年3月17〜20日

出窓カウンター組立

4方の額縁枠を組み立てるときにはマルチコーナークランプという工具があり、4方の素材を鋼テープのクランプで固定した状態で角を微調整し、ねじ留め出来るのだが、出窓カウンター枠は大き過ぎてこの工具が使えない。(手持ちのコーナークランプは全周が6.6mまでだった)やむなくビニール紐で代用した。普通のドア枠であれば角の45度カットに押し切りが使えるのだがカウンター板が大きすぎてこれも使えない。ここもやむなく手鋸で加工し、ようやっと組立までこぎ着けた。

カウンターの中央に穴が開いているのは、台窓下に床下放熱器を入れているので、そこからの温風吹き出し口である。将来はグリルを付ける予定。










2001年3月17〜20日

カウンター額縁飾り

厚さ30oの額縁枠の飾りは3分のひょうたんビットでは小さすぎて貧弱であった。4分のひょうたんビットを板に垂直に当てて削ると逆に大きすぎてしまう。いろいろ試した結果、4分のひょうたんビットを板に水平に対して削ると同上の写真のようにしっくりくる。

このためにはトリマーを板に上から当てるのではなく30o巾の所に横から当てる必要がある。これではどうしても不安定になり、きれいに削れない。手持ちのトリマーは昨年建材展示会で購入した日立製のM6SBというタイプだが、それを無理して使ったところ操作ミスもあったようだがロックピンのところが破損してしまった。急遽、ボッシュのルーターPOF400Aを入手し、横から当てても安定して削れるように治具を作り試したところうまくいった。

4分のひょうたんビットの削りはかなり深いので、はじめから一挙に削るのではなく、3回くらいに分けてだんだんに掘っていく必要がある。これにはボッシュのルーターは削り深さを容易に調整できるので便利である。



2001年3月17〜20日

出窓天井

逆光で見にくいが台窓天井にフローリングを取り付けているところ。メルクシパインと樺材はそれほど違和感無く組み合わせることが出来た。

出窓カウンターと額縁枠の完成写真はフロントぺージである。



















内壁羽目板貼り

ドア枠やカウンター材料を探しながら作業を進めていたのですが、なかなか良いものが見つからず、取り敢えずユーティリティなどのドア枠に関係のないところからのパイン羽目板貼り始めました。ユーティリティの東側壁は設備を取り付けるためにすでに完了していますので今度はその反対側です。

3月の中旬に出窓カウンター材料とドア枠の材料であるパイン集成材と蝦夷松材をゲットしましたので途中にカウンター枠やらドア枠の工作が入り、実質的な壁貼り作業は一ヶ月間くらいでした。居間の引き戸ドア枠は額縁枠用の材が余ったので羽目板飾りのつもりで施工したところを額縁枠にしましたので結果的に手順前後が発生し、かなり隙間が開いてしまいました。


2001年2月15〜18日

ユーティリティ西壁

この家は出隅が3箇所あり、その一箇所がお風呂のトイレ入り口壁のコーナーにある。羽目板壁の出隅処理は初めての経験だ。まず細い合板をコーナーからはみ出した形で取り付ける。それに当たるように一方の壁を貼ったあとで合板を取り除き、壁材で作った細引きを当てながら45度の釘打ちで取り付ける。細引き(この場合は9o角)の丁度対角線を通して長めの釘を打つことがミソで、ガイドの穴をドリルで開けながら慎重に取り付けた。釘の頭は釘〆で細引きの中に押し込み補修材で隠した。コーナーの細引きを取り付けてしまえば反対側の羽目板は通常の壁突き当たりと同じなので難しくない。

作業時間はお風呂ドア枠の取り付け等が間に入っているので実質二日間くらいである。





2001年2月20〜27日

玄関・廊下

玄関・廊下の部分は材料を運び込むときの通り道になるのでいちばん最後に施工したかったのだが、ドア枠の準備が間に合わず、枠に関係なく施工できるところがここだけだったのでユーティリティに次いでここを貼った。

玄関から居間の入り口まで6m近くあり、入り口、出隅等の処理があったのでやはり時間がかかり8日間かかっている。

購入した檜節付き羽目板は長さが3000oものである。業者はあとから一部が2700oものになるといってきた。契約後の変更なのでルール違反だが受け入れた。実際に施工してみると2700oものの羽目板は巾が少し小さく、貼り次いでいくと段差が出たり、ドアの上部でうまくつながらないなどの問題がが出ることが分かった。教訓!こうゆうことは安易に受け入れてはならない。


2001年2月28〜3月5日、22日

居間

居間の南北方向の長さは4420oなのでつなぎが必要となる。入り隅のところを45度突き合わせにしているので誤差を隠すところがない。長い方を貼ったのち、つなぎの板を壁に当てて切断箇所をマーキングし当てはめると云う方法で貼り付けていく。切断はGFの工作台上においた押し切りを使うので一枚ずつGFと1Fを行ったり来たりしながらの作業となりものすごく時間がかかる。

ちょっと見にくいが同上の写真の左下に廻り縁部分を挿入した。廻り縁も手作りで檜葉材を3分のさじビットで削った。このためにベンチスタンドと4種類のビットを合計3万円で購入。檜葉材は17x105x4000の板材(1500円/一枚)を17x19角に製材し使ったが、一枚の檜葉板材から一部屋分の廻り縁が作ることができた。

居間の東壁は出窓カウンター施工後貼り付けたので実際の施工時間は7日間であった。


2001年3月6〜10日

DK

デジタル写真機は広角を持っていないので部屋を広域に撮したいときには苦労する。これは逆光を避けて部屋のベランダドア側から撮った写真である。

巾木も手作りした。左下の挿入写真が巾木の拡大写真である。使った材料は羽目板の端材である。壁貼りの時に出た実の部分の端材を組み合わせると2段巾木が出来る。これに坊主ビットと6oの直線ビットで飾りを着けた。

