↓日本
◇EU「ガリレオ計画」に中国参加 米は独占崩壊警戒
 宇宙空間に30個の衛星を打ち上げ、自動車や船のナビゲーションをするEUの巨大プロジェクト「ガリレオ計画」の開発と投資に中国が参加することが、18日の双方の局長級協議で基本合意に達した。

◇IAEA通常総会行われる
 IAEA通常総会は最終日の19日、北朝鮮にNPT復帰を求める決議や、IAEAの査察能力強化を打ち出した決議を採択。「イラクへの査察官早期復帰要請」については、米英の反対で決議には至らなかったが、議長声明を発表した。アラブ連盟15ヵ国は、イスラエルを「中東で唯一、NPTに未加盟の国」と非難し、ただちにNPTに加盟しIAEAの核査察を受け入れるよう求める決議案を17日に提出していたが、米国などの抵抗で過半数の支持を得る見通しが立たず、最終日の19日、同決議案を取り下げ、採択は見送られた。しかし、議長が「来年総会の議題に再度上る」と述べ、注意を喚起した点で一定の成果をあげた。エジプトが提案した「中東地域を『非核宣言地域』とする決議案」は国名に触れない形で採択された。

◇韓国 盧武鉉大統領派、新党結成
 韓国与党、新千年民主党内の盧武鉉大統領支持派の国会議員37人は20日、野党ハンナラ党を離党した5人とともに院内交渉団体「国民参与統合新党」の登録を国会議長に提出した。年末をめどに新党を旗揚げする見通し。「統合新党」が与党色を鮮明にする中、盧武鉉韓国大統領は新千年民主党を29日に離党した。当面どこの党にも所属せず国政運営にあたる方針。

◇アフガン財務相 各国に追加支援要請 復興費、300億ドルに拡大
 アフガニスタン復興支援をめぐる専門家の緊急会合で21日、同国のザニ財務相は復興費用として、02年以降300億ドルを提示、各国に追加支援を要請。同国ではケシ栽培が年間20億ドルとGDPの半分に匹敵する規模に急増している。ガニ財務相は「麻薬マフィア国家になってしまう」と、窮状を訴えた。

◇露 先制攻撃を容認 核限定使用も検討 新ドクトリン公表
 ロシアのイワノフ国防相は2日、プーチン大統領も出席した全軍司令官会議で、今後10年間の軍事戦略の指針となる新軍事ドクトリンを公表した。ロシアと同盟国への脅威に対する先制攻撃を容認する内容。核兵器の限定的な使用の可能性についても言及。米国の先制攻撃論を意識したもの。


◇外務省 米太平洋艦隊偵察司令部の移転、三沢市に正式伝達 三沢基地が拠点に
 外務省は17日、米海軍太平洋艦隊(ハワイ)の哨戒偵察部隊司令部と、同司令部下にある第1哨戒偵察航空司令部(横浜市)を統合し、10月までに青森県三沢市の三沢基地に移転するという米軍の組織改編を同市に伝えた。

◇新防衛大綱 1年先送り イラク派遣を優先
 政府は、「防衛計画の大綱」について、当初予定していた年内の策定を1年先送りにする方針を固めた。イラクへの自衛隊派遣の作業を優先し、その成り行きを見極めた上で、今後の国際協力のあり方を新大綱に反映する必要があると判断したもの。防衛庁は、MD配備は、新大綱や中期防の中で位置付けを明確にした上で導入する意向であったが、新大綱の策定を待たずにMD配備を進める方針に転換。

◇テロ特措法2年延長衆院通過 P3C派遣にも含み
 テロ対策特別措置法を2年間延長する改正案が3日、衆院を通過した。政府・与党は10月10日の衆院解散までに成立を図る。石破防衛庁長官はP3C哨戒機の派遣を検討すべきだと指摘し、福田官房長官も今後の派遣に含みを持たせた。政府はこれまでP3Cの派遣については、P3Cの情報提供の方法次第で集団的自衛権の行使に抵触する可能性があるとして慎重姿勢を取ってきていた。「人道支援目的の派遣」と称して、アフガン領土への派遣も狙っている。インド洋での給油活動などほとんど必要性がなくなっているにもかかわらず、自衛隊の派遣の実績作りをさらに進めようとしている。

◇自衛隊施行令改正 自衛隊への有事協力義務 医療・建設・輸送に
 政府は3日の閣議で、有事の際に必要に応じて自衛隊が管理下における5分野の民間施設と、後方支援への従事を命じることができる13職種を規定した自衛隊法施行令の改正を決めた。自衛隊の管理下におけるのは、自動車整備工場、造船所、港湾施設、自動車・船舶・航空機への給油施設-など。後方支援従事を命じることができる職種は、災害援助法と同じ医師、建設業者、自動車運送事業者に加え、準看護師、臨床検査技師、診療放射線技師、航空運送事業者−など。また、都道府県知事に施設管理、土地・家屋使用、物資補完命令(罰則あり)、業務従事命令などを要請できる自衛官は、旅団長(将補)や地方総監、航空混成団司令、補給本部長(以上、将)などと規定した。

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