神保町 昼食ニュース

2007年11月号

2007年11月3日記

針路は北北西

図をクリックすると大きい図が見られます。[プロアトラスSV3(クレオ)より引用]

  今月の「初訪問」は,神保町交差点の北西ブロックの四つ角の周辺の店ばかりの紹介となった。靖国通りの北1本目の道と,白山通りの西1本目の道の交差する角である。
 日ごろ,このように白山通りと靖国通りを座標軸にして考えているが,あらためて地図を見ると,白山通りは神保町交差点でかなり西に曲がっている。白山通りだけでなく,その東西の何本かの道はだいたいこれに平行になっているので,座標平面の北半分が北北西に傾いている。
 そのしわよせは道の方向の変わり目にきていて,上記の「靖国通りの北1本目の道」の周辺地域では,街が四角いブロックにならず,台形になっているところがたくさんある。

◆ 初 訪 問

  野らぼー(神保町店)の左隣の「(かん)」(神保町2-12)に入ってみた。串揚げの店で,6月開店だとのこと。白っぽい内外装で,カウンターが10席ほど,ほかに個室もあるらしい。
 ランチは「ミックス」\1000(エビ,イカ,カキフライ,鶏唐揚げから2品選択)と「ステーキ丼」\950 の2種。ステーキ丼を注文したところ,大きな白い皿で出てきた。量が少ないように見えたが,実は真ん中がかなり深くなっていて,肉もご飯もちゃんとした分量があった。水菜など野菜もたっぷりなのがありがたい。

 続いては,先月ちょっと名前を出した牛タンの店「Becoshnin(ベコ主任)」。上記「幹」のすぐそばの四つ角を越えた角で,靖国通りからは,いつも行列のできているラーメンの「二郎」の先にあたる。開店は8月だったらしい。4人のテーブルが5つと2人のテーブルが1つで,女性客が多い。相席はさせない方針らしく,1人だったのにたまたま空いた4人のテーブルに案内され,その後「満席です」といわれて帰る人も何組かいて,少々落ち着かなかった。
 ランチは6種類ほどで,\800〜\950。食べたのは「牛タンステーキ定食」(900円)で,厚切りの牛タンステーキが,レタス,マッシュポテトと共にワインレッドの皿にのり,デミグラソースがかかっていた。先に出てきたスープにも牛タン(とカブ)が入っていて,質・量とも満足のランチだった。

 そのトイメン(これは日本語では何というのだろうか)の角の以前「ノルブネ」のあった場所(「蘭奢待」の向かい;神保町2-2)に,「<つけ麺>ちょうなん」が10月16日に開店した。主力メニューは,つけ麺と激辛つけ麺で,普通(200g)と中(300g)が\730,大(400g)が\830,特(600g)が\1000。したがってグラム単価は「特」だと「普通」の半額以下になる。ほかに醤油ラーメン,塩ラーメンがあり,トッピングは味玉,肉,焼きのり,青のり,もやし,竹の子,揚げニンニクなど。
 つけ麺(普通)にもやし・竹の子(棒状の太いメンマ)をつけて食べた(\880)。比較的おとなしい和風味で,近ごろよくある「凝りすぎ」でない(あるいはそれを感じさせない)ところがよい。

◆ その他の動き

 これも先月予定を書いたが,「出雲そば」の場所には「<神保とうふ 旬鮮庵>風(ふう)」が10月8日にオープンした(神保町1-31)。しかし,昼食は1500円,2000円のコースのみという強気の設定になっている。お客さんがあったら行ってみてもいいかとは思うが。

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