市販のとど松材の廻りブチと2段巾木を見積もると7万円近くなる。これらを作る工具(ルーターベンチスタンドと3分ビット4個)は3万円したが、工具は後々残るものなので手作りする方を選んだ。ベンチスタンドとルータービットはこれからもいろいろな使い道があり楽しめる。





2001年3月11〜14日

南寝室

南寝室の廻りブチを取り付けているところ。廻りブチはどうしても直接釘打ちで取り付けなければならない。隠し釘という方法もあるのだがスクリュー付きの釘に比べ圧着度が弱いので、壁貼り用の32oスクリュー釘を使った。

頭を釘〆で押し込み、開いた穴にタモ(白)の補修材を詰めて隠した。檜葉材はこれに最適で遠目には釘穴はほとんど分からない。











2001年3月27〜30日

書斎

昨年、札幌の建材展示会で購入した檜とパインの羽目板はそれぞれ300uと50uで、この家の天井と壁全部を貼るつもりでひろった量である。計算は図面上で正確に出したつもりだが、施工が進み在庫量がだんだん減っていくと足りるかどうか不安になってくる。

ということで、はじめのうちはけちけち使っていたが書斎の羽目板貼りが終わるとあと北寝室だけという段階になって、在庫はまだ30束(10枚一束になっており3.6u/束であるので100u分)近く残っている。こんなことならもっと吟味しながら貼ってくれば良かった。

ここまで出来上がってくるといろいろ試したくなる。北寝室が最後のチャンスなので、ここは全面羽目板貼りではなく、腰壁を縦縞の羽目板とし、その上はクロス貼りを挑戦してみることにした。クロス貼りは下地作りが肝心なので時間が掛かりそうである。ここは入居してからじっくりと施工するつもりである。



窓枠と納戸棚、押入棚

窓枠については当初羽目板を加工して窓飾りとする山小屋風の窓枠を考えていました。しかしながら、壁厚巾が120oを越えてしまうので手持ちの羽目板を使うとさね溝が出来てしまいます。その溝に埃が溜まりそうなのと、蝦夷松材を使った額縁枠の製作に慣れてきて、安くしかもかなりきれいに仕上がることが分かりましたので全部の窓枠を額縁窓枠で加工し取り付けました。

そろそろ引っ越しを考える時期に来ています。仮倉庫に入れてある荷物を搬入して必要になるのは収納場所です。この家の収納は納戸(三畳)と一間巾の押入が南、北寝室に一つづついています。納戸にはWBSがむき出しになっていますのでそれにあわせて棚を作りました。押入には枕棚と引き出し付きの中段棚の造作ものを建材展示会で直接購入して置いたものを取り付けました。

さて、これから引っ越しの算段です。

2001年4月21日〜23日

窓額縁枠

購入した蝦夷松材は30x210x3650である。窓枠に必要な巾は165oなので作業台に取り付けた電動鋸で製材する。納入されてくる素材は一面だけにプレーナーを掛けてもらっているのでそれを表面にして、4分のひょうたんビットで角を飾り堀をする。

ルーターの操作説明書では回転する刃が素材に上から当たるような方向で使うこと、とあるが実際に使ってみるとこの方法はきれいに削れるかもしれないがかなり危険である。(相当の力で押さえていないと回転刃が素材の上を車のように走り出してしまう)これに対して回転刃が下から当たるようにすると木を跳ね上げる形となり割れが入ることがあるが、少しずつ削れば大きく割れることもなく、なんと言っても安全である。4分のひょうたんビットの場合、3回に分けて削った。最後はコロに当たる深さで刃を上から当たる方向に最後の削り通し表面をなめらかにする。なんと言ってもキーンという音を頼りに途中で止めることなく一定速度で削るのが大事である。

素材を枠の長さ-3oで切断し、各コーナー部分を押し切りで45度カット、サンドを掛けた後組立、取り付けをする。取付は糊付け、釘打ち等を試したが、50oのフロアー釘をコーナー部分に釘〆で打ち込み補修材で塞ぐと釘あとはほとんど分からない。あとはクリアーニスで塗装し完成である。

2001年4月7日〜12日

納戸棚

WBSは下地合板に挟まれ、さらに羽目板を貼られるのでそのものを見ることが出来ない。新しい工法であることを見えるように納戸内は下地合板、羽目板を貼っていない。

そこで荷物収容棚を作るにあたりこれを基準とした。すなわち455o巾で骨組みを作り、WBSの横木と棚面が段差を持たないように根太と棚板を置けるようにした。結果、棚の奥行きがWBSの分(100o)有効に使えることになる。
















2001年4月17日〜21日

押入の枕棚と中段棚

これも昨年の札幌での建材展示会で気に入り展示現品と新品の2セットを73,000円(消費税込みでは76,650円)で購入して置いたものである。桐製の枕棚と中段棚に同じく桐製の引き出しが4個付いたものでかなり気に入って購入したものだが、今考えるとちょっと高かったようだ。

しかも取り付けてから分かったことだがバイホールドドアと引き出しの相性が悪く、両サイドの引き出しは全開出来ない。本来は押入棚としての機能があればいいので引き出しはエクストラなのだが...

桐にこだわって押入壁も同質の材料を探したところ、銘木合板で10,000円/一枚もするものが見つかった。押入内を全部それで内貼りすると一つの押入に10万円くらい掛かることになる。あきらめてDIYで購入した水を浸けて貼るタイプの壁紙で処理した。二つの押入とワードローブ裏を30m巻き一本(16,485)で足りた。









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