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パズーの自咬症治療記録
パズーは昨年お空に旅立った。
老衰だった、そう、しっかりと自分の寿命を生き抜いてくれた。
だからお空に旅立っても、ママ(私)は幸せだった。
パズーは、まだ元気だった5年前、突如自咬症になった。自分で自分を傷つけ、そして血だらけになってしまう。体が白っぽかったので、その真っ赤な鮮血はほんとに驚くほどだった。なんで??どうして????
だってさ、今まで人すら咬んだことないじゃない。指をかむなんて一度もないのに、どうして自分をかむの????
ママは考えた・・・・
そっか・・・・そのころ、オカメインコの今は亡きキキちゃんが病気療養中で、どうしても私の目がそっちに行っていたのだった。そっか・・・・・寂しいんだ。
そう思って、一生懸命抱っこした、しかし、なかなか治らない。
で、まずは出血多量を危惧して小鳥の病院に。
そこで、ゴム製のエリザベスカラーをつけてもらった。
区切り
“ママ〜〜〜〜いやだよ、これ!!”
パズーの叫びが聞こえた。ママは心を鬼にしてパズーをつれて帰った。
しばらく、涙が出そうになった。
でもね、つらいのはパズーだから。そう思って一生懸命介抱したのだ。
パズーは、一生懸命取ろうとしてゴムを引っ張る。
この専門病院でつけてもらうゴム製のカラーは、体を傷つけなくて最高だ。布だとめくれてしまって、結局また咬みだしてしまう。しかし、これはめくれにくいので咬むことができない。パズーとカラーとの戦いが始まった。
しばらくの間、戦うことに夢中になって咬むことを忘れている。
そして、だんだん首が伸びて来るのだ。そうすると、あるとき”すぽっと“抜けてしまう。それを加えて、”まいったか〜〜〜どうだ〜〜!!ってな顔をしているのだ。
そのまま、しばらく咬まない日が続くが、また数ヶ月すると血だらけ。
そんなことを一年以上続けた。
ママは何回取れても気長に構えた。取れた後、しばらく自分で自分を咬まない間は、できるだけカラーをしないままにした。しかし、あるとき、またやってしまう。
でもね、怒らないで、また病院でカラーをつけてもらいに行った。
ほんとに気長に、気長に構えたのだ。
あるとき、それは12月の寒い日、ママは仕事で大阪に出張しに行った。
直前、また血だらけになってるので、ゴム製のカラーをつけてもらいに病院に。
しかし、あまりに引っ張るので大丈夫かな??と心配に。
で、母親に看病を頼んでいった。
母は、出張中、毎日うちに通ってパズーを見てくれた。
あまりに引っ張ってかわいそうだと思ったらしく、フエルトや柔らかい生地を買って、それでカラーを作ってくれたりしていた。
でも、取り替えようとすると、嫌がったらしい。
で、出張二日目、母が見に行ったとき、パズーは私が帰ってこないのも辛かったらしくて思いっきりカラーを引っ張っていたという。
母は首を絞めそうなくらい引っ張って、目が飛び出しているのを見てびっくり!!
慌てて抱っこしたらしい。
パズーは、息荒く、抱っこすら嫌がったらしい。
”パズーちゃん、ママいないもんね、寂しいね。でもね、ママはお仕事。だから待たないといけないの。これ、ひっぱりすぎちゃって・・・・・いやなんだよね。ばぁばがとってあげるから、二度と体を咬まないって約束して。ママが心配してるから。“
母はそういうと、涙をぽろぽろ流したらしい。
母の涙はパズーの体にぽとぽと落ちたという。
パズーはそれをじっと見ていたと。そして、不思議そうな顔をして首を傾げたらしい。
その後、急におとなしく抱っこされていたという。
母は急いでカラーを取った。まだ血がついている体を拭き、そのまま何時間も抱っこ。
そして落ち着いたのを見て帰ったと。
出張三日目、朝早くから母は心配で見に来たらしい。
・・・・・・
“ばぁば〜〜〜かじってないよ〜〜〜”
そんな顔をしたパズーがそこにいた。体をかじっている様子はない。
母は思いっきりほめてパズーを抱っこした。
”ママがね、明日帰ってくるから、頼むからさ、ママが帰るまで元気にしてて“
そういってパズーを抱っこしたという。
四日目、私が夜遅く帰ると、書置きが。
“やよいちゃん、お帰りなさい。パズーが大変だったの。電話して”
私は慌てて電話。事の顛末を聞き、急いでパズーを抱っこ。
しかし、直感的に大丈夫だと思った。このまま様子を見よう・・・・
そして、パズーはそれ以来、まるで今まで自咬症だったなんてうそのように、まったくかじらなくなった。自分をかじっていたことをすっかり忘れてしまったようだ。
私は信じる、母の涙がパズーを治したと。
今は天国で楽しく飛び回っていることだろう。
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