建築現場


建築現場 2001年2月1日(DKフローリング貼り完了)

 


屋内への水道配管が終わりましたので水回り設備の取り付けに入りました。システムキッチンは昨年末で設置を完了していますが、トイレとユーティリティに配置する設備は床と壁を貼ってから据え付けなければなりません。そのためには床下の水道配管が完了していなければならず業者の都合がつくのを待っていたのですが、ようやっと昨年12月に出来ました。ということでトイレと、ユーティリティの床、壁のうち設備取り付けに必要な部分を施工し、1Fトイレ便器、洗面台および多目的手洗いを取り付けました。さらに、GFにもトイレを作りました。昨年、暖房空調設備を構成するときに排気リターン経路がGFトイレに関係していましたので2-4材で骨格だけは作っておいたのですが、そこに壁と天井を張り便器を据え付けました。これらの作業は正月の三日から14日まで12日間かかりました。

同上の設備の水道管最終接続はやはり指定業者でなければ出来ません。松田設備に水回り設備の据え付けが完了したことを連絡したところ寒い日が続いたため水道の凍結事故が多発し大忙しとのことで、待つこと2週間ようやっと1月末に来て、その日のうちに接続と検査が完了し水、温水が使えるようになりました。

これからの作業は業者に関係なく進められます。まずは床のフローリング貼りです。今までは玄関廊下とトイレおよびユーティリティなど必要なところだけを貼っていたのですが、まだ納戸とDK、居間と寝室が二つが残っています。それぞれ8畳から10畳のスペースですので貼りでがあります。1月15日〜2月1日までの18日間かかりました。

フローリング貼りが終わりドア枠とドアの取り付けです。ドア枠は4方枠を採用したのですがうっかりして一部のフローリングを下枠溝無しで貼ってしまい、床板を削るという手戻りが発生しましたが何とかドアの取付を完了しました。採用したドア枠とドアはジュウケンのジュピーノというタイプです。家の内部は節付き羽目板貼りですので山小屋風です。北欧からの輸入物で節付きパイン材を使ったドアもあったのですが、これらはどうしても乾燥してくると狂いが出てきて調整が難しいとのことですので既製品のなかで部屋の雰囲気に合うものを探した結果、ラジアータパインの無垢材を使用したジュピーノのナチュラルタイプに行き着きました。ドア枠は調整金具が取り付けられており、六角ドライバーで取付位置を微調整出来るのもこれを採用した理由の一つです。




トイレ&UT設備


トイレ手洗いと洗面台は昨年札幌での住宅展示会に行ったときに展示品が気に入り、その場で現品を購入しました。衝動買いです。洗面台は基本計画サイズでしたが、トイレ手洗いは予定スペースに入りません。やむなく、トイレ壁の一部を拡張し、何とか納めることが出来ました。両者あわせて税別15万円でした。トイレ便器セットはINAXのプロガードG仕様を1F用に、C仕様をGFにそれぞれ税込み152,397円、102,690円〆て255.087円で購入しました。洗濯機の隣に多目的手洗いも追加しました。壁付け水道栓の下に陶器製手洗いを壁に引っ掛けるように配置する簡単なもので価格は1.5万円でしたが、これは当初予定していなかったのでもう水道管の壁内埋め込みが出来ません。その部分だけ壁を50oばかり出っ張らせて水道管を埋め込みました。自分で作っているのですから自由に出来るのは良いのですが、手戻りが多く時間がかかります。

お風呂、トイレ、洗面台、洗濯機などはユーティリティにまとめており、ここはいわばサニタリーゾーンです。清潔感を出すために出来るだけ白色系でまとめることにし、壁はパイン羽目板を使いました。



2000年1月3〜7日

トイレ手洗い

トイレ手洗いは巾200、長さ1650の人工大理石製である。当初のトイレ空間は内寸で800x1500を予定していたので入らない。長尺壁の向こう側は南寝室の押入になるので、WBSを3段取り払い,150o拡張し納めた。

