建築現場


建築現場 2000年11月2日(玄関・廊下フローリング貼り完了)

 

今月は細々としたこといろいろとやりました。ざっと洗い出してみると次の通りです。10月10〜12日電気配電系統のテスト。13日食卓排煙パイプへのアクセスルート作成。14日屋根裏への開口部の補強&蓋。15日押入天井を閉じる。16日食卓排煙パイプの断熱処理。17日GF電源ケーブルの処理。19日ブローイング。20日電源ケーブルのスパーハウス引き込み。21日GF階のCD管通線。22日ブロックタイル貼り下準備。23日北電申請。24日北電引き込みルートの変更。25日電源ケーブルの接続工事。26日新しい電源ケーブルルートによる電源系統チェック。27〜29日ブロックタイル貼り。29日上がり框の製作。30日上がり框取り付け。31日〜11月2日玄関廊下のフローリング貼り。11月3〜4日トイレ、洗面台排水ルートの作成。5、6日入り口階段組立。6〜8日書斎フローリング貼り。9日空調設備枠製作。10日チャンバー製作、換気装置取り付け。11日暖房用ボイラー設置準備。12日食卓排煙装置用ダクト、レンジフードダクトの穴開けパイプ取り付け、レンガタイル目地入れ。やはり仕事がこんでくると他のことに目が届かなくなります。駒ヶ岳通信用の写真も作業中はなかなか取れず、まとめる段階になって出来たところを撮りながらホームページを作っています。ということで駒ヶ岳通信(12)号はだいぶ遅れてしまいました。

天井裏の断熱はグラスウールのブローイング300oを予定しています。ブローイングが入いってしまうとよっぽどのことが無い限り天井裏へあがることは出来ませんので配電系統に電気器具をすべて取り付けて動作テストを行いました。さらに食卓排煙設備は将来照明器具を取り替えるときに排煙パイプの上部からつり下げる必要がありますので、そこの部分の天井裏にだけはブローイングでなくグラスウール断熱材を敷き詰め、その上に水平梯子を組み立てて食卓排煙パイプまでは点検口から入っていけるようにしました。さらに点検口に断熱蓋を取り付けました。これらの工作に10月10日〜16日までかかり、すべての準備が整ったところで10月19日ブローイングが施工されました。これで一応床下(スラブ下に50oのスタイロフォーム)、壁(外貼り断熱(スタイロフォーム30o)と"WBS内に100oのグラスウール)および今回の天井裏がグラスウールブローイング300oで家全体がすっぽり包まれることになります。

本宅は北電の給電点から80mも奥になりますので電圧降下を考え38スケアの直埋ケーブルをメイン電源ケーブルとしてGF階に引き込んであります。38スケアのケーブルは芯線がかなり太くなり、これを接続するためには油圧圧着工具が必要です。さらに、この工事での電源取り込み点からのルート変更には高所作業が必要なためこの工事は電気屋さんに頼みました。10月23日に北電へ工事申請を行い、24日、25日に埋設ケーブルの接続工事が行われました。1Fへの分電盤以降の配線工事は終了していますので、これで1F階では各コンセントで自在に電気が取れるようになりました。計画では一番始めに電源の接続をし、工事用電源として使う予定だったのですがちょっとしたミスでケーブルに傷をつけてしまい、その対処のため今までかかってしまいました。この間工事用電源は山小屋からリールケーブルをつないで使っていましたので電圧降下が甚だしくコンプレッサーが動作しなくなることもあり苦労しました。

10月27日〜29日でシンク回りの壁面にブロックタイルを貼り付けました。構造用合板へ接着剤で直接貼ります。それが十分に乾いてから目地を入れて出来上がりです。ブロックタイルの接着剤が乾く間にフローリング材が搬入されましたので、貼り始めました。まずは玄関框を加工し、一枚づつ接着剤と釘併用で貼り付けていくのですが結構時間がかかりました。上の写真は玄関と続く廊下が貼りあがったところですが10月29、30日で框の加工取り付け、31日〜11月2日の三日間で玄関廊下のフローリング貼りが終わりました。その後書斎のフローリング貼りを終わったところで外回りの工事をしていましたのでフローリング貼りは進んでいません。

駒ヶ岳に3回雪が降ると里に根雪が降るとのことです。今年はもう3回くらいは降っていますので何時根雪が始まってもおかしくない時期ですが、外回りにほとんど手が付けられていません。ということで内装工事を一時中断して外回りの工事をしました。まずは入り口階段の製作です。11月5、6日近所の人が拾ってきてくれた枕木をチェンソーで切断し五段の階段を作りました。最上部は玄関階段の踊り場と同じレベルでグレーチングを使い、雪落としが出来るようにしてあります。ついで、浄化槽の埋め込み、下水配管工事を終了していますがこれは次号に回します。





