食・農・環境をめぐって 

◇温暖化ガス 2010年4%強増加 環境省資産90年比 議定書達成難しく

◇異常な「暑い春」 農作物に影響じわり 果樹や水稲苗 生育早まる

◇所得減り高齢化進む 03年度水産白書を発表

 02年の日本の漁業生産量は前年比4%減の588万トン、生産額は同3%減の1兆7188億円、自給率は前年と同じ53%。漁業経営体数は前年比4%減の13万6000体、うち主に家族労働による沿岸漁業経営体が12万9000体で95%。漁船が10トン未満の沿岸漁家の漁業所得は前年比4%減の287万円。漁業就業者数は前年比4%減の24万3000人。

◇WTOパネル 綿花補助金 米が敗訴 ブラジル提訴で 中間報告

 WTO加盟の先進国が国内農業への補助金の在り方ををめぐって是正を迫られる初のケース。ブラジルは2001〜02収穫年度に米国が国内の綿花農家に40億ドルの補助金を交付したため、ブラジル産綿花が価格競争で不利となり、6億ドルの損害を受けたとして03年にWTO提訴。最終報告は6月にも発表されるが、大統領選に向け綿花栽培業者らの支持取り付けを狙うブッシュ政権には打撃となりそう。

◇EU 6年ぶり遺伝子組み替え食品輸入へ

◇原発「後処理費」 発電済み分 利用者負担 総合 エネ調分科会小委 3兆円徴収の方向

◇高浜町長 関電の核燃料中間貯蔵施設誘致打診
 関電側は今のところ態度を明確にしていない。高浜町では関電が2007年に日本初のプルサーマル可動を計画している。

◇九州電力もプルサーマル実施決定 玄海原発「2010 年度までに」

◇国の原子力委 「核燃サイクル」見直し

 国の原子力委員会は、国策として進めてきた核燃料サイクル政策の見直し作業を始めた。プルトニウム利用の柱とされる高速増殖炉「もんじゅ」は95年のナトリウム漏れ事故で今も運転は停止中。プルトニウムの消費のメドは、現状では「プルサーマル」しか残っていない。青森県六ヶ所村の再処理工場でも水漏れトラブルで、操業は遅れるとみられている。一方、再処理工場操業が実現したとしても、操業から廃止までの再処理関連の総事業費を電気事業連合会が試算し、1月に18兆8000億円と公表。うち8兆円はどこが負担するのか決まっていない。再処理はコストに合わないという反原発派の主張が現実味を持ってきた。原子力委員会はこれまで使用済み燃料は全量再処理するとしてきたが、地中に埋める方法の費用を産出し、全量再処理した場合との費用を比較、検討する。原子力委員会は6月に策定会議を発足させ、来年夏ごろまでに改定案をまとめる。

◇米国産牛肉輸入 再開 夏めど結論 日米協議 作業 部会を設置

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