トイレの施工期間がだいぶかかっているが、これはもっぱら壁貼りに要した時間である。通常、羽目板貼りのコーナー部分(入り隅)は直角に切った羽目板をつき合わせておき、当て木で誤差を隠す処理がしてある。ものを配置するときに当て木部分が邪魔して溝を作り、ものを落としたときに取れなくなってしまうことがよくある。これをなくすため入り隅部分の羽目板を45゜でカットしつき合わせることで当て木を無くした。

少しでも長さに誤差があると突き合いに溝が出来てしまうのでカットは0.5o以下の精度で施工した。このため一日に数段しか進まず、3日から6日までの四日間を要した。トイレ手洗いの施工は配置して、ねじ留めするだけなので数時間の仕事だ。

拡張した壁下に小型のダウンライトを配置した。なかなかいい雰囲気を出している。





2001年1月7日

便器

ついで便器の配置である。上の写真は便器の据え付けが完了したところである。本来はこの前の過程を写真に収めておくべきなのだが、つい作業に夢中になり気が付いたら取付が終わっていた。写真撮影はGFのトイレ取付の時に機会があるので写真のために作業を戻すことは止めた。(GFトイレの施工時も写真のことを忘れて完成してしまったので、残念ながら便器の下側の写真は無い)

言葉で説明すると、便器の下には塩ビ管(100φ)が床下のスラブを突き破って延びている。その便管を床上40oのところで水平にカットし、塩ビ製の便管接続器具を糊付けする。さらに、2本の木ネジで床に固定するのだが、このネジが2段ネジになっており便器を固定するためにも使われる。接続器具の前面にプラスチック製の板を、これも木ねじで床に固定する。陶器製の便器を上からかぶせるように置き2段ネジをナットで固定して上から化粧キャップをかぶせる。便器の前方下部でプラスチックの板に対して水平に木ねじを固定すればセット完了である。便管との気密が気になるところだが、便管接続器具の便器との接続部分は漏斗状のゴムで出来ており、便器からの排出口がはまりこんで密封されるようになっている。




2001年1月7日

1Fトイレ

ロータンクと温水洗浄便座の取付はいずれもプラスチック製のネジが付属しており、手回しで固定することで組立が完了する。
























2001年1月8〜9日

ユーティリティ壁貼り

羽目板は下地の構造用合板に糊と釘で貼り付けていくのだが、パインの羽目板はくぎが打てるさねの部分が少ないので上から45度の角度で打つ。木が柔らかいので細い#18、25oのステンレス釘を使っているが、すぐに割れてしまう。割れないようにいちいちドリルでガイド口を開けながらの釘打ちなのでものすごく時間がかかる。

一番上の2枚くらいになると、インパクトドリルも釘の頭を押し込むための釘〆も入らなくなる。なんとか浮き上がらないように固定しているところ。







2001年1月10日

多目的手洗いと洗濯機

洗濯するときに特に汚れたものを浸けておくとか、ちょっとした手洗いのために多目的手洗いを置いた。何の説明書もなく本体と金具、取り付けネジが届いた。ちょっと悩んだが、壁に金具を取り付け、それに陶器製手洗いを引っ掛けるという簡単な取り付け方法であった。

洗濯機用の蛇口は壁を作る際に埋め込んで置いたのだが、多目的手洗いは計画していなかったので、その部分の壁を50o出っ張らせて中に納めた。出っ張りの上部には洗剤などを置くための棚板をのせる予定である。







2001年1月10日

洗面台

展示会で気に入り衝動買いしたもの。巾は1200oなので結構大きいが収納スペースがほとんどない。洗濯用の多目的手洗いとの間にスペースがあるので、後でカウンターと引き出しを自作し、収納スペースを確保する予定。













2001年1月11日

GFトイレの骨組み

GFは2250高のコンクリート打ちっ放しである。天井はスタイロフォームが貼り付いており、1Fトイレの便管と水道管が下りてきているのでそれらを隠すために奥にも薄い壁を作った。

この部分の骨格もWBSで作ることを予定し、いくつかのWBSユニットを確保してあるが、この骨組みは2-4材で組んでみた。







2001年1月11〜14日

GFトイレ

内装は残り物の合板を下地材としてパインの羽目板張りである。遮音シートは残りが無かったので910x10m巻き一本/3,900円を購入した。ドア枠とドアも自作する予定なのでまだない。