ブローイング


ブローイング業者はストーブを卸してくれた八雲の大阪木材の紹介でリフォームという業者に決まりました。ブローイング施工までに屋根裏での作業をすべて終了していなければなりません。電気系統も人感センサー、スイッチ、コンセント類を含めてすべての器具を取り付け系統別にブレーカーから工事用電源を供給しテストし問題なく機能することを確認しました。さらに天井の気密補修をしました。食卓排煙パイプの断熱は特に入念に行いました。この一郭は両側をWBS梁に挟まれた構造ですので、この部分だけはグラスウール24K100oを3層に重ねその上に根太を組み合板を敷いてパイプのところまでアクセス出来るようにしています。

ブローイングは300o厚にグラスウールを吹き付けていきます。本当に雪のようなグラスウールが天井裏の中に積もっている感じです。

2000年10月10〜17日

屋根裏の補修

天井の羽目板を貼るときにつなぎ目が根太に来るように配慮しながら貼っていったのだが、いくつかは天井下地のベニヤだけのところに来てしまった。釘は出来るだけ斜めに打ってはいるがそれでも気密シートを突き破ってしまったのでプチブルテープで気密補修した。

天井埋め込み照明器具にはSGとSBタイプがあり、前者はブローイングに耐えられない。施工説明書ではグラスウールで包んでからブローイングすることとある。すなわちグラスウール材では隙間が出来るため放熱出来ると言うことらしい。しかしながら、これは気密ということに反する。SBタイプはブローイングに耐えられるとなっており、器具の気密も配慮されているが口径が150oと大きくなってしまう。同上の写真はSGタイプのウォールウォッシャー埋め込み器具を木枠とスレート板で囲み気密と可燃防止を図った。




2000年10月18日

食卓排煙パイプの断熱

駒ヶ岳通信(10)でパイプむき出しの写真を挿入したが断熱材を貼った状態が上の写真だ。一番奥にスタイロフォームがちょっと出っ張ったところに排煙パイプが納まったいる。

湿度の高い空気が温度差のあるところに接触すると結露が発生する。食卓排煙パイプの中には湯気が通り、天井の断熱材の上の屋根裏は外気温と同じになるのでこの条件が成り立ってしまう。食事中にパイプからぽたぽた水が滴り落ちてきては、せっかくの機能も台無しなので入念に断熱工事をした。

50oのスタイロフォームでコの字型の筒を作り、パイプを囲んだ後スタイロフォームの筒の中に発泡ウレタンを充填した。パイプを固定しているWBS梁も熱架橋を構成する可能性があるのでその回りをスタイロフォームで囲うとともにWBS梁の内部にも発泡ウレタンを充填し、裏側はブローイングで梁全体が隠れるように施工してもらった。

2000年10月19日

ブローイング

ブローイングはブローイングの設備を持った移動車から長いフレキパイプでグラスウールを吹き出し、天井裏全体に降らせる感じである。あまり柔らくふわふわなので実体がない感じだ。

人が踏みつけようものならぺしゃんこになってしまい、断熱効果の失われてしまうだろう。ブローイングのあとでは屋根裏に入っていけない所以である。














メインケーブルルート工事


38スケアの直埋ケーブルは昨年本宅のコンクリート工事の時にGFへの引き込みとともに早めにつなぐことが出来れば工事用電源にも使えると考え、現在住んでいる山小屋への北電からの給電点近くまでケーブルを流しておきました。そのころはもう根雪が始まっており取り敢えず車両が通りそうなところだけ埋め込み、それ以外は地表にむき出しで流し放しにしておきました。これが失敗のもとで、昨年の冬期間ユンボで雪かきをしたときにケーブルの存在をうっかり忘れてしまいユンボのブレードでケーブルの表面被覆の傷を付けてしまいました。このまま埋設すると絶縁低下が起こりそなのでよけいな処理が必要になりました。たまたま傷を付けた箇所が引っ越し荷物を入れてある倉庫(スーパーハウスといいます)際でしたのでここに引き込み中継することにしました。スーパーハウスにはこれまで電気が入っていなかったのでついでに接続し、電灯が点くようになりました。まあ、怪我の功名です。

