神保町 昼食ニュース

2006年2月号

2006年2月5日記

2誌が神保町特集


 ブログ別館に先に書いたが,『自遊人』3月号(隔月刊 発行:カラット)と『荷風!』Vol.7(日本文芸社)の2誌が神田神保町特集で競演している。
 『自遊人』は食べ物屋については「文士の愛した神田神保町」というアプローチ。日常の昼食に関係のある情報としては「大盛り」の店6店の紹介がある。とりあげられているのはキッチン・カロリー,徳萬殿,まんてんなど。
 『荷風!』の方は食べ物についてはより幅広く扱っている。
 キッチン・ジローの創業者小林二郎氏へのインタビューがあり,創業の地・南神保町店(すずらん通りの1本南,今の店の10数メートル東)でよく見かけたなつかしい丸顔のジローさんの写真が載っていた。

◆ 開 店・初訪問

 正月早々みつけたのが,ランチョンの脇を北へ行った左側「<食彩家>あおと」(神保町1-16か32か)。12月19日に開店したという。ランチは4種で,行った日はサバ生姜煮(\650),まぐろブツ,豚生姜焼き,ハンバーグきのこソース(各\700)というラインナップ。堅実な味だが,何度か食べると単調に感じられるかもしれない。小鉢のオプションがほしいところだ。

 夏ごろ閉店した「<鉄板焼ぐるめ>橋」の場所(スタバ脇の小道を行った右側;神保町1-2)に11月に開店した「魚○」へ行ってみた。ランチは\750,内容は日によっていろいろだが,この日はチキンカレー,海鮮丼,メダイ粕漬の3種だった。食べたのはメダイ,酒粕は比較的あっさり味で,あらかじめ焼いてあったものだが焼き加減もよい。

 次は,最近開店というわけではないが,愛読しているブログ「ひだまりのお話」に登場したドイツ・レストラン「フランツィスカーナー」に行った。小川町の交差点から本郷通りを上がってすぐの左側の単独のビルである(駿河台3-1)。入り口のところがちょっと寒々しい感じだが,メインの部屋は3階で,ゆったりしている。
 昼食は,日替わり,今週のおすすめ,パスタ2種の計4種,サラダ,パン,ドリンク(コーヒー,紅茶)つきでいずれも1000円である。食べたのは「今週のおすすめ」の生牡蠣の蒸し煮・生海苔ソース・リゾット添えで,ぷっくりした旬のカキがリゾットの池に浮かんでいた。濃厚な味だが海苔のせいか後味はさっぱりしているし,サラダも水準以上のものだった。こんどは夜行ってみよう。

 もう1軒は,これも少し前からあったと思うが,錦華通りを北へだいぶ行った神保町1丁目の北端の1本左側の路地にある「媽媽菜」である(神保町1-62)。比較的若い夫婦らしいカップルでやっていて,女性の方が調理をしていた。昼は\750の定食が3種で週替わり,麺類もいろいろあって素ラーメンは\400だった。食べたのは「黒酢酢豚定食」。酢豚というと半分ケチャップ炒めのようなものが出てくることが多いが,雰囲気からしてそんなものではないだろう期待しつつ注文した。出てきたのは,期待以上に普通でないもので,豚の揚げ物に酢としょうゆのソースをかけたものだった。揚げたてでおいしかったが,豚以外はレタスが敷いてあるだけで,ちょっと箸休めがほしくなった。次は他のものも食べてみたい。

◆その他の動き

 電機大本館の裏にあった「四川一貫」に行ってみたら,「移転して1月11日に開店します」という貼り紙が出ていた。新店の場所は,神保町方面からは五十通り(千代田通りのドトールとAパンの間の道)を東へ行き,本郷通りを突き抜けてさらに行った左側である(美土代町9か11)。2面がガラスで明るく,広くなった。「客飯」(定食)を書くホワイトボードは前と同じで,メニューも変わらない。

 日曜日なので知ったのは後のことだったが,12月18日に,すずらん通りの三省堂書店入り口向かいを入った「てんや」のあるビルの2階が火事になった。2階の窓には青シートがかかり,てんやと隣の古本屋はその後ずっと休業している。

 寒いのでラーメンでも,と思って山頭火(神田店)へ行ったら,「移転のため1月8日で閉店しました」という貼り紙が出ていた。「移転先は決まり次第ホームページでお知らせします」というのだが,今もホームページには何も出ていない。移転先が決まっていないのに閉店するのはビルの建て替えかかなと思ったのだが,その後「テナント募集」の貼り紙が出て建て替えではないことがわかった。

 すずらん通りの冨山房ビルの向かいを南へ入った左側のビルの地下の「叶屋」が1月13日に閉店した。昼は,天ぷら,焼き魚など和食の定食をやっていた。
 神保町交差点のすぐ東側,焼肉の「そら」が「都合により一時休業」している。

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