2001年1月14日

GFトイレの取り付け完了

作業に入るとつい夢中になってしまい、出来上がるまでは一段落とならず、なかなか過程の写真が撮れない。完成した後では建築の記録になっていないがご容赦願いたい。便器、ロータンク、および便座の取付は1Fのそれとほとんど変わらなかったが、水道管の接続に壁出しタイプと床立ち上がりタイプがあること、床固定のボルトがコンクリート床の場合にはAYボルトと称するアンカーボルトタイプが必要である。

発注する際、水道管接続方法の違い(1Fトイレは床立ち上がり、GFのそれはご覧の通り壁出し)を指定していなかったが幸いそれぞれ一個ずつ納入されていたので問題なかった。しかしながら、AYボルトについては追加発注になり1500円取られた。


床フローリング貼り

すでに玄関・廊下とユーティリティ、トイレおよび書斎の床貼りは終わっていますが、広いところはまだです。設備関係が一段落しましたので寝室、居間、DKおよび納戸の床貼りを始めました。初めての作業ではないので特に難しいところはないのですがかなりの面積を貼らなければならないので大変です。1月15日〜2月2日まで19日間もかかりました。



2001年1月15日〜2月1日

北寝室

酢酸系の糊(CX55という速乾性の業務用木工用ボンドを使用した)とフロアー釘(38oを20p間隔で)併用で貼り付けていく。樺のフローリングは15o厚でフロアー釘をそのまま打ち込むと必ず割れてしまうのでドリルで穴をあけるのだが、1.8oのドリルは下地を固定しているコースレッドに当たるとすぐに折れてしまう。10本以上折ってしまい、2本セット480円を買いに走ることが何回もあった。

下地合板の下に30oのパーチクルボードがあるのだが、これが固いので気を抜くと2oほどの太さのあるフロアー釘でも曲がってしまう。さねの組み合わせに隙間が出来るとその誤差をずーっと引きずることになる。たかが釘打ちなのだが、以外に体力と根気がいる作業である。

2001年1月15日〜2月1日

ファイヤープレイス廻りのフローリング

レンガとフローリングが接するところにはレンガ側にさね溝を掘っておいた。当初、12oのフローリングを使うつもりだったので実の溝巾が狭かったり、工作精度上の問題からそのままでは納まらないところが出たが、フローリング側を削りながら貼り付けた。

写真では見えにくいがファイヤープレイスの縁に配置したレンガはストーブの置かれているところより一段高いので薪のくずや灰がフローリング床に広がることは無い。





2001年1月15日〜2月1日

居間

10畳(16.5u)のスペースが貼りあがったところ。このスペースを貼るのにみゆきを手伝わせても三日間かかった。














ドア枠とドアの取り付け

ドアは家の骨組みの開口部の大きさにかかわるのでかなり早い時期に決める必要があります。この家ではWBSの基本単位である810o(910-100)が最大の開口巾となります。高さはコンクリートスラブからWBS 6段目下部までの2275oの中に床下、床およびドア枠を納める必要がありますので採用するドアを決めてから床下の高さを決定しています。前に紹介したジュウケンのジュピーノのラフ開口は2143x796oですので床面の高さをスラブから132oとしなければなりませんでした。床下の高さがあまり取れなかったことはお風呂の決定にも影響し、ようやっと低床タイプを探し当てたのですがそれでも196oの床下が必要で、お風呂の入り口とフロアーレベルに64o(実際にはフローリングに15o厚を使ったため61o)の段差が出来てしまいました。

ケーシング付きドア枠が使えれば壁に羽目板を貼った場合の突き当たり誤差を隠すことが出来るのですが既製品のケーシングは真っ直ぐな壁を挟み込むようなタイプしかありません。実際のドアはだいたいが部屋の角に位置し一方が廊下などで出隅を形成することが多いのですが、一方の壁は挟み込むことが出来てもその対向はドア枠に直角に羽目板がぶつかりますので挟み込むことが出来ません。したがって、ケーシングタイプのドア枠を使用するためには部屋角から10センチ程度ずらした位置にドアを配置する必要があります。WBSの配置はもう出来上がっていますので、ドアの巾を狭くするしかありませんが、メートル規格が出現している今日、810巾でも狭いのにこれ以上ドア巾を狭めることは出来ません。ということでWBSにはケーシングドア枠は使えないことが分かりました。

