1999年 11月14日
初の全日本カレイ参加。一度は参加してみたかったイベントだけに胸躍る瞬間である。参加するには上位を目指したいということで、前年の同大会で40cmオーバーが連発した波松海岸での挑戦を決める。子供の頃からの釣友である高田氏とともに前日の午後、現地入り。さっそく下見へ向かうが、道がややこしくかなり迷う。そう、ここへ来るのは初めてなのだ。海況は波とうねりが入っており心配である。明日までに収まってくれればいいのだが・・・。大会当日午前4時、受付会場を先頭で出発する。ポイントへ向かう高速道路はカーチェイス状態。適度に早い車を先に行かせてあとを追いかける。こうすれば道に迷うことはないという算段だ。高速を降りて一般道へ。必死に前の車を追いかける。カーブで少し離され、曲がりきったところが交差点になっていた。あれ、先行車がいない。見失った。こうなると道が分からない。必死の思いで波松に着いたときには、めぼしい場所はすべて埋まっていた。波の駆け上がる場所しか空いていない。やむなくそこで竿だし。波は前日同様かなり高い。夜が明けると同時にフグの猛攻がはじまる。マムシはもちろん、ユムシ、イカまで1分ともたない。それでも今日は全日本カレイ。打ち返しをやめるわけにいかない。そうこうしているうちにもうひとつの難敵が現れた。サーファーである。オモリの届く範囲にまで入ってくるので危なっかしくて仕方がない。その時竿先がごつんと揺れ竿が倒れた。「ついに来たか」嬉嬉として竿のところへ飛んでいくと、水面にしぶきが上がっている。ん?なんとそこには体にひっかかった糸を外そうとしているボーダーの女性が。陸釣りで釣れずにここで釣れるかあ。結局カレイの顔を見ることなく、白砂の浜を後にしたのだった。