神保町 昼食ニュース

2006年10月号

2006年10月1日記

新店・新そば・再麺

 

◆ 開 店・初訪問

 今月は,前置きなしで新開店の紹介とする。まず五十通り(千代田通りのドトールとAパンの間を入る道)にできた3つの店から。

 五十通りを本郷通りへ出るまでの半分ぐらい行った右側に,「海宝」が9月1日に開店した。木の広めのカウンターのラーメン店である。基本メニューは,ラーメン(\650)とつけ麺(\700)で,「特製」(チャーシュー,味玉,メンマ)+\200,チャーシュー +\200,大盛り +\100 というオプションがある。昼食だけかもしれないが,無料でライスがつく。
 ラーメンは,しっかりしたとんこつしょう油味のスープに,少し縮れた黄色い麺が入っていた。

 次いで,先月号で「閉まっている」と書いたアフガン食堂の場所に,「れんず」という店が9月11日に開店した(小川町3-11;まぐろ市場の地下)。看板には「京風お好み焼・焼きそば・鉄板焼・おばんざい」とある。内部は,全部椅子席になった(アフガン食堂のときは床に座る低いテーブルだった)以外,あまり変わっていない。
 昼食は,お好み焼き,焼きそば,日替わり(行った日はしょうが焼き),おばんざいの4種。食べてみたおばんざい(\1000)は,魚(この日は煮魚),揚げと水菜のおひたし,おからという充実した内容で,量もたっぷりだった。特におからはそれほど小さくない小鉢に山盛りで,このまま魚なしで「ヘルシーおから定食」にしてもいいのではないかと思った。

 先月,山頭火のあった場所(小川町3-9-4)のうち,地下が「ムガール・マハール」になったと書いたが,1階には「刀削麺酒家」が9月19日にオープンした。山頭火の時はカウンターだったが,今度はテーブルで32席ほど。奥に厨房があり,大きな瓜の形に丸めた麺の種(というのか?)を抱えて,包丁で削って湯の中に落とすのが見えるようになっている。ちらしによると,姉妹店が日本橋,茅場町,浦和にあるという。
 メニューは,刀削麺が,マーラー,タンタン,ネギとチャーシュー,野菜たっぷり五目の4種(各\750),「今週の定食」が,木須肉,麻婆豆腐,チャーハン(各\880),麺の追加としてチャーシューのせごはん(\250)など。開店の翌日入り,五目刀削麺を食べて大いに満足したが,量はあまり多くなくて後で早く腹が減った。
 このあたりの刀削麺の店としては,小川町の交差点から北へ少し上がった右側の「刀削麺荘」,白山通りを水道橋方向へ半分ぐらい行って左側へ入った「鐘楼(ジョンロウ)」がある。

 五十通り以外でひとつ,靖国通りのロッテリアの隣(神保町 1-1)に,「<上海屋台> 九頭鳥(くとうちょう)が9月22日ごろ開店した。小さなビルだが,店は3階まであり,上で調理しているらしい。看板には「北京ダックと小龍包と上海料理のお店」とある。靖国通り沿い南側では久しぶりの新開店である。
 昼は,麺類 \450〜,定食 \750〜\900,半餃子 \200 といったメニュー。店名をつけた九頭鳥紅焼肉麺(\750)と半餃子を食べた。豚の角煮が乗っていたので,あれ注文と違う,と思ったら,その下に鶏肉があった。やや甘いけれど唐辛子入り,八角などの香料で強力に中国南方風の香りだった。青菜,クワイ,ヤングコーンその他野菜が多めなのがよい。
 なお,隣のロッテリアは改装中である。

◆その他の動き

(写真をクリックすると大きい写真が出ます)

 9月15日ごろ,あちこちの蕎麦屋に「新そば」の貼り紙が出た。右の写真は錦町更科のもの。

 8月始めぐらいから休んでいた「翠園」(五十通りと靖国通りの間の路地;錦町1-14)は,9月14日ごろリニューアルオープンした。昼食は前より種類が少なくなって,ラーメン・半炒飯セット,担々麺・半炒飯セット,定食3種で,\700〜\800。

 4月から昼食を休んでいた台南担仔麺(白山通りを北へ行った左側)は,9月4日から半年ぶりに昼食を再開した。昼食は,担仔麺定食,牛肉湯麺定食(各\600),牛肉麺定食(\750)で,いずれも麺と半チャーハンのセット。半チャーハン付きとしては安い。
 牛肉麺と牛肉湯麺の違いを尋ねたが,説明がよくわからないまま,牛肉麺定食を注文。「湯」はスープだからスープのあるなしかと思ったら,牛肉麺もスープに入っていた。牛肉湯麺は「牛肉湯」の麺,牛肉麺は牛肉入りの麺ということのようだ。なお,担仔麺は,メニューには「ターミー」とカナがふってあるが,店員は「ターツー」と発音していた。もうひとつ,最初に出てきた飲み物を一口飲んだら,梅のジュースで,やたら甘くて閉口した。
 デザートのサービスとして愛玉冰(アイギョピン)という卵入りゼリーのようなものが供された。

 先月書くべきだったことだが,名店「出雲そば」が「移転のため」という貼り紙(写真・下)を出して7月下旬に閉店していた。元は「再開発」地域にあったが,神保町パークタワーには入らず,独自に移転してがんばっていた。


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