ジュウケンではケーシングタイプの他に固定枠というタイプのドア枠を発売しています。これは150x30の額縁枠という簡単なものです。ここで小生は考えました。この枠を加工し羽目板が突き当たる部分を掘って差し込めば事実上のケーシング処理がなされたことになります。ということで固定枠のマグネット付き四方タイプを採用しました。ガラス付きドア3個、普通ドア5個、トイレドア1個、それに押入に一間巾バイホールドドア二組、〆て70万円の買い物でした。


2001年2月5〜13日

ドア枠加工

ドア枠に羽目板を差し込むための溝を掘っているところ。最近の溝切りは電動鋸に特別な刃を取り付けて加工するのだが、その電動鋸も特別で3万円以上する。ドア枠の溝切りのためだけの投資としてはもったいないので溝切りカンナを1万円で作ってもらった。作業台においてある奥の溝切りカンナが特注品、手前のは昔DYIで買っておいた3ミリの溝切りカンナである。後者は溝切り位置をスクリューで調整するとともに、溝の側面に垂直に切り込みを入れる刃も付いているが、前者は12.5ミリ巾の刃と可動固定可能な当て木が付いている簡単なものである。

ケーシング溝は外側から4oのところから始まるので、まずは3oの溝を掘り、そこをガイドとして羽目板分の溝を掘った。2度手間だが加工精度を考えるとやむ得ない。




2001年2月5〜13日

ドア枠の組立

ドア枠の角は45度カットされており組立ガイドとなるタボを打ち込んでコースレッドスクリューで留めればよいのだが、添付しているコースレッドは上枠から縦枠に対してのみ2本ずつである。枠そのものは壁柱に固定されるので強度的には問題ないが45度カットされた額縁に微妙なずれが生じてしまう。

そこで縦枠側からも65oのコースレッドを2本ずつ打ち込み、上枠のコースレッドと交互に締め付けながら位置を微調整するとうまくいった。










2001年2月5〜13日

ドア枠の取り付け

ドア枠には上枠中央に一個、縦枠にそれぞれ三個ずつの調整金具が付いている。付属している六角棒を差し込みドライバーで回すと台状の金具が前後し躯体との間の隙間を微調整することが出来る。全部の調整金具を調整し位置が決まったら調整金具の真ん中を通して躯体にねじ留め固定するものである。

小生が探した範囲ではこの調整金具はジュウケンのドア製品のみの機能で、自然な無垢材にこだわったことと、この調整金具付きと云う調整の容易さに着目してジュウケンのドアを採用した。

調整金具は便利なものだがそれでも使いこなすにはノウハウがいる。縦枠を片方ずつ調整していくとその影響が反対側に出てしまい、調整が終わったと思ってドアをはめるととんでもない誤差が出てしまう。ある程度要領が分かるまで一日くらい悩ませられた。



2001年2月5〜13日

居間から廊下とDKへのドア枠取り付け

ドア枠が直角に接するところの処理が大変難しい。それぞれの壁には12o厚の羽目板が納まるのだがドア位置を正確に調整しないと変な隙間が開いてしまう。CADで正確な図面を描き、かつ壁の躯体誤差を考慮しながら何とか取り付けた。









2001年2月5〜13日

居間のドア取り付け完了

右側がDK、左側が玄関・廊下へ通ずるドアである。マグネット付き4方枠を採用しているのでドアが閉まると下枠にはめ込んであるマグネットが浮き上がりとドアの下部に貼り付けたマグネットに密着して空気を遮断するように出来ている。

ドアの取り着けも”つり込み”と称しドアの蝶番にドア金具を差し込むだけである。戸当たりとの隙間は蝶番に調整機能があり六角ドライバーで調整するのだが、これも要領が分かるまで一日かかった。




2001年2月5〜13日

南寝室の入り口ドアと押入ドア

左側が入り口ドア、右側がバイホールドドアである。後者はウォークインクローゼットなどに使用するものだが、あえて押入に採用した。一間巾バイホールドドアセットで10万円もした。











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