電気屋には当初から、自分は電気工事士の資格者で自営工事としたいのだが特殊工具の必要なところの工事だけをしてもらいたいということで見積もりを取ったところ、北電への工事申請だのなんだかんだと13万円もの見積もりがきました。材料は使い古しのDVケーブル少々、プラスチックの箱とブレーカー2個ですのでそんなにかかるはずはありません。何かおかしいというと施工責任があると言います。仕事に責任が伴うのは当たり前です。要するに宅内配線はよほどうまみのある工事で、それ以外ではお金にならないのでやりたくない、というのが本音のようです。かといって特殊工具(太い線を接続するための油圧圧着工具)が無いことにはどうしようもありませんので、買い手が頼み込み、結局、小生も手伝うからという条件で5万円でやってもらうことになりました。勿論、北電への工事申請は自分でやりましたが必要書類に記入することと配線図を添付するだけでものの10分くらいでできました。

2000年10月25日

電源ケーブル接続

山小屋での負荷はたいしたものでは無いので引き込みケーブルは2.6oだったが短い区間でも電圧降下が心配なので14スケアに換えてもらった。14スケアケーブルは積算電力計に接続できる最大のケーブル径である。積算電力計の後に分電盤で山小屋と本宅とさらにもう一経路予備のブレーカー分岐をした。開いている箱が新たに設けた分電盤で地中に入り込んでいるのが38スケアのケーブルである。






2000年10月25日

スーパーハウスの中継接続点

38スケアの直埋ケーブルは直径40oあり、外側のビニール被覆の下に鉄製のスパイラル外装が入っており、その中に黒、白、赤の3本の芯線が入っている。

上の写真で下側から箱に入っていくケーブルに段差があるのは外装部分を剥いで芯線だけにしたところである。実際の結線は3線をそれぞれ圧着端子で接続し、ビニールテープで絶縁するだけである。38スケアの線は太いので曲げるのにはかなりの力がいるが圧着工具さえあればそれほど難しい作業ではない。上部にはブレーカーを通してスーパーハウス内に配線した。



2000年10月25日

本宅での電源線接続

分電盤のELBには38スケアカーブルは太すぎて接続できないので一度中継ボックスで14スケアに換えた後、接続した。













ブロックタイル貼り


シンク回りの壁面はメーカー製品の掃除が容易なパネルボードも考えたのですが、あまりにも合理的で味がないし、シンクの水切りを台状にしておくと一時的に鍋などを置けるので便利ですが、既製品ではこのような形状に組み上げる自由度がありません。

以前からオールドファッションのレンガ壁に興味がありましたのでブロックタイルを貼り、雰囲気を出すことにしました。使用したブロックタイルはジョーブロック(カネ錠製陶株式会社)という製品です。上薬がかかっていますのでそれほど汚れがしみ込まないし、いざというときには水洗いができます。色は濃いレンガ色から灰色まで選べるのですがシンク天板の色に合わせて灰色としました。ブロックレンガ一枚148円、340枚と接着剤、目地材、レンガブロックを切断するハンドディスク用カッター合計6万円かかりました。



2000年10月27〜29日

レンガブロックの貼り付け

レンガブロックは64x203で厚さは10〜15oである。一般に接着効果は圧着するほど高まるのでこの場合も押さえが必要かとおもったが専用の接着剤を3o厚位に広げくし目を入れた後でレンガブロックを強く押しつけると簡単には取れないくらいに密着した。

接着剤が固まっていないうちはダレと称して全体が下がってしまう。これを防止するため9oの構造用合板で小片をたくさん作っておき一段毎に目地巾に詰めながら積んでいくとうまくいき、小片は翌日くらいに取り去った。

2000年10月27〜29日

貼り付け完了

出隅がないのすべて平板を購入し、巾調節はダイヤモンドカッターで切断した。ダイヤモンドカッターは6,000円で材料代の一割近くもかかった。









2000年11月12〜13日

ブロックタイル貼り完成

接着剤が乾く時間は一週間以上必要と言うことだったので十分な時間をおいて目地を入れた。目地はこれも専用の目地材を使った。モルタル目地の場合はゆるめに作っておき、押し出し袋から抽出しながら目地に入れていく手法があるが、この目地材は1kgに対して215tの水で良く捏ねろとある。この分量だと押し出し袋から抽出するのは無理だが鏝から比較的容易に目地に詰めることが出来た。最後にはみ出した目地をある程度乾いたところで掻き落とし完成である。

