神保町 昼食ニュース

2004年3月号

2004年3月1日記

風の舞う街

 2月は妙に暖かい日が多かったのに対し,皮肉なことに3月になったとたん気温が下がって,みぞれが降った。
 寒くても暖かくても,神保町三井ビルのまわりではビル風が強く,体を前に倒して歩く羽目になる。そして,ビルの北西の広場では,風にも寒さにも負けずにタバコを吸う人の姿が見られる。

◆ 開 店 ・ 初 訪 問

 神保町三井ビルのすぐ北西側の角にある居酒屋「さが」(神保町1-37)が,2月16日からおにぎりの昼食を始めた。飲み屋として知っている店に,昼からのれんが出ているのに気づいて入ったのが開店2日後だった。カウンターの向こうにはマスターとは違う青年がいたので,「あれ,夜と別(の人)なんですね」と言ったら,「夜はおやじがやってます」とのことで,マスターの息子さんだった。
 メニューは,おにぎりが1個150円(一部160円〜180円),みそ汁100円,おしんこ50円とシンプル。おにぎりはある程度の大きさだが,ややゆるく握ってあるせいもあって,2個だとちょっと物足りないが3個だと多すぎるだろうな,という感じ(若い人なら3個でちょうどいいだろう)。おにぎりもみそ汁もしっかりおいしいのだが,これだけで昼食が終わってしまうのは少々さびしいので,オプションでちょっとしたおかずがほしいところだ。

 錦華通りへ入ってすぐの角を右に少し上がった右側,「いこい」(元「モーツァルト」)の並びに「<神田>いるさ」という和食の店に入ってみた。去年からやっていたらしいが,地味な入り口でこれまで気づかなかった。比較的高級な割烹料理の店で,昼は週替わりのどんぶりが\1000,定食が\1200,弁当が\1500というラインナップである(ほかに予約によるコースもある)。
 「今週の定食」は焼き魚(アコウダイ,サバなどから選択),豚温しゃぶに小鉢,サラダで,ひとつひとつ入念に仕上げられていた。デザートもついているので,コストパフォーマンスは良好。1,2階合わせて40席以上あるが,ほぼ満員の盛況だった。

 白山通りを水道橋方向の1本左(西)側の細い路地にあった「ながと」(神保町2-48あたり)という店がなくなって改装工事が行われていたのは知っていたが,ある夜,「吉風庵」という居酒屋・そば屋となっているのを見つけた。昼もやっているとのことだったので,その2日後の昼に行ってみた。1階はカウンター,2階はテーブルになっている。
 冷たいそばは吉風そば\350,更科そば\450,石臼そば\550の3種類あり(大盛各+\100),これにごま汁,鳥汁,鴨汁などと好みで組み合わせられるようになっている。吉風そばの鴨せいろ大盛りは \900で,質・量とも立派である。

◆ 閉 店

閉店した「あまみ」とその看板
(写真をクリックすると大きい写真へジャンプ)

 先月書き忘れたが,すずらん通りの1本南の路地にあった「あまみ」(神保町1-15)が,12月末で閉店した。天ぷらなどの定食の店で,開店したのは70年代末ごろだったと思う。大柄のおやじさんが,少々不器用な手つきで揚げ物を揚げていた。かなりボリュームがあり,客は圧倒的に男が多かった。 私はここ数年揚げ物を避けるようにしているので足が遠のいていたが,かつてはホタテフライなどをよく食べた。
 職場の事情通によると,「あまみ」というのはおやじさんの出身地奄美大島にちなむという。
 

◆ その他の動き

 1月号に書いた「リバース」へ行ってみたら,前の「ランチ\900で飲み物飲み放題」から「ランチ\750,ドリンクバー \200」(いずれも税別)というシステムに変更になっていた。確かにこの方が合理的かもしれない。前と同じく紅茶がおいしいのがありがたい。

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