<<特集>>会社栄えて民滅ぶA--利潤とリストラを対比してみると・・・

  3で「会社栄えて民滅ぶ―上場企業、リストラ頼りでV字回復」を掲載したが、今号は〔そのA〕、企業の利益とリストラの具体的な対比を。

【トヨタ】
 ○2002年9月中間期の連結純利益(以下同)5537億9700万円、ランク1位。
 ●トヨタの職場の非人間的実態は以前に資料サービスで添付したレポートを参照してもらうとして、本社の職場もさりながら、悲惨なのはグループ・系列・下請け各社。30%のコストダウンを押しつけられ、文字通り窮迫。おかげでトヨタは2002年3月期で2600億円のコストダウンを実現。

【日産】 ○2877億500万円、ランク3位。 ●00〜02年度で35000人削減、コスト削減20%。

【東電】 ○1558億7800万円、ランク5位。 ●ここはリストラよりも損傷隠し。5首脳が引責総退陣。

【関西電】 ○1037億3000万円、ランク8位。 ●従業員の2割5000人削減。

【九州電】 ○842億4600万円、ランク11位。 ●希望退職400人募集。

【NTT】 ○331 億5600万円、ランク24位。
     ●NTT東が5月に45000人規模の合理化、秋に追加で5000人、西も6000人。

【日立】 ○617億円(営業利益)。 ●02年3月〜9月で5239人削減。

【東芝】 ○29億円(同)。 ●01年から2年間で17000人削減。

 〔付録@〕連合が早々と昨秋に春闘での統一ベア要求廃止を決定。以下続々とベア断念を表明。トヨタ労組、金属労協、造船重機労連、電機連合、NTT労組、JAM …etc.

 〔付録A〕労働組合の2002年6月末現在の推定組織率は前年比で0.5ポイント低い20.2%で、27年連続で前年を下回り、過去最低を更新。組合員数も前年より41万2000人(3.7%)減って1080万人で、減少幅も過去最大を更新。さもありなん、まことにムベなる哉…。

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