掻き落としはもっぱらみゆきの作業だ。



フローリング貼り


いろいろと見て回ったのですがなかなか気に入ったフローリング材が見つかりません。大手の建材メーカーはほとんど同じようなオーク調のフローリング材なのでこれらははじめから対象外です。実は、今住んでいる山小屋に使っているフローリングが樺の白木でしてこれがなかなかいい感じです。これを作った建設会社は七飯町の順工務店といいますが、ちょっとした経緯から直接聞きにくい状況にありました。以前、浦安で山小屋の建築の打ち合わせをしたときに建材屋が同席したことを思い出し、名刺を探し出して当たってみたところ、ありました。無垢材ですので安くはないのですが奮発して、カバ15ox75o巾の乱尺無垢材を30坪分、フローリング釘と一緒に50万円で入手しました。

部屋毎に別々に貼り始めるとフローリング材を途中でカットした接続部が出来てしまいます。一面にあたかも継ぎ目がないように貼るには...といろいろ考えた末、家の中心である玄関框を起点とすることにしました。トップページの写真は玄関と続く廊下を貼り終わったところです。一箇所を施工するとノウハウが分かるのですが、さねの向きから左奥から貼り始めないと継ぎ目ナシは無理だということが分かりました。ということは玄関と廊下の南側へ貼り進めるのは継ぎ目無く出来ますがそれよりの北の部屋は結局別々に貼らなければなりません。

取り敢えず玄関・廊下と書斎を貼ったところでブローイング準備など早めに手当しなければならないことが生じたためフローリング貼りは一時中断しています。

2000年10月30〜11月2日

玄関廊下のフローリング貼り

梱包をといてみると白木の中にかなりの赤っぽい心材がかなり含まれてる。柄あわせをしてからもう一度外し、一枚一枚隙間が出ないように慎重に貼っていく。

貼り方は速乾性の接着剤を裏側に点付けした後、さねを当てはめてから2.0oのドリルで20p間隔に釘穴を開け、釘〆で打ち込んでいく。

床下地には合板とパーチクルボードを使用しているが、パーチクルボードには釘もなかなか通らない。無理をすると表面に傷をつけてしまうのですごく時間がかかった。






2000年10月30〜11月2日

上がり框

起点とした上がり框は、壁用の羽目板を運んできた時の木枠を加工した。何の気なしに捨てていった枠を片づけたところ25x200x3000ものの檜材である。たぶん、羽目板にならないものとして枠材に使用したのだろうがもったいない話である。

カンナ掛けをしてみるとご覧の通り立派な上がり框に変身した。拾ったものだからただである。










2000年11月6〜8日

書斎

書斎の四畳半は赤いフローリング材だけを使って貼ってみた。写真の光調の関係で左の写真とあまり変わりないが実際はかなりの色違いである。

















入り口階段の製作


この家の玄関は1Fで前に紹介したコンクリート階段でGFに降りられるようにしてあります。外からの入り口は中段の踊り場に南側から風除室へ入り6段あがると1Fの玄関、踊り場から下がるとそのままGFへ降りられます。今まで忙しくて手をつけられなかったのですが、外階段は枕木で組み立てました。近所でワサビ農家をやっている佐々木さんがどこかから調達してきてくれたものです。チェンソーで切断し、組立ててかすがいで留めただけですが枕木自体が重いのでかなりがっしりと出来ました。費用は、枕木代はただ、雪落としにグレーチング(7,350円)と土台の束石(3,444円)、〆て10,794円でした。



2000年11月5〜6日

入り口外階段

5段の階段である。もう少し土盛りし上の写真で見えている束石は隠れるくらいのスロープとする予定である。

エンジンチェンソーもあるがこれは引っぱり出すのがやっかいである。燃料にはガソリンとチェンソーオイルの混合油を作り、潤滑油をとぎれないように注入してやらなければならない。また、一度動かすとかなり汚れてしまうので掃除がまた大変だ。ということで近くのDYI店で電動チェンソーの安売りがあったので一台6,000円で購入し、それで加工をはじめた。枕木はそもそもかなり堅い木である。横に切るくらいは何とかこなせたが、縦割りをしようとすると途端に故障してしまった。やむなくエンジンチェンソーを引っぱり出し何とか仕上げた。

こんなことならはじめからエンジンチェンソーですれば良かったのだが、何事も経験してみないと分からない。

2000年11月5〜6日

正面

枕木は2.1mの長さで14x20pある。それを半分にして階段の横幅としている。一段毎の巾は、いくつかの半分の枕木をさらに縦半分に切り10p巾を作り、20pの枕木と組み合わせて30pとし段差は20pである。












2000年11月5〜6日

雪落とし

外階段のトップは広めにとりグレーチングで雪落としが出来るようにしている。

今のところ手すりも何にもないが将来は鉄骨細工で製作する予定。











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